2012/11/15

POS事業を東芝テックに売却したIBM

「レジに並ぶ」という考えが昔話になる時代がやってくる IBMのPOS事業売却から考える「小売業の未来」:MarkeZine
http://markezine.jp/article/detail/16338

良い記事だったのでピックアップ。
そう、十年ちょっと前にIBMがテレビCMで、レジで会計しないお客さんを警備員が見送る・・・と、ゲート通貨で決済が済んでいたというものがあった。見た人、記憶していた人はいるだろうか。

参考情報: http://okwave.jp/qa/q3416411.html

まぁ、波乗りペンギンも似たようなことを別の角度でかかわっていたりするのだが、POSレジがなくなる前提は当分なくて、モバイルによる決済が一般化した時に、どう販促をするかという話だったんだけど、当時はO2Oじゃなくて「クリック アンド モルタル」ベースだったっけ。

広告とは関係ないどころか、実は大有り。
当時から、マス広告は衰退して販促などのプロモーションが主流になるという危機感からのことだった。モバイルマーケティングは、マスではないという視点で、組み立てたモデルなので矛盾しているが、大人の事情だ。何しろ、当時は一匹だけ「モバイルはマスメディアとして売るんじゃなくて、SP局がプロモーションの道具として売っていくべきだ。」というアプローチをしたんだけど、すまん、成功事例が一つしかできなくて撃沈。
今風に言い訳をすると、CMOの不在が敗因。
たぶん、ビッグデータとかアトリビューションとかインバウンドマーケティングとか、同じ課題を抱えているのも何かの因果だろう。いや、単なる構造というか組織の話より根深いのよ。商慣習とかあるしね。

【追記】2012.11.16.
室内型 GPS?― ショッピングモールや博物館内でも自分の居場所がわかる新たなサービスを Cisco が開発 - インターネットコム http://japan.internet.com/webtech/20121116/2.html

拾ってくるね~、この技術は店内で活用されれば、いろいろ分かるわけよ。
モバイル決済と相まって、売り場も変わって、ビッグデータとか言っているけど、解析ベースでやったらコスト増大で手に負えなくなるほど、集まりそうだ。
なので、そうしなくても売り上げや販促が効率化する仕組みを作らないと、ダメって話に戻ると。

ビックカメラ+NRIでO2O

位置や天気、購買履歴に応じたクーポンをスマホに自動配信――ビックカメラが実証実験 - ITmedia プロフェッショナル モバイル http://www.itmedia.co.jp/promobile/articles/1211/14/news083.html

発想としてはアリの企画なんだけど、単に送り付けるだけだと長く持たないのよ。
え゛、いや、言い過ぎた。
がんばろう、日本!

ポイント会員の場合は、ポイントを貯めるという動機づけが強い場合、また、購買への意欲が高まっているなどの前提条件が「もろもろ」導けるものとして、効果は高いだろう。
すごい!

だがしかし、この不況期。
いくら「だったらヤマダ電機さんで買ってくださいよ。」的なオーラを出されようとも値引きをしつこく迫るご時世、うん、そのクーポン使うと競合他店より安いのかよと思うのが一人の消費者としての感想。

ここのところ、必要に迫られて買ったり、また買わなきゃいけない状況なんで真剣なんだけど、もうね、収入が増えないのに出費ばかり増えるものだから、価格コムで調べてからビックカメラとヨドバシカメラとヤマダ電機をポイント含めて値引き交渉三昧。
恥ずかしいとか、もぅ、カンケーないのよ。

ちなみに、3社間でヤマダ電機1勝、ビッグカメラ1勝、ヨドバシカメラ0勝。
ま、ビックカメラの1勝はヤマダの在庫切れという敗因だけどね。

蛇足ついでに、食品を中心に日用品はOKストアが常勝。
ただ、ナショナルブランドだと品物がないケースがあって、次点が西友。結構、価格は頑張っている。
エブリデー ロー プライス!!
※他、イトーヨーカドー、長崎屋、ドンキホーテ、京王ストア、ダイエーグルメシティ、ピーコック、いなげや、オリンピックが同一商圏内にある。


てなわけで、どうせ買うなら今!という流れが作れれば、おK。
まぁ、それでも波乗りペンギンは競合店舗を調べるがな。

2012/11/14

海外の配信も課税へ、しかし根深い

音楽など海外の配信企業に登録制 消費課税漏れ防止  :日本経済新聞 http://s.nikkei.com/ZEc74G

音楽や電子書籍、という事になっているが、忘れてないか?
税金ではないが、似た関係で揉めたのがこれ。

ヤフー、メール内容とマッチングした新広告実施へ 総務省と折衝大詰め - ITmedia ニュース http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1208/27/news035.html

