2014/02/25

購買結果で何が分かるのか?

連載・データサイエンティストの視点:“焼きそば三国志”を制したのは? データで決戦「U.F.O.」VS.「ぺヤング」VS.「一平ちゃん」 - ITmedia ニュース
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1402/25/news024.html

レシコというレシートから家計簿が付けられるアプリサービスのデータによって、商品分析がシリーズで展開されている。
さて、これはメーカーや広告会社のマーケターに役立つ情報だろうか。

イエスでもありノーでもある。
というのが、波乗りペンギンの見解。

役立つという意味では、今まで曖昧だった購買者の属性情報が、カード会社の購買データやらポイント会社の購買データと同じように見られること。
ソースはあるだけもっともらしい企画や結果レポートが出来るので、重宝する。

一方、ここでわかる事は「買ったことだけ」であるという点である。
何故買ったのかまでは一切わからない。
そう、動機(この場合は「きっかけ」という意味合いだ)ね。
これが一番知りたくて重要なことなんだと思うんだ。
特売だから買ったのか、好きだから買ったのか、パッケージに目を惹かれたのか、店頭POPかもしれないし、同行した誰かのおススメかもしれない。
競合製品と比較検討したのかもわからないし、これってネット広告のクリック数と同じなんだ。
次の一手を打つためのヒントはない。
結果から推測するという妄想に近い作業(凡人には出来ない洞察って奴が必要だ)が無くならないんだ。
まぁ、それでクリエイターが生きられるってもんだけどね。

データは取得された時点で過去である。
現在のちょっと過去を利用してレコメンドすることはできるが、未来ではない。
今のところ、未来は占いか統計的に確からしい事でしかありえない。
そのお蔭で生きていられるんだけどね。
・・・未来が分かったら、それはそれで恐ろしい・・・と思うが。

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