2014/01/06

あけおめ2014、どうなる日本の広告費

オリンピックが決まって2020年は明るそうだけど、足元が真っ暗な日本経済。
気になるのは2013年の日本の広告費がどうなったのかという事。
たぶん、推計中で電通さんが頑張っていると思うが、時期的には数字が出揃っているはず。(詳しいことは分からない、築地情報局は今無いが汐留に移転したのか・・・とか、笑)

推計は10月までの数値でやってたはずだか、今年の後半から円安で景気の上向いた気がした部分を、どう鉛筆舐め舐めするかだな。
基本、悪くはしないはずだ。

で、ネットは伸びたはず。テレビも復調したはず。SPも伸びたはず。
この位で妄想は止めておこう。
どうせ2月下旬には発表されるはずだから。

がんばれニッポン!

2013/12/27

盛者必衰の理をあらわす、モバイル広告

言葉と技術が先行するモバイル広告で求められる“今後の対策” CNET

十年前、ドコモと電通の合弁会社D2C、KDDIと博報堂DYMPの合弁会社mediba(a1adnet)、ソフトバンクと電通の合弁会社J-mobile、このキャリアを軸としたメディアレップがモバイル広告の軸となって回っていた。
みんな、この3社を抑えれば全てだった。

まず、Jモバが消え(ソフトバンクに吸収合併されて人員と事業は移管している)て、medibaは一時広告から撤退しつつもテコ入れで復帰し大きくなり、D2Cはグリーやモバゲーをマルッと囲い込んで巨大化した。
だが、グループ企業数も増え、海外拠点も増え、人員も増え、事業も増えたのに、業界での存在感が無くなってしまっている。どっちかというと、イヂラレ役・・・。

というより、モバイルはソシャゲに押されて市場での存在感が吹っ飛ばされた気がしている。mixiから始まってグリー、mobageで、海外勢のtwitterとFacebookが台頭して、今はLINE。えっと、広告?ナニソレ、美味しいの?
そんな感じ。

モバイル広告も独自の考えとか吹っ飛んで、PCネット広告の考えとシステムに挿げ変わっていて、だったら全部まとめてしまえば良いじゃんという括りになっている。
電通の日本の広告費を見れば、それが象徴している。
別のカテゴリーにしなければにらない理由がなくなったんだな。
マルチデバイス、マルチプラットフォーム、メディアニュートラル、などなど単一デバイスによるカテゴリー区分を否定する言葉や概念の登場も環境を変えた一因だと思う。

しかし、本当にそうなのか?
海外ではモバイル広告カテゴリーは依然としてあるのに・・・。

モヤモヤしてんだよね。
やれSSPだDSPだ、RTBだと三文字略語のアドテクで溢れかえっているけれど、(コンピュータ)システム先行で肝心な「広告」が、どっかに行ってやしないか?

そんな2013年の業務最終日。
もうすでに、ネット広告やモバイル広告に関わっている年数の方が、マス広告よりも長くなってしまって久しい・・・。

2013/12/25

日産自動車のネット活用事例

デジタルとリアルを紐付けお客様の行動を一気通貫で把握 日産自動車のワン・トゥー・ワン戦略:MarkeZine

これはセミナーで聴いても良いレベルの内容。偉そうでスマン。
デジタル馬鹿にアリがちな要素が無い。全くない。気持ち良いくらいない。
ニュートラルなナショナルクライアントに接する機会が少ないので、ちよっとウルッたよ。

さて、自動車の場合はメーカーとディーラーの「溝」が問題で、十年以上前になるが、メーカーでOKでもディーラー会でNGにされたりして、あまり良い思い出がない。
今なら違うんだろうけど。(注:日産さんではない、念のため。)

個人的には日産の車に乗っていたこともあり、親族が勤めていたという事情もあり、悪いイメージは全くないんだが、車という商品に魅力を感じられなくなって久しい。
たぶん、ターゲットではないんだろうから、それは置いておこう。

