2007/11/13

やって良い事と出来る事は別だ

物事を判断する立場にある人は、
技術的に可能であっても、法制度上可能であっても、
やって良い事と悪いこと、つまり倫理観を誰よりも大事にして欲しい。


業務だろうが何だろうが、
人として考えるべきだし、出来ないんなら判断しちゃいけない。
判断するなら、その責任を負うべきだろう。
また、それすら認識できない奴に権限を与えてはいけない。


広告が広告であるためには、
広く遍(あまね)く生活者へ伝える意義がなければダメだ。
悪い物なんて言語道断だし、無意味な広告も削ぎ落とすべきだ。



中堅がいなくなるほど短期間で辞める会社とか、
正社員より契約社員や派遣社員が多い雇用責任を果たしていない会社の企業とか、
休職したままで退職する社員が毎年何人も出る会社とか、どんだけ非人道的なんだか。
それで出した経常利益の額を見比べる株主や投資家も、同罪だろう。
最近、不祥事で倒れる会社の社内事情は、似たものがあると思う。


広告費は打出の小槌でないことを知るべき頃なのだが、
茹で上がるまで気が付かないんだろうね・・・尻尾のあるカエルさん。

2007/11/12

広告の主要業績評価指標

頭文字をとって、KPIといわれる奴だ。
メディアビジネス、広告ビジネスでは、あまり役に立たない指標の一つでもある。

何故か?
理由は簡単だ。

連続的な業績評価が可能な製造業と違って、
四半期ごとに劇的な変化を見せるからだ。
もちろん、季節要因で・・・だ。

しかも、ネットやモバイルは一年もあれば市場環境は激変している。
昨年対比も意味がない。

単純に、セル・スルー・レートが一番。

2007/11/09

次世代型広告会社

考えるだけなら無害かと思い、ADKインタラクティブCOOの横山氏にインスパイアされてみる。

まず、現状の広告代理モデルに頼らないのは必須だろう。
どの広告会社も目指している方こうである。
パートナーシップモデルである。


既に欧米では定着しているのだが、日本では、まだ、広告媒体の販売が主体だ。
インターネット広告でもモバイル広告でも、やはり変わらない。


とはいえ、既存のマスメディアを取り扱う広告会社と戦っても、
ネットバブルに乗って成長したベンチャーと体力勝負しても、
無意味だ。


どちらにしても、発注する広告主にもメリットはない。


確かに知見が豊富な営業をエキスパート化する発想はあるが、
この育成はeラーニングを使っても短期養成は不可能だ。

経験を積むには時間が必要だ。
全メディアを制覇して、業務に必要な部署を一通り回るのに、
最短でも6年は掛かる。

逆に、それだけ経験を積めば一生使える人材になる。
今ですら、マーケとCRを経験している人は少ない。
MBAは多いけどね。


大手クラスだと、部門の固定化も多いというか
ジョブローテーションがないケースもあるので、
もともと無理な話だろう。


といって中小では経験自体が積めないケースが圧倒的だ。
100万円と10億円の予算の差は、担当する人間の経験からすると、
動く金額よりも人脈や情報の点で比較にならない。


ということで、全体を統括する役割を担える人材育成は困難を極める。

2007/11/06

ブランド論の前に

砂上の楼閣とはブランドのことではないだろうか。
誰もが夢見ていながら、決して作り得ない。
たぶん、完成はないのだろう。
時世の波に洗い流される運命と思う。

相対的に良いポジションという見方はあるのかもしれないが、
絶対値はないと確信してる。

一応、ブランド開発プログラムを作らされたものの、
そんな簡単に出来るんだったら、誰も苦労しないのだ。
とはいえ、広告だけでブランドが創れるという話を耳にする機会が多い。

声を大にして言いたいが、
ホラ吹いてるんじゃねぇ~
広告は魔法の道具じゃない。

少しは本を読め。

2007/11/02

アイデアを温めて、腐らせる・・・

ずーっと温めているモバイルならではの特性を活かしたビジネス。
思い付いたのは5年も前。
しかし、普通に話したのでは、普通に却下される。
余りにも突飛過ぎて、しかも、広告に精通していないと、
意味が分からないだろう。
残念なことに、その一部は実際却下されている。

