2014/12/26

ニールセンのネット視聴率から何が見える?

ニールセン、2014年日本のインターネットサービス利用者数ランキングでスマホの利用者数1位はGoogle | Web担当者Forum
http://web-tan.forum.impressrd.jp/n/2014/12/18/18955

記事だと要約されちゃっているので、ニールセンのリリース ( http://www.netratings.co.jp/news_release/2014/12/Newsrelease20141216.html ) を見よう。

とりあえず、ザっと分かる事。
「パソコンからの利用者数」はYahoo!Japanが相変わらず化け物的に強い。
が、全体の利用者数は減少してしまっている。
「スマートフォンからの利用者数」はグーグルがY!Jを辛うじて上回る。
全体の人数も増加し、LINEとFBが続いているものの、勢いはLINEにある。
そもそも、Androidで底上げしているグーグルは、あんまり安全なトップではなさそうだ。
「スマートフォンアプリケーション利用者数」 は、LINEがトップで増加利率も高い。
 全体の人数も増加している中、Y!Jが平均の約二倍の増加率で猛追している。

どうやら、スマホOSで底上げしているグーグルだが、増加率は低い。
アップルが低迷するなら伸びしろはある。
とはいえ、LINEがネイティブアプリでユーザのマインドシェアだけでなくLTVも高めているので、トラブルなりユーザ離反が起きない限り驀進しそうである。
トラブルとユーザ離反という点では、マクドナルドの公式アプリは善戦している。
ランキングに入っているとは思わなかった。

気になるところでは、「スマートフォンからの利用者数」でアマゾンが全体平均の約二倍で増加している。対抗の楽天は全体平均の1.5倍。
来年は逆転する可能性が高そう。

ネイティブアプリはゲームとかニュースとか調査対象になっていなかったのか、そこまで利用されていないのかリリースからは判断できない。
まぁ、データ買えって事なんだよね・・・。





2014/12/22

データオリエンテッドで行き詰まる

データ分析から「シナリオ設計」をするということ——“アナログ広告人材”が活躍できる可能性 by 横山隆治 アドタイ
http://www.advertimes.com/20141222/article178419/

横山氏のコラム。ネット広告会社、Webプロダクションの多くが「デジタル思考」を突き詰めて、ぶち当たる壁の「あるある」だろうか。
あくまでも知る限りという限定だが、壁を抜けた会社はアナログな分野を手掛ける人材や事業進出を果たしている気がする。

アクセス解析やABテストなど手に入るすべてのデータがあっても、ユーザの行動履歴が分かったり、効果効率が良かったものが判定できるだけでしかない。
それは「望んだ結果なのか」「望まれた結果なのか」、といった部分しか明らかにしない。
その結果どうするべきなのか、過去の延長線をなぞるだけでしかない。
「新しいサムシング」を生み出すのはデータじゃないくて、結局は人間の暗黙知たる経験や人生観だったりする。

あんまり良い例えではないが、「iPod」が調査データやらで出来るのか・・・という話だ。

いろんなネット広告会社はデジタルマーケティングを志向しているが、デジタルマーケティングとは何かとか一切説明してないし、今までのマーケティングと何が違うとか新しい要素とか提示してはいない。
いや、それ昔から研究者が指摘している・・・文献にある・・・という事が沢山あって、いや、何にも斬新なこともないし革新もない。
お釈迦様と孫悟空みたいなもので、デジタルマーケティングだと新領域と粋がっては見たものの、相変わらず今までのマーケティングの掌の上。

ここ数年で不思議だなぁ・・・と思っているのが、ソシャゲの宣伝ね。
ターゲットはスマホを使っている人なのに、結局はテレビCMをバンバン打つ展開になってしまう。いや、スマホ使っている人がスマホ広告では到達(広告のリーチ/到達率ね)できないとか、未利用者の掘り起こしとか、尤もらしい理由なんだけど、それってスマホ広告より一人あたりの到達単価が圧倒的にテレビが安いとか、スマホは思ったより使われていないとか、そんな本音があるんじゃなかろうか。
メディアニュートラルで考えるならだが。

でも、マスメディアの媒体データとか扱える人材がいるだろうか、こっちの方が問題のハズ。
いるのは大きな広告会社くらいだろう。
いや、データそのものは買えるんだけど、切り口とかの読み方は解析しても出てこないんだよね。そりゃ、ネットに比べれば不安定極まりないサンプル数と仕組みによって取得されたデータだから、ほぼリアルタイムのデータと組み合わせることはできない。

で、アナログ系の有経験者が利活用できるかというと、難しいと思う。
ツナギというか翻訳者というか、アナログとデジタルの架け橋役がいないと機能しないと思うんだ。もちろん、時間を掛ければ双方が歩み寄ってカバーし、ゆくゆくは一人でアナログもデジタルも関係なくなると思うけど。
はて、そこまで雇っていられるのか、持ち堪えられるのか、非常に疑問だ。
成果出せなきゃ降格や年収ダウンが当たり前だからね。
生活できなくなって消える人の方が圧倒的に多いと思う。いや、将来への不安が大きくなって・・・というべきかもしれない。
ここは、企業体力のある大企業に分があるかなぁ。

2014/12/16

広告やメディアで人を動かすのをあきらめる時代!?