これも、海外は適用されないのは不公平という話。
そこで、新経済連盟で楽天とヤフーが袂を分かっているという事実。

・・・。

コンテンツの配信について海外も課税されるなら、広告もだよね。

2012/11/13

現場でよくある話「それ、私の仕事になるの?」

上司VS部下:第4回 部下の「それって僕の仕事なんですかねえ」という発言は許されるのか | BPnetビズカレッジ | nikkei BPnet 〈日経BPネット〉 http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20121031/328814/

苦笑いしながら読んだ。
これ、「あるある」だ。

基本的には信頼関係がないから起きることだと思っている。
波乗りペンギンも担当違いぐらいなら黙って引き受けるが、「それ、立場違うだろ!」というのは抵抗勢力。(笑)

あと、執筆に関しても基本拒否。
だいたい、依頼してくる媒体は「あなたの立場で、どのように考えるのか?」という趣旨で来ているんだから、それ部下にゴーストライターやらせたらダメでしょ。
あんたの意見は無いのかよ!
って、まぁ、日本の中管理職なんざ、下手に自分の意見を持っていると昇進できないから仕方ないんだけどね。(爆)

で、「何が狙いで俺に?」なんで聞いた日にゃ、「できるだろ?」って答えしか聞いた事ねぇよ。
だから「やりたくない。(希望)」という展開になり、「やれ。(業務命令)」という結末に落ち着くわけだ。

もちろん、取り扱い方を知っている人は「やりたい?」とか訊いてくるわけで、
不覚にも「やるやる♥」という返事をしてしまったことも少なくない。
この辺、海千山千の人物に掛かると、波乗りペンギンもイエスペンギンなのだった。(哀)

Win8は価値が違う?

年末商戦に期待、Windows 8と競合OSは「バリューが違う」と樋口社長 -INTERNET Watch http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20121113_572523.html

何のこっちゃと思ったら、オフィスソフトの資産のことね。
うん、確かに一理ある。AndoroidOSなら。
だが、大概のファイルはiOSで読み込める。
iOS版のオフィスもある。
コスト(手間もある)の面だけだ。

で、業務用じゃなくて家庭となれば障壁は一気に下がる。
すでにスマホとタブレットがiOSなら、そもそもPCが要らなくなったりして・・・。(笑)

国内もDRMフリーで音楽配信

「レコチョク」PC配信スタート 全曲DRMフリー、320Kbps配信も - ITmedia ニュース http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1211/12/news102.html

先にSMEがiTunesで配信したので、国内対応も追随というだけの話だ。
永かったが、遅すぎた。
スマートフォンやPCで購入した楽曲は、スマートフォン、PC、タブレット、ウォークマン、ニンテンドー3DS(12月から対応予定)などデバイスを問わず10台までの機器(フィーチャーフォンは除く)で追加料金不要でダウンロード可能だ。

しかし、対応デバイスが沢山なのは評価するが、10台って何よそれ。
数年で10台は超えてしまうがな。
どれも数年おきに買い替え(したくなくても、サポート終了やパーツ寿命で壊れる)があるしな。

2012/11/09

ソーシャルゲーム協会

業界一丸で健全化を、GREEやDeNAなどが「ソーシャルゲーム協会」発足 -INTERNET Watch
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20121108_571729.html

6社連絡会が団体に発展したもので、完全に規制対応のために作られた政策対応団体。
事務局長が中村伊知哉さんというのもポイントね。手広いな~、伊知哉さん。
相変わらず和服だし、気さくな方でもある。(何度か仕事で会ってるけどね)

で、実はソーシャルゲームはオンラインゲームの中でも特殊で、取り組みの切り口がなかったという経緯がある。今回は、規制という切り口ができたのが良かったわけだ。誰にとって?それは考えてみて。波乗りペンギンは何も知らんがな。広告じゃないから関係ないし、ね。

そんでもって、これが機能するのかどうかという記者の突込みが入っているが、最低ラインにそろえるという意味では機能するだろう。だが、問題は業界自主規制は「自主」であるという事で、大手が率先して規制するスタンスでない限り、利用者の保護は限界がある。

側面には、最早ソーシャル、ソーシャルゲーム、といったカテゴリーの中でプライバシーもセキュリティも不正も収まらなくなっている。
なんで、中村伊知哉さんが事務局長なのかとニューメディアリスク協会の理事長をやっている方がと思ったりして、実は、俯瞰してみるとある流れがそこにあったりして、大人になりきれない波乗りペンギンはうかがい知ることのない領域なのであった。

【追記】2012.11.14.
火花散らすDeNAとグリー ソーシャルゲーム協会に暗雲  :日本経済新聞 http://s.nikkei.com/RBcqtF

有料記事なので、中身は契約者しか読めないのだが、新さんが手厳しく突っ込んでる。
至極もっともな指摘でもあるので、お金に余裕のある人は読んでもいいだろう。