2006/10/03

アフィリエイト広告は誤用、どのみち収益圧迫

一部の家電系ECサイトを運営する会社は気が付き始めたらしい。
アマゾンのアフィリエイト・プログラムは広告ではないので機能しビジネスに貢献しているが、これを広告だと力説するベンチャー企業に疑問を抱かなかった利用企業も、「こんなはずでは・・・」という疑念を抱き始めているらしい。(日経MJ 20061002の記事にインスパイアされたものです。)

簡単に言えば、成果報酬型とは売れたら「必ず支払う」性質の経費が掛かってくる。
一方、広告は枠という時間または場所を買うわけで、売れようが売れまいが初期投資として管理が出来る。

売れなければ払わなくていい成果報酬型の裏返しだが、売れなければ商売にはならない。
結局、売れなければ困るのだ。
そうすると、売るために利益を圧迫して売ることになる。
この時点で、成果報酬も何もなくなってしまう。

だから、成果に頼らない安定販売が前提にないと厳しくなってしまうのである。

すると、顧客の囲い込みでポイントをつけたり、特売セールをしてみたりする。
オイオイ、やっぱり収益圧迫かよっ・・・て、負のスパイラル。

抜け出すには、皮肉なことに金額以外のベネフィットが必要になってくる。
いわゆる、ブランドってヤツ。
安心のアフターサービスとか、保証制度を前面に出すことに。
これは、成果報酬では顧客に届かないし、届けられない。
商品そのものじゃなくて付帯サービスですから。

ならば、インプレッション型の広告を出せばいいのかというと、これまた違う。
広告だけでブランドは出来ないから。
過去に巨額の広告を使った、今は名前も思い出されないというネットベンチャーが沢山あったけど、何か教訓は得られないものだろうか。

どんな老舗ブランドも、一瞬にして崩壊したのをみんな見てるよね。
広告だけでブランドが出来るなら、危なくなった会社は広告をバンバン打てば復活することになるけど、現実は逆。

あくまでも広告はマーケティングの一部でしかなくて、必死で売り込まなくてもいいようにする、のが役割だと言い切ってみるのは開き直り・・・か。

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