広告やメディアで人は動かせないのか--ブルーカレント本田氏とLINE田端氏が持論を語る cnet_japan
http://japan.cnet.com/sp/cnetjapanlive_2014w/35057901

CNETの主催イベント「CNET Japan Live 2014 Winter 『ボーダレス』がマーケティングの決め手 ~組織・手法・技術の垣根を取り払う~」のセミナーレポート記事である。
元ネタが本らしい。
が、波乗りペンギンは読んでない。すまん。

ざっと記事を読んで、言っている事はまともなことである。
オグリビーの「ある広告人の告白」とか、マクルーハンとか呼んだ人にはリフレイン状態であろうか。それと、広告臭をかぎ分ける消費者については米国で「Yジェネレーション」といった話が数年前にあって、日本でも同様の事象が起きている事は不思議ではない。

田端氏の発言部分引用だが、
時代が変わっても変化しない広告やマーケティングの本質を考え、それを基盤に新しい変化を取り入れていくことが大事
これってシンプルで一番難しい。
広告って何?マーケティングって何?
そもそも、本質を掴むって出来るの?
まぁ、出来れば誰も失敗なんかしないし、大ヒット商品だらけだよね。

そんなことを感じた次第。

後は蛇足だが、広告は「視点を提示する」ことに意味があると波乗りペンギンは考えている。
グラスを「これは飲み物を入れるグラスです。」という広告をしても意味が無くて、
「落としても割れない」とか「握りやすいエルゴノミクスデザイン」とか
商品の価値を伝える視点を持たないとダメだと思う。
もちろん、そんな簡単な話ではなくて、人の心を動かさないとダメなわけで、
高さ10Mから落とすとか、象が踏んづけるとか、サルに持たせるとか、指二本でグラスを持って飲み干すとか、クリエイターは生活者に効果的に訴える表現を探さないとダメなんだけどね。陳腐な例えでスマン。
馬脚を現してしまった・・・。

2014/12/08

ザッカーバーグ、ティムクックに呆れる

FacebookザッカーバーグCEO、広告に関するアップルの見解に「ばかげている」 cnet_japan
http://japan.cnet.com/marketers/news/35057547/

アップルのCEOにしては言い過ぎだろう。
無料のネットサービスはユーザを「金のなる木」として「金の卵」として、大事にユーザのプライバシー使って収益にしている。
有料だからプライバシーが守れるかというと、そんなことはない。

ただ、物事には限度ってもんがあるだろうという意味において、ティム・クックの言わんとしていることは分かる。

2014/12/05

2014振り返り、ポップアップ広告開発者の懺悔

ポップアップ広告の開発者が謝罪--「最も嫌われているツール」  cnet_japan
http://japan.cnet.com/marketers/news/35052472/

ちと、お仕事で2014年を振り返っているついでに書いてみる。

ネタ元の記事だが、ポップアップ広告の開発者が意図と違ったという説明を試みたらしい。
いや、それ、言い訳・・・にもなっていない。

ポップアップ広告の日本上陸阻止を果たした波乗りペンギンだが、
広告として認めたくなかった商品形態の一つに過ぎなかった。
他に、全画面広告もあったが、スキップ機能を搭載したので阻止キャンペーンは張らなかったけど、ネット広告が邪魔で面倒で嫌われる存在にして欲しくなかっただけなんだ。
広告と分からない表示形式とか、紛らわしい(FTCからリスティング広告が指摘されている)のとか、そんな感じだ。
短期的な収益とか、対処療法的なサービスは、得てして本質を捕えていないことから、全く逆の結果を導くことがある。
ネット広告は年間取扱総額は拡大しているが、単価は下落する一方だ。
何も新しい価値(それをイノベーションと言い換えても良いが・・・)を生んでない、と断罪されてしまえば言い返せない。
効果測定ツールも自動取引も、広告そのものの価値は何も変えていない。

これは、バナー画像がアニメになって、動画になっても変わらないんだろうね。

みんな組合せとか仕組みとか変えて、
上手いこと儲ける会社や人が多いけど、
それで何年先まで持つのかなぁ。

2014/11/17

Webアワード2014決まる

「Web人大賞」に良品計画・奥谷孝司氏 オムニチャネルの推進実績を評価 #マーケティング研究室 #アドタイ
http://www.advertimes.com/20141114/article175116/

