2016/04/27

ウェブ制作会社の選び方

もっとも広告主が悩んでいるだろう課題。
そして、広告会社も・・・。

裏返せば、選ばれるWeb広告会社も、どうやったら選ばれるのか悩んでいる。

なんとか探せないものかと、考えたのだが結論がないまま数年が過ぎている。
どうせだから、書くだけ書いてみることにする。

なお、「料金が安い」とか「早い」とか相対的な評価はしない、できないため、
発注先の候補を数社に絞り込むまでとする。

【検索で探す】

検索で探したらどうかというと、「ググれ」についてSEOとアドワーズ(グーグルさんの広告枠)で、もはや見るだけ判断できなくなる。
「ホームページ制作」「Webサイト制作」「サイト制作」など主だったキーワードは汚染されている。
検索アルゴリズムによって表示順位も変わるし、制作実績数や取引先の情報を見たところで、情報の真偽も判断できない。
よって、直接的な検索による候補選びは、候補を探す段階では使わない方がいいだろう。

【系列で探す】

サラリーマンなので、この方法が手っ取り早い。
大企業グルーブであれば、系列会社にサイト制作を請け負う会社もあるだろう。
安心をお金で買う(発注金額は高くなる)ことになるが、寄らば大樹の陰。

・大手広告会社の子会社一覧から選ぶ。

 言わずと知れた、「電通」「博報堂DY」「アサツーディ・ケイ」のトップスリーが筆頭。

・大手インターネット広告会社の子会社から選ぶ。

 上場している「サイバーエージェント」「オプト」「セプテーニ」。

・インターネット関連の子会社から選ぶ。

 有名どころから「ヤフー」、「GMO」、「トランスコスモス」、「デジタルガレージ」かな。

・大手電気、システム開発、ソフトウェア会社の子会社から選ぶ。

 系列子会社を見るだけでも大変な数だが、「日立」「NEC」「富士通」「東芝」。

・通信系の子会社から選ぶ。

 これも数が多いが、「NTT」「KDDI」「ソフトバンク」。

以上、これだけで数百件のリストになるはず。
年間予算が4桁万円、サイト制作に3桁万円あれば、提案に参加はしてもらえるはず。
もし、
・広告予算が潤沢なら、宣伝部から紹介してもらった広告関係の系列
・基幹システムに億単位の開発をしているなら、システム部からの開発系列
・通信会社と法人契約をしているなら、調達部門からの通信子会社系列
と、既存の取引に準じて話ができるので、料金的にもサービス的にもメリットがあるだろう。
新規取引とか、社内申請や契約が大変だから承認されやすい条件があると楽だよね。

【こだわって探す】

何にこだわるかというのがポイント。
それが分かっているなら、ググってもOK。
ただ、予算と選ぶ側の力量も試されるのでリスキーだと書いておこう。

・アワード受賞作品を作った会社で選ぶ。

 主なアワードは「カンヌ」「ワンショー」「クリオ」、「スパイクス アジア」など。
 国内だと、業界団体の主催するものから私企業まである。

・Webニュースサイトから探す。

 業界専門誌である宣伝会議「アドバタイムズ」のインタビューされたり、
 コラムを執筆している会社または個人。
 ITメディア、テックランチ、CNETなどでも、手間はかかるが探せる。
 なお、記事のように見える広告があるので要注意
 サイト内検索で探そう。

・大規模イベントの講演者から探す。

 ほとんどがイベントの協賛企業だったりするので、判断が困難。
 講演者の会社が協賛していないことを確認しよう。
 その上で、講演を聴きに行ったりするとベスト。

業界団体加盟から探す

 入会審査があったり、年会費を払うなどの負担できているのが分かる。
 「Web広告研究会」「日本インタラクティブ広告協会」「日本Web協会」の
 会員リストが使える。
 団体の理事や役職を務めている会社は、それなりの実力があると思われる。

・書籍の執筆者から探す。

 本を出しているから安心とは限らないことを先に書いておく。
 昔は雑誌での執筆実績があっての書籍出版が多かったが、今は違う。
 なので、専門誌やWeb媒体での連載実績があることを確認しよう。
 もとかしたら、PR書籍かも知れない。

以上を組み合わせた方が、リスト作成の精度を上げるはず。

【安心できる会社を探す】

そんなネットで検索できないし、誰も保障はできない。
だから、ネガティブチェックが精いっぱい。

・ネットの口コミ確認で探す。

 誹謗中傷のケースがあるため、それだけで判断はしないように。
 ニュース検索を使って、他に同様の情報があるか探そう。
 不正な方法での効果効率のアップは専門家でもわからないし、
 そこそこ認められている会社でもブラックな手法を常用している場合もある。
 短期的な成果のみ強調している場合に気を付けよう。

・団体の会合で探す。

 地域や自社が所属する団体のネット系セミナーに参加すると、
 同じ立場の人たちや経験者が集まる。
 情報交換も兼ねて、話を聞いてみよう。
 作ってポイのルートセールスとか、地元で安心できるウェブ制作会社を
 教えて貰えるかもしれない。

ぐらいだろうか。
他の方法もあるのだが、お金がかかる。
信用調査で、帝国データと東商リサーチがある。
ベンチャーなど調査が間に合ってなくて、特別調査になることもあるので、
リストを作る段階で多用するのも考え物。

以上

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