江端さんと鈴木さんが煽っているので、書いてみようかと。
少なくとも広告とデジタルの重なる領域では、ちょいと長く生きている生物だし。
元記事はこちら
2016年、デジタルマーケティングのトレンドを占う
http://www.advertimes.com/20160114/article214790/
マーケターは自らの決意表明として、新年に「予測」を語るべきではないか。
http://www.advertimes.com/20160114/article214656/
江端さんの方は大学の先生的な過去からのまとめ、そして展望。
鈴木さんの方は企業のリーダーらしいビジョン。
それぞれの個性が出ていて刺激を受ける。
そういう考え方もあるんだ~ということで、だから?と自分を振り返ってみると、大体の人は関係ない世界の動きにしか感じないと思う。
実際、マーケティングの話自体、普通の人は気にしなくても給料は貰えるし出世も出来るのが現実だ。これでも、1000人以上に教えてきているが、実感でもある。
それよりは、手っ取り早く今年から起業して一攫千金を狙えるネット広告ビジネスが「何か」知りたいだろう。
うん、それが分かれば波乗りペンギンこんなことしてないっつーの。
閑話休題。
もう一つ、記事を紹介。
2016年広告マーケティング業界7つの予測
http://g-yokai.com/2016/01/20167.php
http://g-yokai.com/2016/01/20167-1.php
こちらは横山さん。
具体的に分野が書いてあって課題も提示されていたりするので、デジタル系の広告関係者は受け入れやすいかも。
ここまで記事を読んだりすると30分くらい時間が掛かっただろうか。
安心して下さい、無駄にはならない。
つうか、これくらいの内容なら専門用語が分かんないとか言ってたら、将来が不安になるので、今からでもフォローしておこう。(業界内でも不勉強は多い。まぁ、その場では笑って説明したりスルーするが、確実に蔑まれるぞ。)
以下、見解。
たぶん、今年は停滞期。
一つはアドテクで高度な処理が可能になった分、人間が追い付いて行けなくなっている。
DMPとかマーケティングオートメーションとか言葉は定着したが、運用できる企業(売上)規模のある会社は少ない。約170万社あるうちでも、数百社程度だろう。
人財が足りないというより、育成する環境がない。しかも、これをマネジメントする側に至っては絶望的な数になる。
最先端事例が幾つか出たとしても、全体から見れば無いも同然でしかない点を考慮すべきだろう。
もう一つは、効果効率を追求した過去10年の負債が重くのしかかってくる。
いわゆる焼畑のツケね。
極限までCTRが下がったのをアドテクで底上げしたんだが、生活者心理が広告自体を忌避して効果効率は、タダ下がる。ネイティブ広告とか旧来のインプレッション型で持ち堪えつつ、新手法や技術を投入するも相殺される。
こうなってくると、投機的なインターネットを使うよりも、既存の4マスで手離れ良く広告する方がリーチも稼げるし手間もない。
なんなら、4マスを通してのインターネット広告という方法もある。
という、ベタな流れが起きそう。
実は、統計的に信用できる調査結果が無いので、困っているんだけど、国内企業(中小零細も含め)の400万社弱は過半数が自社サイトを何らかの形で持っているらしいが、これを活用しているのは半分以下みたい。(ネット広告までやるとか1割もなくなる)
この辺りの現実って、誰も見てないのかな。
以上
追記 2016.1.18.
動画はどうなの?という事も追加。
某ITベンチャーの社長が「動画が来るぞ~」という狼少年伝説に終止符を打つ意気込みらしいが、コンテンツを作るってのが難しいと思うのよ。
ケータイの頃から動画とか変遷を見ているんだけど、スマホで画面は大きくなったし高画質にもなったのだが、「それって、小さなテレビ」に過ぎないのよね。
トリプルスクリーン再びって感じだけど、消費されるコンテンツが同じものである限り、広告媒体としてはリーチ単価が安いものに勝てない。
だから、オリジナルコンテンツだの6秒動画だのとUGCが中心に蓄積されてきたんだけど、これって動画に限らずネットコンテンツは個人がベースなのよね。
これを商業ベース(広告収益化)で全部持って行ったのがグーグルで、人の鎖化して持って行ったのがフェイスブックだ。LINEは塊魂かな。ほれ、周りにいる友達をゴロゴロっと絡め取って圧着していく感じで、雪だるま化して大きくなったところを、スタンプ注射でエキスを吸い取る感じ。あ、横道逸れた。
動画の制作費用が低廉化されても、作り手側のレベルが観賞に耐えられるほどになるのは望めない。スクープ映像とかおもしろ動画までで、これだとカット割りがなくてブレてても粗くても耐えられるよね・・・という所だ。
では、スマホ専用のコンテンツを作れば良いのか?というと違うと思う。
出発地点がスマホのコンテンツであって、商業的には映画やイベントにグッズとかマルチ展開が必要なんだと思うよ。いや、どうコスト考えてもスマホだけでペイできる座組みって無理あるでしょ。コンテンツですらLTVなんだから。