今年の流行語(ネット)でもある「オムニチャネル」がキーワードでのWeb人大賞受賞は良品計画「MUJI  passport」プロジェクトの推進者。奥谷さんという方だそうだ。
スマホのアプリなんだけど、実はビッグデータ解析が行われていたりと、派手な仕掛けは見えないが、会員化やソーシャルやオウンドメディアなど切り口も実にいろいろある。

このプロジェクトの前身はモバイル広告大賞(現コードアワード)受賞作品だったりするが、進化版である「MUJI  passport」も今年受賞している。
アワードは評価軸が成果であるため似通ったものが受賞する傾向にあるが、みんなが評価するものは少ないって事ね。

それはさておき。

過去にも先進的だったり評価の高い施策が沢山あったんだけど、大体3年から5年で埋もれて消えて行ってしまう。
過去の各賞を暇な人は追掛けてみると良い。
キーマンが異動や退職になったり、企業の業績が悪化したり、理由なく消えているものもある。なぜ、優秀な施策が継続され進化していかないのだろうか?

幾つか推測は出来るが、真実は分からない。
これはWebに限らずリアルでも同じだ。
これだけデータが蓄積され分析され、知見が貯まっているはずなのに・・・だ。

そう、CMOの不在とマーケターの育成が行われていないからである。
事業部で知見は留まり経営層に届かない。
異動すると俗人的な「知見」はリセットされる。
データや分析結果は資料として保管されているにしても、その読み取り方や活用の仕方は引き継がれないのである。

デジタルマーケティングを掲げるネット企業ですら、状況は変わらない。
何しろ平均勤続年数が短いのだから。


2014/11/13

ネット広告業界の業績発表を見る

とりあえず、復調した会社業績発表が続いているので、ここいらで一まとめ。
順不同で。

まず、サイバーエージェントこと藤田晋氏の会社。
参照資料はこちらのPDF。
・アメーバは大胆な人員削減による構造改革が成功したようで黒字なのだが、
 広告収入が四割弱と比率が高い。
・広告事業ではアドテクが伸張しているが、広告主が増えた(新規取引)結果なのかが見えない。
 もし、ディスプレイ広告の媒体費がアドテクに置き換わっているのなら先は無い。
他は、広告には関係ないので割愛。

次、オプト。持ち株会社への意向を発表。電通資本を切るのか?
参照資料はこちらのPDF。
・広告・ソリューション事業が持ち直し黒字だが、他が・・・。
・自社開発商品(いわゆるアドテク)の販売強化で粗利を確保するらしいが、
 枠売りとは違うので営業対応可能なのか疑問。
会社のパワーが落ちている気がする。話題に上る様なニュースが少なすぎると思う。
堅実と言えば聞こえは良いが。

次、セプテーニ・ホールディングス。
参照資料はこちらのPDF。
・スマホ広告とソーシャル広告で伸張ている。
 事業分野間カテゴリーが広すぎて比較しにくいが、広告販売とアドテクだね。
・メディアコンテンツ事業が失敗したようで赤字を背負ったが、軽微。
 広告で得た収益が注ぎ込めるうちにテコ入れするか撤退するか迫られそう。
こちらは柱となる事業が広告だけという気がする。特にセブのいうネットマーケティング事業でスマホ広告が半分を占めるとなると、カテゴリー分けが苦しい。

次、アイレップ。停滞期に入ったようだ。
参照資料はこちらのPDF。
・広告販売は堅調に伸びたようだ。前年比12.8%アップ。構成比96%と高比率。
 スマホ広告が伸びたのは他社と同様だが、まだ4割程度と出遅れ感。
・ソリューションといっているがSEO運用だね。伸び率はあるも金額的にインパクト無し。
それより気になるのが、運用の俗人的な手工業からシステムによる自動化が、これからだという所か。人材育成は一朝一夕には解決しないのでこの先はいばらの道。

次、デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム。単体のところね。
参照資料はこちらのPDF。
・メディアレップなので広告販売は堅調に増加。4-9は対前年同期比127.2%。
・金額は少ないが動画広告が大きく伸張している。さすがだね。
・スマホ広告は3割の構成比だが、レップなのでこれから伸びるのだと思う。
個人的に馴染みの業態なのだが、グループ企業も多く読み切れない。
アドテクは取り組みが早かったせいもあって、堅調な推移をしている。

次、サイバー・コミュニケーションズ。
ごめん、電通の100%子会社なので公開してない。

以上、大手の広告関係のみ。
媒体系やソーシャル系(ゲームプラットフォーム)は別の回にしようと思う。

さて、全体を見て
・スマホ広告がPC広告を上回る売り上げ構成が定着。
・アドテクによってスマホ広告が売れる関係が見て取れる。
それから、業績発表資料とサイトは一致していない事業分野が散見され、
そこから黒いものが見えてくる。
実態は別だものね。

