2007/04/10

広告が好きですか?それとも・・・

広告に関わっている人でも、広告が好きとは限らない。
仕方なく仕事としてやっている人も少なくない。

不幸なことであるが。

20年近く業界にいると、いろんな人を見ることになる。
華やかに見えるから、
給料が良いから、
モテるから、
etc.

いや、どれも幻想というか誤解だって・・・。
まぁ、夢から覚めない人も多い。(苦笑)

本当に広告が好きな人って、変わった人が多い気がする。
昇進とか待遇に興味がなかったり、
クライアントの歓心やアワードを煙たがったり、
沢山の広告費を持っていようが上場企業だろうが切って捨てたり、
気分が乗らなかったり鬱陶しい担当だと適当に流したり、
ドーデモいいようなことに恐ろしく拘ったり、
無茶苦茶な事をやったりする。

え!?そんな人がいるのかって?
まだ、生きてますよ。しかも、現役。
彼らはエンターテナーで楽しい人たちだ。
しかも、柔軟で頑固。
広告の話をすれば止まらないし、止められない。
本当に好きなんだなぁ・・・って、思う。

最近、トントご無沙汰ですけど。
広告の魅力って、そういう人たちが源泉なのかもしれないなぁ。

2007/04/02

広告に必要なのは

新人が入ってくるこの時期。
新人研修を担当しているので、幸せなことに、初心に帰るチャンスがめぐってくる。

ありがたい。

広告に夢と希望を持って入ってくる若者達も少なからずいる。
また、幻想を打ち砕かれるものもいる。

でも、彼らに伝えたいことは一つだ。
広告とは何か?
と、問い掛け続けることだ。

殆どの人は、忘れてしまう。
地位、名誉、権力、財産・・・と、道を過つ人の多いこと。
一つの広告が人を不幸にも幸せにもする。
そんな感動を得られないまま、また、感じることもないまま、
記号情報を流し続けることしか分からない様では、悲しい。

広告で出来ることは僅かだが、
それすらも日々の積み重ねの結果でしかない。
これに道を求め、極めることに意味を見出せないのなら、広告なんか辞めてしまえ。

ちと、過激に言い放ってみる。

2007/03/30

事件は現場で起きている

波乗りペンギンの古い友人達は、みんなお偉いさんになっている。
そんな中、波乗りペンギンが執拗に現場にこだわって、下へ下へ潜ろうとするのは、そこに知りたいことであり大切なことがあるからだ。

負け犬の遠吠えか?と揶揄もされるが、その事の重大さに気付けない人間に、何を言っても無駄である。
しかし、一部の経営者層は、その恐ろしさを知っている。
知っているが、現場に出ていったら・・・
会社は誰が面倒見るんだ!?という事になるので、現実的には無理な話だ。
結局、多くの会社が足元を掬われた要因は、現場なのに、である。

アフィリエイターといわれる人の中でも、一部不心得者が、
効率的に稼ぐために使っている不正な手法を知っているだろうか。

個人サイトに法人企業が広告を出すと、避けられない問題が出る。
その問題はどんなことか知っているだろうか。

これらは間違いなく、現場で働いている担当者、みんな直面している危機的な課題のはずだ。
金融系広告主が激減したことなんて、それに比べれば小さな問題でしかない。
現場は、日々対応に追われている。

面白おかしく話を聞いている人も多いだろうが、
正しい前提でデータは効果検証されるわけで、
これが間違っていたとしたら、全ては無駄になるのだ。
業容によっては、会社の存在そのものが否定されかねないのだ。

2007/03/07

重なる広告媒体説明会

最近、媒体説明会情報を積極的に収集する余裕がなくなった波乗りペンギンだが、やはりマズイ事態になってきていると実感。
とりあえず、重なって欲しくない媒体説明会の主催企業を挙げておくので、内向きの仕事ばっかりしてないで、横で連絡を取り合って欲しい。
cci、DAC、Yahoo!JAPAN、D2C、mediba。

もちろん、別のルートで重ならない仕組みを模索しているが、時間が掛かるので自主的にやってちょ。

2007/03/04

勝手サイトでも志はある

しかし、資金はない。
サイトを作って運営してるが、ユーザーサービスを充実する元手がない。
そういう、事業部門やベンチャーの人って、生き残っているかな。

もちろん、資本金を出して欲しいとか事業資金を貸して欲しいという、場当たり的な志のない人は除いて。

つづく・・・。

2007/03/01

広告からコミュニケーションへ

業界的には10年以上前から、言われていたことなので、今更だが。
今さらをネットで繰り返さなければならない昨今。
どうやら、情報の断片化が起きているようだ。

過去にあったことを体系的に、知識化できていないということだ。
IT化が進む現代において、皮肉な現象である。

小池良次さんが、あのインターネットマガジンに書いたのが2000年だから、
小池さんの指摘は7年後の波乗りペンギンにズシンと響いたのである。
熟読していたはずが、理解には至っていなかったことが露呈。
たぶん、小池さんの七年前を波乗りペンギンは辿っているらしい・・・。

さて、ネット広告業界向けに解釈を加えると、
1.多くの企業がネット広告に参入
2.合従連合(買収と合併)と人材の流動化(転職)
3.多岐に渡る商品と短命化
という3大要素が受け継ぐべき知識を散逸させながら、市場拡大が起きているのだ。

この場合の知識の一つ一つは、もちろん、ネットで簡単に手に入るレベルである。
しかし、断片化しているために、これを繋ぎ合わせても意味が判らなくなってしまう。

なぜ、バナーのサイズを決める必要があるのか?
お金を頂ける広告主の掲載を審査するのはなぜか?
広告の内容ではないポイントや懸賞で、生活者の興味を引くのは何故ダメなのか?
はてさて、皆は分かるのだろうか・・・。

2007/02/21

広告は迷惑かつ有害

クリック課金、成果報酬という流れで
リスティング広告やアフィリエイト広告なる言葉が定着した今、
広告は迷惑で有害なものになった。

悲しいことだが、現実を避けては通れない。

かといって、嘆いてばかりもいられない。
状況は危機的な段階である。
間接的とはいえ、リンクに繋がれた先は、
犯罪の温床となり、生活者に被害が出始めている。

新聞報道でも取り上げられる機会が増えてきたし、
行政も具体的な行動に出ている。
すでに真っ当なビジネスが出来ない部分もあり、
その境界も玄人筋すら見当が付かなくなってきている。

ネット広告で後手に回ったのが致命的だった。
モバイル広告も勝手サイトの台頭で、デジャブ・・・である。
強力なセーフティネットを公式サイトを中心に張ったのが裏目に出た。

転んでも痛くなければ、転ばないように注意することがなくなるようなもんだ。
痛いという経験がないから、走り出してしまう始末。

歴史は繰り返すと、よく言ったものだ。
つくづく、人間は難しいものだということを思い知らされる。

はてさて、人の欲望を利用する魑魅魍魎は手強いぞ。
その世界で生きてきたヤツラだ。
こっちも実態は全く掴めていないし、情報不足だ。
やはり、虎穴に入らずんば虎子を得ず・・・か。