店内の追跡デバイスが本格化―買い物客の動きを分析 - WSJ.com
技術的には可能だがダメとされているものの一つ。
「出来る事と、やって良いことは別。」なんだな。
昔から小売り流通系ではあるんだけど、シャドーマーケティングという。(最近のネットでは、ステルスマーケティングのことを指す向きもあるが、リアルを知らずに使っている可能がある。ここでは別物としておく。やってはならないこととして先達から聞いている禁忌の一つ。)
購買者を棚の陰から見守って、何処から入って何処から出たのか、どんな商品を手に取って籠に入れたのか棚に戻したのか・・・。
でも、万引き犯扱いされているみたいだし、パブリックな場所ではあるが、店内ストーカーともいえるので、有るのは知っていたが実施したことはない。やはり、職業倫理的にダメだという判断があるからだ。
で、ITなら良いかというと、やっぱりダメ。
だって、ハイテクになっただけで一緒だから。
技術的には十年以上前から可能で、ニュースにならない程度で実証実験はされていた。
でも、課題は幾つかあった。
たとえば・・・
どの棚の前かは誤差数十センチで判定可能だが、どの商品が見られていたのかまで分からない。商品が手に取られて移動しない限り、それは分からない。
ICタグを全部に付けることになると、商品点数が少ない店舗しか対応できない。
数万点ある商品に、新規に取り付けるって、どんだけのコストだか。改善できる素晴らしいデータが手に入ると言っても、ICタグ一個の価格からオペレーションコスト、検出機器の設置(一定間隔に敷設する必要がある)もある。
それなのに、店舗改装や商品の入れ替え、定期的にやってくる負担は大きい。
よって、本格導入はされない。今のところは幸いなことだが。
ただ、店舗内の監視カメラの映像から解析するってのは、想像してなかった。
これなら、電波を使ったものと違って、多くの問題が根底から無くなってしまう。
すでに、日本でも使われてたりして・・・
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