一方で、日産は不振でV字回復したはずなのに、また落ち込んでいる。
記事にもあるが8年~10年スパンでの買い替えを掴めていないのではないだろうか。
確かに、店頭へポイント付与で送客は出来るだろう。
だか、既に知名度も十分な日産にとって、狙うべきはポイントを欲しがるユーザーなのだろうか。日産の自動車って、何なのだろうか・・・。わかんねぇ。

世代的には「シルビア」全盛期なので、かっちょええスポーツ車、それはスカイラインから受け継がれる日産のクルマ、という気がするんだ。
もちろん、ミサイル(ロケットモーター)開発の側面があったこともイメージに影響はしている。そんなこと言ったら、三菱なんか軍用車両(ジープ)だな。
いかん、また話が逸れた。

なんとなくだけど、日産のブランドが俺には届いていない。
ここ十数年、日産は検討車種に入ってこないんだよ。
その前は必ず入ってたんだけどなぁ。

2013/12/16

良いクリエイターは視点が豊富で妥協が少ない

多様な「視点」を武器にする――(博報堂関西支社 クリエイティブディレクター/CMプランナー/コピーライター 河西智彦)

クリエイターの記事はネット系にいるWebプランナーとかWebディレクターとかに、届き難い内容が多い。珍しく、今回は用例がネットなのでピックアップ。

波乗りペンギンもリアル講演でしか話さないネタになっているが、河西氏が指摘している東京のレスが異様に多い現象は、ネットの黎明期時代から把握している。

問題は、ここからだろう。
全国規模というとナショナルクライアントと言って、広告業界の中でも特別視しているが、主に予算規模が大きくテレビを使うという広告会社にとってはありがたい存在である。このナショナルクライアント様は、いろいろ先に気が付いている。
知らないのは、情弱な我々だけだったりする。

リアルで商品開発をする時の試験販売となる県があっりたりするが、これは全国平均に近いところで行われているだけで、実際に売れるかというと話は別だったりする。
地域限定の商品も食品には多い。
東京と関西では、または地域別に商品イメージキャラクター(タレントさんね)を違える会社もある。
全国ネットでドーンという展開の陰で、販促キャンペーンや告知広告はエリアごとに細々と対応している。
機械的に最適化できない現実なればこそ、実は、多様な価値観と対応施策が試行錯誤で行われているのだ。

ただ、地方は東京への憧れ消費もあるので、東京の価値観で押し通せることもあるし、東京を受け付けない関西みたいなところもある。九州なんかは独自路線・・・というケースも見受けられる。これは、やってみないと分からないことも多いが、県民性、という言葉があるように全国均一なんて幻想はまさか持ってないよね。

で、違う話がもう一つある。
物事の本質を捕えたクリエイティブ(D系はクリエーティブと表記するが)は、普遍性があるため地域や性別など関係なく消費者の心に働きかける。
御爺ちゃんだろうと若者だろうと関係なくて、良いものは良いという感覚に近いんだけど、分かってくれるかな?ちょっと違うな。うーん、文才ないなぁ・・・俺。
 自虐オチになってしまったぁ~

2013/12/13

会議だらけの会社になったら、効率化?

苦痛な会議を効率化する新たなテクノロジー - WSJ.com

ITで会議を効率化するって、遠隔会議システムとか自動採録システムとか、今までも沢山出ている。
でも、一番必要なのは「不要な会議をなくす」ことだ。

ベンチャーとか創業期は数人なので、全員集まって話すという程度で問題は少ない。
だが、会社が大きくなって組織体制や分業が進むと、何故か社内会議で一日の大半が終わるようになる。

もちろん、準備をしなきゃいけないので、報告のための資料作成とかに取られる時間を考えると、生産的な活動は出来なくなる。

一度、まじめに社内会議の多さとムダを指摘とたらスルーされたことがあるんだが、社内組織の硬直化と縦割りって会議によって維持されているからで、維持されなければならないのは自己保身を優先する人がいるからなんだ。

