2014/01/14

無駄な半分の広告を探せ!

「私の仕事はワナメーカーの謎を解くことです」 ─マリンソフトウェアCMO マット・アックリー氏インタビュー:MarkeZine
http://markezine.jp/article/detail/19045

データ偏重のネット馬鹿が多い昨今、「グッ」とくるフレーズを話した人をめっけた。
いるんだねぇ、こういう方がまだ。
嬉しい。

で、その言葉は
広告においてクリエイティブやストーリーテリングがいかに重要なのかを学びました。データを偏重しているだけではユーザーの心は動きません。ようは、サイエンス(データ)とアート(クリエイティブ)をいかに上手く融合させるのかが重要なのです。
という記事後半にある。
これは先人たちが異口同音に仰っていたことだ。
ターゲットに広告がリーチすればいいというのはメディアプランでの話であって、広告全体からすると一部のゴールでしかない。
メディアレップならいいと思うが、広告会社であるならば視野狭すぎ。
と、いや、別に、何処か特定の会社を揶揄しているわけではない。(笑)

iPhone効果無しのドコモが苦境

12月の契約数、ドコモが純増トップに - ケータイ Watch
http://k-tai.impress.co.jp/docs/news/20140110_630387.html

さすがケータイWatchである。ポイントを押さえてドコモに確認とって記事にしてある。
他は、ドコモの契約数が純増でトップになったという見出しと内容に終始している。

数字が正しいものでも、見方によっては逆になるのだ。
TCAの2013年12月の公表リリースをちゃんと見よう。
見るべきところは「携帯IP接続サービス」である。

ドコモダケ、もとい、ドコモだけマイナス13,600になっている。
もしiPhone5s/cが契約数の純増に貢献したなら、spモードになるが、プラスにならないとおかしい。そんなところから、編集部はドコモのコメントを書いているのだが、
今回の状況についてドコモでは、iPhone 5s/5cの在庫を潤沢に確保できたことやAndroidスマートフォンの新機種が出揃ったこと、そしてキャンペーンを実施したことで、新規契約が伸びたと分析。MNPの利用も、転出は横ばい、転入が増加となったことで、他社への乗り換え数が低い水準になったとしている。ちなみにドコモのiモード/spモード契約数は、iモードが45万800件の減少、spモードが43万7200件の増加で、差し引き1万3600件のマイナス。
FP(フィーチャーフォン、つまりガラケー)のiモードの解約分を、SP(スマートフォン)のspモードで吸収できていない。
ドコモのコメントをまとめた編集部の記述によると、スマホの新規契約が伸びたこと と MNP転出が横ばいで転入が増加したこと とあるが、ならば「ドコモの携帯IP接続サービスがマイナスになっている事の説明」にはならない。
物は書き様なので、「新規契約やMNP改善はあったものの、スマホではドコモは勝てなかった。」を優しく言い換えたものと解釈しよう。

となると、新規契約の中身は何なのかという事になるが、残念ながら公式発表にはなく推測記事がある程度である。(推測にしては・・・という記事がある)
とはいえ、携帯IP接続サービスではない携帯の新規契約が増えた所で、キャリアの影響力は減じている事だけは確かそうだ。

2014/01/07

広告とは何か?永遠のテーマだな。

課題解決のその先へ(ブレーン 編集長 刀田聡子) #ブレーン #アドタイ http://www.advertimes.com/20140106/article142034/

めっちゃ引っ掛かる記事上げてるよ。絶対、釣だな。釣られてやる。ふん!
ということで、記事にある「広告とは課題解決だ」が今回のキーワード。
面識はないのですまん、言い過ぎたら許してくれ。

で、ブレーンの編集長だからスルーしようかと思ったけど、宣伝会議が発行しているのでチクチクするんだな。
なかなか里沙ちゃんの後任が育たないのもわかる・・・。

さて、広告とは何か?というのは非常に重い問題で、企業や団体、国家や言語などの文化の範囲でも定義は異なる。未だに・・・だ。
その意味では「広告とは課題解決だ」は間違っていないのだが、正しくもない。
それを、広告業界専門誌で飯食ってるんだから、ちと配慮しろよな、という事なのである。
それ以外は概ねアグリー。

以下、蛇足。

いろいろ書いたのだが、後半はザックリ削除してしまった。
だって、デビット・オグリビーの「ある広告人の告白」を読めば、そこに答えはあるのだから・・・。




2014/01/06

あけおめ2014、どうなる日本の広告費

オリンピックが決まって2020年は明るそうだけど、足元が真っ暗な日本経済。
気になるのは2013年の日本の広告費がどうなったのかという事。
たぶん、推計中で電通さんが頑張っていると思うが、時期的には数字が出揃っているはず。(詳しいことは分からない、築地情報局は今無いが汐留に移転したのか・・・とか、笑)

推計は10月までの数値でやってたはずだか、今年の後半から円安で景気の上向いた気がした部分を、どう鉛筆舐め舐めするかだな。
基本、悪くはしないはずだ。

で、ネットは伸びたはず。テレビも復調したはず。SPも伸びたはず。
この位で妄想は止めておこう。
どうせ2月下旬には発表されるはずだから。

がんばれニッポン!

