2006/10/29

仮説無しの調査

デスク・トップ・リサーチ(DTR)が当たり前になった昨今、その手軽さゆえに意味のない調査(事前調査、計画段階での調査という意味に限定)が行われている。
見極める点は、仮説があるかどうか、そこでしかない。

まじめに事業企画書を書く場合、そのデータは仮説があるものでなければ、事業は行き当たりばったりの展開になるだろう。
もちろん、面白ければ金を出してくれるエンジェルはいる。
寄せ集めのデータを張り合わせたところで、問題になることは、その場ではないだろう。

では、なぜ仮説が必要なのかという部分だが、PLAN・DO・SEEという基本形を考えて欲しい。
計画・実行・検証のサイクルである。
しかし、目的や目標が、どの程度正しいのかという問題は、やってみないと分からない。
そう、検証されるまで。

その検証が調査であるならば、計画段階での目標から成果に至るまでのプロセスが仮定されていなければ、検証できるものはないはずだ。

つまり、実行されたという仮定の下に検証することで、計画段階での誤差を少なくするわけだ。
調査の意味は、ココにあると思う。

ちなみに、実行された結果による検証は、事例でしかない。
(事例調査は、結果と原因の因果関係を知るために行う収集分析である。この限りは。)

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