つまり、部下からの報告を吸い上げるために会議はあって、議論や決定をする場ではなくなっている。報告なら個別に上司へすればいいだけ。なんで、全員集まって部署の機能停止をしなければならんのかイマイチ分からん事になる。
もちろん、個別に報告を受けるとなると上司の時間的負担とコストは大きくなるんだが、そもそも上司の役割は何だ?という話になる。

まぁ、要らん上司ならすっ飛ばして、更に上とやってしまうというのもあるんだが、めちゃイヂメられるのでススメない。

とりあえず、諦めて会議には出るしかないのだ・・・残念なことに。

2013/12/12

スマホのゲームに世界一金を使う日本人

アプリストアでの売上高、日本が米国を抜いて世界一に=アップアニー - WSJ.com

スゲーよ。米国抜いたらしい。

日本の携帯端末向けゲームの売上高が、世界の売上高見通しである122億ドル(約1兆2500億円)の約26%に達するとの予想を示した。ゲームのプレーヤー数では日本の3倍に達する北米でも、その比率は全体の25%にとどまった。
ちなみに、さらに伸びると予測する向きもあるそうだ。

こんだけ金を使っているというのは、裏返しなんだけど、時間も使っているという事。
とくにフリーミアムモデルだと、お金の替わりに時間を使っているので、ゲームに費やしている時間は広告閲覧の機会も減るし、そもそも他の消費活動もしないという事になる。これって、考える程にヤバい感じだよ。

逆の見方しておくと、もしスマホゲームをしていなかったら、何をしていたのかという事にもなる。
電車の中、休み時間とか休息時間、待ち時間、いろいろとね。
もしかしたら、コンタクトポイント(タッチポイント)という考え方は、通用しない理由になるかも知れない。

2013/12/11

店舗内追跡、それ禁忌とされている

店内の追跡デバイスが本格化―買い物客の動きを分析 - WSJ.com

技術的には可能だがダメとされているものの一つ。
「出来る事と、やって良いことは別。」なんだな。

昔から小売り流通系ではあるんだけど、シャドーマーケティングという。(最近のネットでは、ステルスマーケティングのことを指す向きもあるが、リアルを知らずに使っている可能がある。ここでは別物としておく。やってはならないこととして先達から聞いている禁忌の一つ。)
購買者を棚の陰から見守って、何処から入って何処から出たのか、どんな商品を手に取って籠に入れたのか棚に戻したのか・・・。
でも、万引き犯扱いされているみたいだし、パブリックな場所ではあるが、店内ストーカーともいえるので、有るのは知っていたが実施したことはない。やはり、職業倫理的にダメだという判断があるからだ。

で、ITなら良いかというと、やっぱりダメ。
だって、ハイテクになっただけで一緒だから。

技術的には十年以上前から可能で、ニュースにならない程度で実証実験はされていた。
でも、課題は幾つかあった。
たとえば・・・
どの棚の前かは誤差数十センチで判定可能だが、どの商品が見られていたのかまで分からない。商品が手に取られて移動しない限り、それは分からない。
ICタグを全部に付けることになると、商品点数が少ない店舗しか対応できない。
数万点ある商品に、新規に取り付けるって、どんだけのコストだか。改善できる素晴らしいデータが手に入ると言っても、ICタグ一個の価格からオペレーションコスト、検出機器の設置(一定間隔に敷設する必要がある)もある。
それなのに、店舗改装や商品の入れ替え、定期的にやってくる負担は大きい。
よって、本格導入はされない。今のところは幸いなことだが。


ただ、店舗内の監視カメラの映像から解析するってのは、想像してなかった。
これなら、電波を使ったものと違って、多くの問題が根底から無くなってしまう。
すでに、日本でも使われてたりして・・・