以上
少なくとも広告とデジタルの重なる領域では、ちょいと長く生きている生物だし。
元記事はこちら
2016年、デジタルマーケティングのトレンドを占う
http://www.advertimes.com/20160114/article214790/
マーケターは自らの決意表明として、新年に「予測」を語るべきではないか。
http://www.advertimes.com/20160114/article214656/
江端さんの方は大学の先生的な過去からのまとめ、そして展望。
鈴木さんの方は企業のリーダーらしいビジョン。
それぞれの個性が出ていて刺激を受ける。
そういう考え方もあるんだ~ということで、だから?と自分を振り返ってみると、大体の人は関係ない世界の動きにしか感じないと思う。
実際、マーケティングの話自体、普通の人は気にしなくても給料は貰えるし出世も出来るのが現実だ。これでも、1000人以上に教えてきているが、実感でもある。
それよりは、手っ取り早く今年から起業して一攫千金を狙えるネット広告ビジネスが「何か」知りたいだろう。
うん、それが分かれば波乗りペンギンこんなことしてないっつーの。
閑話休題。
もう一つ、記事を紹介。
2016年広告マーケティング業界7つの予測
http://g-yokai.com/2016/01/20167.php
http://g-yokai.com/2016/01/20167-1.php
こちらは横山さん。
具体的に分野が書いてあって課題も提示されていたりするので、デジタル系の広告関係者は受け入れやすいかも。
ここまで記事を読んだりすると30分くらい時間が掛かっただろうか。
安心して下さい、無駄にはならない。
つうか、これくらいの内容なら専門用語が分かんないとか言ってたら、将来が不安になるので、今からでもフォローしておこう。(業界内でも不勉強は多い。まぁ、その場では笑って説明したりスルーするが、確実に蔑まれるぞ。)
以下、見解。
たぶん、今年は停滞期。
一つはアドテクで高度な処理が可能になった分、人間が追い付いて行けなくなっている。
DMPとかマーケティングオートメーションとか言葉は定着したが、運用できる企業(売上)規模のある会社は少ない。約170万社あるうちでも、数百社程度だろう。
人財が足りないというより、育成する環境がない。しかも、これをマネジメントする側に至っては絶望的な数になる。
最先端事例が幾つか出たとしても、全体から見れば無いも同然でしかない点を考慮すべきだろう。
もう一つは、効果効率を追求した過去10年の負債が重くのしかかってくる。
いわゆる焼畑のツケね。
極限までCTRが下がったのをアドテクで底上げしたんだが、生活者心理が広告自体を忌避して効果効率は、タダ下がる。ネイティブ広告とか旧来のインプレッション型で持ち堪えつつ、新手法や技術を投入するも相殺される。
こうなってくると、投機的なインターネットを使うよりも、既存の4マスで手離れ良く広告する方がリーチも稼げるし手間もない。
なんなら、4マスを通してのインターネット広告という方法もある。
という、ベタな流れが起きそう。
実は、統計的に信用できる調査結果が無いので、困っているんだけど、国内企業(中小零細も含め)の400万社弱は過半数が自社サイトを何らかの形で持っているらしいが、これを活用しているのは半分以下みたい。(ネット広告までやるとか1割もなくなる)
この辺りの現実って、誰も見てないのかな。
以上
追記 2016.1.18.
動画はどうなの?という事も追加。
某ITベンチャーの社長が「動画が来るぞ~」という狼少年伝説に終止符を打つ意気込みらしいが、コンテンツを作るってのが難しいと思うのよ。
ケータイの頃から動画とか変遷を見ているんだけど、スマホで画面は大きくなったし高画質にもなったのだが、「それって、小さなテレビ」に過ぎないのよね。
トリプルスクリーン再びって感じだけど、消費されるコンテンツが同じものである限り、広告媒体としてはリーチ単価が安いものに勝てない。
だから、オリジナルコンテンツだの6秒動画だのとUGCが中心に蓄積されてきたんだけど、これって動画に限らずネットコンテンツは個人がベースなのよね。
これを商業ベース(広告収益化)で全部持って行ったのがグーグルで、人の鎖化して持って行ったのがフェイスブックだ。LINEは塊魂かな。ほれ、周りにいる友達をゴロゴロっと絡め取って圧着していく感じで、雪だるま化して大きくなったところを、スタンプ注射でエキスを吸い取る感じ。あ、横道逸れた。
動画の制作費用が低廉化されても、作り手側のレベルが観賞に耐えられるほどになるのは望めない。スクープ映像とかおもしろ動画までで、これだとカット割りがなくてブレてても粗くても耐えられるよね・・・という所だ。
では、スマホ専用のコンテンツを作れば良いのか?というと違うと思う。
出発地点がスマホのコンテンツであって、商業的には映画やイベントにグッズとかマルチ展開が必要なんだと思うよ。いや、どうコスト考えてもスマホだけでペイできる座組みって無理あるでしょ。コンテンツですらLTVなんだから。
以上