2007/02/08

下手なターゲティングも数打ちゃ当たる

商品と購買者のミスマッチというのは、殆どの製品で起きている。
その程度の差こそあれ・・・だ。

有名な話は三菱の「i」だ。
古くはポケベル。
何が違ったのかは、調べてみてちょ。
面白いぞ。

シニアケータイも蓋を開けてみたら、爪の長い女性が使っていたという話もある。

企業の狙いが、狙い通りにしかならないなんて事はない。
女性雑誌も、編集が設定した年齢よりも、3歳下になるなんて法則もある。

マーケティングにセグメンテーションという言葉があるが、
これは細分化であってターゲティングではない。
どうも、みんな誤解しているとしか思えないが、
ターゲティングで効果が上がるのは、絞り込んだことによって母数が減るからである。
つまり、バラ撒きから局所集中にしたからである。

裏を返せば当たり外れが大きくなると同時に、
当たれば当たったで、ターゲットが疲弊(満腹)しやすくなる。
いわゆる「飽き」が来るのが早まる。
そして、企業はCRMに頼り勝ちになる結果、加速的にブランドを弱らせるのである。

気が付く内はまだ良い、新規獲得に向けたブランド再生をする時間がある。
しかし、殆どは気が付かないまま死んで行くブランドの山である。
商品のバリエーション、サブブランド展開で切り抜ける手法もあるが、
コンセプトを曖昧にし尖った部分が無くなっていく場合が多い。
例えば?ソニーのウォークマンはインターネットで iPod より選ばれているだろうか。
任天堂はプレステに勝てなかったが、携帯ゲーム機では独壇場である。

企業、商品、それぞれにブランドがあるけども、
勝ち続けるのは難しい。
生き残るだけでも良い。
おそらく、それすら100年の単位で見れば、数えるくらいしかないはずだ。
幾百万の企業、商品があれど・・・。

それって広告?

最近多いのが、「カタカナ」+「広告」である。
でもって、誰も疑問に思わない。
つまり、興味がないのである。

良かれ悪しかれ、興味を持たれないという事は、広告にとって致命的である。
注意喚起しても、生活者から無視されているわけだ。
そして、被害に遭うと初めて気が付くのである。
あ・・・広告って書いてある・・・と。

それで、「なんだ、広告じゃねぇか。」と納得されちゃっているこの頃。
おいおい、それで良いのか・・・。

だったら、良くないように業界関係者を締め上げるしかないワケで、
官庁や司法を巻き込んで、広告を許認可制にしてしまうおうという非常事態も想定できる。
自浄能力がないなら、強制的に行政フィルターで濾過ということだ。

みんな、気が付いてないでしょ。
迷惑メール関連法案の前後にも、いくつか省令が出ている。
まじめに適用したら、たぶん、ネットの広告主は壊滅状態。
景表法違反、薬事法違反、不正競争防止法違反、著作権法違反、出資法違反、不当表示、不実記載、あぁ・・・コンテンツが消えていく。

2007/02/06

情報を持っている人を知っていること

頭の良し悪しよりも、人脈が命の広告業界。
博識でも優秀でも、結局敵わないのが人脈の豊富な人である。

誰一人例外なく、一日は24時間しかない。
身体は一つしかない。

計算はコンピュータで早くできるだろう。
移動は飛行機を使えば短縮できるだろう。

だが、人一人で出来ることは多寡が知れている。


世の中全てを知ることなんて並みの生物では無理だ。
だから、どうしても分からない時は、素直に聞くことにしている。

先日も、知りたいことがあったのだが、どうも見つけられない。
たぶん、見つけるだけの知識が無いみたいなのだ。
そんなときは、とりあえず迷惑承知でワーッと話してみると、
数時間も足踏みしていたのがバカみたいに思えるほど、答えを貰えた。
なんともスッキリ。

やはり、誰に聞けばいいのか判っている事は、大事だと思う次第。
ちょいと応用すれば、困ったときは誰にすがればいいのか、と同じことだと思う。
もちろん、助けて貰えるかどうかは日頃の行いなんだけど・・・。

2007/01/24

実は道具に過ぎないということ

NHK特集でgoogleが取り上げられていたが、ネット広告業界の関係者にとって、見るだけ無駄だったという声がある。
再放送があったので見ていたが、何のことは無いPRビデオである。
利用されちゃってるだけでした。

いみじくも番組中にgoogleのCEOシュミット氏が言っていたのだが、気が付かなかったのね?。

ネットで検索できないものを無くすこと、それはインフラ論だ。
しかし、それを使うのは人なのである。

テレビを見て、それも国営放送局を通じて、googleは自己主張をしている。
それは、テレビを認めているからであり利用価値があるからだ。

ということは、googleが直接伝えられる相手は、テレビなどのマスメディアと何ら変わりがない「一部の人々に過ぎない」ということを知っているからである。
波乗りペンギン的な表現に直すと、「人の"ある側面"に向けたコミュニケーション」しかできないのである。

この辺は、ADKインタラクティブの横山氏に、わかりやすく本を書いてもらえると思うので、そちらに譲ろう。(笑)

2007/01/22

掛け時計事件

ある会議で、「掛け時計がないと時間が確認できないね」と発言したら、
「ケータイの時計見ろよ」
「パソコンにもトケーがあるだろ」
という言葉が雨あられ。

・・・。

そうやって、皆じぶんの時計で一日が過ぎていく。


一つの時計を見ながら、一つの時間で
一つにいる共感の場がつくれる。
チームワークも方向性も、同じ時空間を共有しない限り、何も創造的なものは生まれない。

広告はコミュニケーションだ。
心のつながりがなくなり、連続した作業の結果に「広告」があるなら、
そんなものは広告ではない。
夢も希望も無くなったゴミだ。

ゴミ。

インタラクティブ系広告業界の人材不足

それはもう、致命的な人材不足です。
「逸材を見つける伯楽」がいないという部分での、人材不足です。
使い方を知ってれば、どんな課題にも解決側を豊富なアイデアと体験で提供してくれる人がいたり、酒飲んで昼間から酔っ払っているのに、コネクションはピカ一だったり、さえないサラリーマンのようでダンスホールじゃ王子様だったり、社内には有為な人材が仮面をかぶっている。
どうよ、この状態。

会議じゃ誰もビビって話せないだろう。
世界も業界も見えてないから、社内だけ見回しても逃げ道はないしね。

ちなみに、他人の芝よ。
何処に転職したって、現実は変わらない。

君自身が変わらなきゃね、

2007/01/18

勝ち方にこだわる

世の中、勝ち組だの負け組みだのと、二分割する格差社会であるが、
ブランディングは勝ち方の問題だと思っているので、
勝てば良いという発想では、結局負けているのだと思う。
誰も負けるために戦っているわけじゃない。

哲学、美学とも言うはずだ。
顧客の信頼を勝ち取るには、絶対外さない約束が必要である。
それこそ、どんな愚直なことでも良い。
ブランドプロミスは必要だ。

マーケティングは自己認識を助けることはあっても、
信念にはならないし意思にもならない。
上位概念にある「哲学」の下で真価を発揮する。

アップルのジョブス、彼は体現している。

結局、人々にエンターテイメントを独創的なツールで魅了していく。
ipodすらはじまりに過ぎなくて、iPhne、iTV・・・と、
製品ラインナップは整いつつある。

これを繋げて、、一体なにしよとしているのか。
本当にホームPCがディレイ放送で、タイムシフトする時が来るのだろうか。

そして、その時が来たら、広告はどうなる?