データ分析から「シナリオ設計」をするということ——“アナログ広告人材”が活躍できる可能性 by 横山隆治 アドタイ
http://www.advertimes.com/20141222/article178419/
横山氏のコラム。ネット広告会社、Webプロダクションの多くが「デジタル思考」を突き詰めて、ぶち当たる壁の「あるある」だろうか。
あくまでも知る限りという限定だが、壁を抜けた会社はアナログな分野を手掛ける人材や事業進出を果たしている気がする。
アクセス解析やABテストなど手に入るすべてのデータがあっても、ユーザの行動履歴が分かったり、効果効率が良かったものが判定できるだけでしかない。
それは「望んだ結果なのか」「望まれた結果なのか」、といった部分しか明らかにしない。
その結果どうするべきなのか、過去の延長線をなぞるだけでしかない。
「新しいサムシング」を生み出すのはデータじゃないくて、結局は人間の暗黙知たる経験や人生観だったりする。
あんまり良い例えではないが、「iPod」が調査データやらで出来るのか・・・という話だ。
いろんなネット広告会社はデジタルマーケティングを志向しているが、デジタルマーケティングとは何かとか一切説明してないし、今までのマーケティングと何が違うとか新しい要素とか提示してはいない。
いや、それ昔から研究者が指摘している・・・文献にある・・・という事が沢山あって、いや、何にも斬新なこともないし革新もない。
お釈迦様と孫悟空みたいなもので、デジタルマーケティングだと新領域と粋がっては見たものの、相変わらず今までのマーケティングの掌の上。
ここ数年で不思議だなぁ・・・と思っているのが、ソシャゲの宣伝ね。
ターゲットはスマホを使っている人なのに、結局はテレビCMをバンバン打つ展開になってしまう。いや、スマホ使っている人がスマホ広告では到達(広告のリーチ/到達率ね)できないとか、未利用者の掘り起こしとか、尤もらしい理由なんだけど、それってスマホ広告より一人あたりの到達単価が圧倒的にテレビが安いとか、スマホは思ったより使われていないとか、そんな本音があるんじゃなかろうか。
メディアニュートラルで考えるならだが。
でも、マスメディアの媒体データとか扱える人材がいるだろうか、こっちの方が問題のハズ。
いるのは大きな広告会社くらいだろう。
いや、データそのものは買えるんだけど、切り口とかの読み方は解析しても出てこないんだよね。そりゃ、ネットに比べれば不安定極まりないサンプル数と仕組みによって取得されたデータだから、ほぼリアルタイムのデータと組み合わせることはできない。
で、アナログ系の有経験者が利活用できるかというと、難しいと思う。
ツナギというか翻訳者というか、アナログとデジタルの架け橋役がいないと機能しないと思うんだ。もちろん、時間を掛ければ双方が歩み寄ってカバーし、ゆくゆくは一人でアナログもデジタルも関係なくなると思うけど。
はて、そこまで雇っていられるのか、持ち堪えられるのか、非常に疑問だ。
成果出せなきゃ降格や年収ダウンが当たり前だからね。
生活できなくなって消える人の方が圧倒的に多いと思う。いや、将来への不安が大きくなって・・・というべきかもしれない。
ここは、企業体力のある大企業に分があるかなぁ。
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