2014/10/23

スマートフォン広告市場2014年推計

14年上半期スマホ広告市場は1583億円、D2C/cci調査 #asciijp
http://ascii.jp/elem/000/000/943/943703/

2013年は2,073億円、2014年は3,000億円越え。
私企業の調査なのでバイアスやら思惑やら、いろいろフィルターは掛かっているけど、目安に使うのは問題ない。

で、この手の推計調査って突っ込む部分が多すぎるのが普通だが、先手打たれた。
ポイントは
生活者のマルチデバイス化が進展する中で、広告主が意図的にスマートフォン向けの広告に出稿しているパターンもあれば、マルチデバイスを前提とした広告配信の最適化の結果としてスマートフォン上でクリックされた/成果が上がったパターン、その両方が含まれていると思います。
そう、別にスマホ向けに広告を出そうとしたわけじゃなくて、システム(CMSもだし媒体側や広告配信)がマルチデバイス対応だから、結果的にスマホに掲載されてしまったという事。
実は、このカラクリが今年は効いていると考えられる。

毎度の指摘だが、新しいデバイスの広告はクリックされやすい
同じ露出回数なら、パソコンよりガラケーだし、ガラケーよりスマホなのである。
成果ベースで配分している場合、マルチプラットフォームであればスマホに引っ張られる。

問題はこの先にある。

効果のある方に寄っていく、刈り取っていくというのは、焼畑なんだ。
常に新しいものへ、新しいものへと狩場を目指すだけになる。
というと、潜在顧客の育成やブランドの醸成には見向きもしないわけだから、生活者は広告に焼き尽くされて炭化するのだ。いや、しているのだ。

きっと、広告ではない広告が登場して、生活者の興味関心を惹き付けるようになるのだろうが・・・。

2014/10/03

「たびのたね」で記事スクラップする

【やじうまWatch】旅雑誌から好きな記事だけ購入し、1冊のマイ電子書籍にまとめられるサイト -INTERNET Watch
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/yajiuma/20141003_669751.html

発想としてはネットにある音楽と同じ扱いだね。
どこの業界にもあるように、他社との連携は困難なので、コンテンツの一部分を切り離せるようにしたり、まとめられたり、いろいろと出版社の権利が削がれることは連合し難い。今回は旅行というテーマだが、良く出来たなぁ・・・と。

これ、EPUB形式の電子書籍にされるそうで、オンデマンド印刷で「本」にできる。
その先まで行けると良いんだが。

うーん、とりあえず広告の入り込む余地は無さ気だな。

2014/10/02

アドテクはろーてく

ad:tech Tokyo/World Marketing Summitから見えてきたマーケティングの新潮流by 江端浩人
http://www.advertimes.com/20141001/article171468/

記事は、江端さんのコラム。
サラッと痛いとこ突いているんだけど、きっとみんな流し読みだよね。

で、迷った挙句に展示だけ参加したad:techの話が絡んでいたので読んでいたら、
マズローの欲求五段階とか話が面白かった。

いやいや、そこだけじゃないんだ。
ご覧のように様々な広告テクノロジーの発展により、デジタル上での消費者への効率的な広告配信が可能になっている。それ自体は大変喜ばしいことではあるのだが、一方で多くのテクノロジーやステークホルダーを管理することに労力がかかっているのも現状。
アドテクとか盛り上がっているけど、肝心な労力削減が出来ていないどころか、手間が掛かって仕方ねぇよという話だ。
まぁ、マイクロソフトもアドテクであるマーケティングオートメーションのサービスを展開していたりするんだがね。そこも一緒に腐していたら凄い。

最後のまとめというか提言の部分は記事を参照してね。

先行事例としいては、国産車メーカーの事例が参考になると思うが、リアルイベントが刈取りになると制約も沢山出てくる。まぁ、だからこそ、カンヌやマーケ大賞を取っているんだけどね。
ストーリーというか、一つの世界を作れるクリエーターが鍵を握っているんで、そうそう量産できる手法ではないと思う。(それ以前に、できる広告主は少ないはず)
社会性とか受賞インタビューをググってみればわかると思うが、全体(ネットとリアルだけでなく、マーケティング的な全体)を見られるって強いんだよね。
 
結局、最後は人の判断だし。
ところが、そこに至るまでアドテクで生み出されるデータが邪魔したりして、新しい無駄な半分の広告費(または販促費、マーケティング費)が生まれるんだ。

2014/09/19

ad:tech tokyo2014の展示だけ見てきた

前回の投稿では、悩んだけど逝くという所で終わったので、その続き。