しかし、それも全体の構想からすれば枝葉でしかない。
現時点では不可能なモノが要素としてあるが、
皮肉なことに解決される見通しが行政から出されている。

たぶん、誰もが分かっていながら諦めていることで、
それを具体的にどうするのか、描けないだけのことだ。
さしあたり、コロンブスの卵、と言ったところだろうか。

マーケティングで、今も解決で来ていないのは、
何処で外したのか、そのプロセスが評価できないことだ。
企画なのか、開発なのか、販売なのか、営業なのか・・・。
今は、どこかが悪くてもソコソコ売れることにあって、
どこかが致命的にマズイと売れないことがあって、
どこかがオンリーワンだと売れてしまうことがある。

2007/10/24

下期は講演、講義の時期

縁があって、11/16(金) 18時~
仙台で講演。
ネット広告業界、モバイル広告業界をツンツクする内容。
ツンツクで抑えるつもりだが、リミッターを外されちゃったので 、














煽られたらアクセル踏むぞ
法定速度内でな。


某大学院での講義も、11/29(木) 19:00講座を開始。
ゲスト講師は、まだ、秘密。
今年は、
昨年の生徒さんに大好評だった、モバイルCMS実技を更にパワーアップ。
こっちは、波乗りペンギンの脳内リミッターが外れているとはいえ、ちゃんとした大学なので、可能な限り安定走行に努める、









つもり・・・。
あくまでも、つもり。

2007/10/23

広告のない未来

ちょっと発想を転換してみる為に、企画発想手法の一つを使ってみる。
広告のない未来があるとしたら、どんな未来なのか。
邦訳されたSFにもあるので、それとは違った角度で考えなくちゃいけないのだが、意外と難しい・・・。

難しいという理由は
・広告って何?
という基本的なところで設定が出来ない。

いきなり定義も出来ないので、具体的に考えてみる。

・テレビのタイム(提供)は広告。
・新聞や雑誌だと、PRとか広告とか記載してあると広告。

うっ、詰まった。

・テレビのスポットは、どうやったら広告と識別できるのか。
・新聞や雑誌だと、全面などページ単位の場合は、どう広告と識別するのか。

さらに、

・番組タイアップ、協力、商品提供は広告なのか。
・記事体広告、編集タイアップ、情報提供、プレゼント情報は広告なのか。


この辺りになるとプロでも境界線は一定ではないはずだ。
媒体、広告会社、行政、司法、消費者、視聴者で見解は全く異なるはずだ。

とすると、誰の視点を持って、どう整理すればいいのだろうか。
消費者視点であると、厳しいことは予想されるが、果たして広告ではない事が重要なのかどうか、怪しい気もする。

いかん、袋小路に入った。
振り出しに戻して、主観的に設定するしかない。

※法律に詳しい人は、薬事法とか健康増進法にある広告の定義や省令による解釈、判例を持ち出すのだろうが、その議論は法廷で。

話を進めよう。
商品のラベルに事実以外の記載は出来ないし、メディアに商品名を出すこともダメで、店頭に並べるだけか、サービスならば問い合わせや来店がない限り顧客に接触してはいけない、としよう。
掲示板や口コミも、当然出来ない。する場合は、記名が原則で本人確認がされなければならない。
その発言は中央政府が管理し、言語および行動解析によって矛盾が発見された場合は、銀行口座などが凍結され財産が没収され公民権が停止される。(POSデータ、決済ID、接続ID、電子チケットやGPSの移動記録などデータは既にある)
プライバシーはない。
アンケートやテスト販売も禁止。(広告キャンペーンの紹介になるから)

さてと、どうやって消費者は商品やサービスを知る方法があるのか。
現在でもあるものを発展させて考えてみる。

国民生活センターで比較、分析したデータを参考にする。
自分で使って判断する。
なんらかの機関が認定した商品やサービスから選ぶ。
安い物を買う。
高い物を買う。
ほどほどの物を買う。
上場企業の商品を買う。
・・・。

想像力が足りないようなので、再考する。