2013/12/27

盛者必衰の理をあらわす、モバイル広告

言葉と技術が先行するモバイル広告で求められる“今後の対策” CNET

十年前、ドコモと電通の合弁会社D2C、KDDIと博報堂DYMPの合弁会社mediba(a1adnet)、ソフトバンクと電通の合弁会社J-mobile、このキャリアを軸としたメディアレップがモバイル広告の軸となって回っていた。
みんな、この3社を抑えれば全てだった。

まず、Jモバが消え(ソフトバンクに吸収合併されて人員と事業は移管している)て、medibaは一時広告から撤退しつつもテコ入れで復帰し大きくなり、D2Cはグリーやモバゲーをマルッと囲い込んで巨大化した。
だが、グループ企業数も増え、海外拠点も増え、人員も増え、事業も増えたのに、業界での存在感が無くなってしまっている。どっちかというと、イヂラレ役・・・。

というより、モバイルはソシャゲに押されて市場での存在感が吹っ飛ばされた気がしている。mixiから始まってグリー、mobageで、海外勢のtwitterとFacebookが台頭して、今はLINE。えっと、広告?ナニソレ、美味しいの?
そんな感じ。

モバイル広告も独自の考えとか吹っ飛んで、PCネット広告の考えとシステムに挿げ変わっていて、だったら全部まとめてしまえば良いじゃんという括りになっている。
電通の日本の広告費を見れば、それが象徴している。
別のカテゴリーにしなければにらない理由がなくなったんだな。
マルチデバイス、マルチプラットフォーム、メディアニュートラル、などなど単一デバイスによるカテゴリー区分を否定する言葉や概念の登場も環境を変えた一因だと思う。

しかし、本当にそうなのか?
海外ではモバイル広告カテゴリーは依然としてあるのに・・・。

モヤモヤしてんだよね。
やれSSPだDSPだ、RTBだと三文字略語のアドテクで溢れかえっているけれど、(コンピュータ)システム先行で肝心な「広告」が、どっかに行ってやしないか?

そんな2013年の業務最終日。
もうすでに、ネット広告やモバイル広告に関わっている年数の方が、マス広告よりも長くなってしまって久しい・・・。

2013/12/25

日産自動車のネット活用事例

デジタルとリアルを紐付けお客様の行動を一気通貫で把握 日産自動車のワン・トゥー・ワン戦略:MarkeZine

これはセミナーで聴いても良いレベルの内容。偉そうでスマン。
デジタル馬鹿にアリがちな要素が無い。全くない。気持ち良いくらいない。
ニュートラルなナショナルクライアントに接する機会が少ないので、ちよっとウルッたよ。

さて、自動車の場合はメーカーとディーラーの「溝」が問題で、十年以上前になるが、メーカーでOKでもディーラー会でNGにされたりして、あまり良い思い出がない。
今なら違うんだろうけど。(注:日産さんではない、念のため。)

個人的には日産の車に乗っていたこともあり、親族が勤めていたという事情もあり、悪いイメージは全くないんだが、車という商品に魅力を感じられなくなって久しい。
たぶん、ターゲットではないんだろうから、それは置いておこう。

一方で、日産は不振でV字回復したはずなのに、また落ち込んでいる。
記事にもあるが8年~10年スパンでの買い替えを掴めていないのではないだろうか。
確かに、店頭へポイント付与で送客は出来るだろう。
だか、既に知名度も十分な日産にとって、狙うべきはポイントを欲しがるユーザーなのだろうか。日産の自動車って、何なのだろうか・・・。わかんねぇ。

世代的には「シルビア」全盛期なので、かっちょええスポーツ車、それはスカイラインから受け継がれる日産のクルマ、という気がするんだ。
もちろん、ミサイル(ロケットモーター)開発の側面があったこともイメージに影響はしている。そんなこと言ったら、三菱なんか軍用車両(ジープ)だな。
いかん、また話が逸れた。

なんとなくだけど、日産のブランドが俺には届いていない。
ここ十数年、日産は検討車種に入ってこないんだよ。
その前は必ず入ってたんだけどなぁ。

2013/12/16

良いクリエイターは視点が豊富で妥協が少ない

多様な「視点」を武器にする――(博報堂関西支社 クリエイティブディレクター/CMプランナー/コピーライター 河西智彦)

クリエイターの記事はネット系にいるWebプランナーとかWebディレクターとかに、届き難い内容が多い。珍しく、今回は用例がネットなのでピックアップ。

波乗りペンギンもリアル講演でしか話さないネタになっているが、河西氏が指摘している東京のレスが異様に多い現象は、ネットの黎明期時代から把握している。

問題は、ここからだろう。
全国規模というとナショナルクライアントと言って、広告業界の中でも特別視しているが、主に予算規模が大きくテレビを使うという広告会社にとってはありがたい存在である。このナショナルクライアント様は、いろいろ先に気が付いている。
知らないのは、情弱な我々だけだったりする。

リアルで商品開発をする時の試験販売となる県があっりたりするが、これは全国平均に近いところで行われているだけで、実際に売れるかというと話は別だったりする。
地域限定の商品も食品には多い。
東京と関西では、または地域別に商品イメージキャラクター(タレントさんね)を違える会社もある。
全国ネットでドーンという展開の陰で、販促キャンペーンや告知広告はエリアごとに細々と対応している。
機械的に最適化できない現実なればこそ、実は、多様な価値観と対応施策が試行錯誤で行われているのだ。

ただ、地方は東京への憧れ消費もあるので、東京の価値観で押し通せることもあるし、東京を受け付けない関西みたいなところもある。九州なんかは独自路線・・・というケースも見受けられる。これは、やってみないと分からないことも多いが、県民性、という言葉があるように全国均一なんて幻想はまさか持ってないよね。

で、違う話がもう一つある。
物事の本質を捕えたクリエイティブ(D系はクリエーティブと表記するが)は、普遍性があるため地域や性別など関係なく消費者の心に働きかける。
御爺ちゃんだろうと若者だろうと関係なくて、良いものは良いという感覚に近いんだけど、分かってくれるかな?ちょっと違うな。うーん、文才ないなぁ・・・俺。
 自虐オチになってしまったぁ~