2016/04/19

電博が相次いでデジタル特化の子会社設立

動き始めました広告業界。
相次いで設立発表。

博報堂DYISが改称、新社長に博報堂DYMPの辻輝氏 | AdverTimes(アドタイ)
http://www.advertimes.com/20160301/article218800/

電通、デジタルマーケティングセンターを分社化 7月に新会社設立  AdverTimes(アドタイ)
http://www.advertimes.com/20160419/article223016/

なぜこのタイミングでという話もあるが、ソリューションでも専門的な分野の切り出しが共通していて、労働集約的な業務部門で人員に対する利益が出ないからだろう。
広告会社の収益源は媒体手数料で20%前後が見込めるのだが、手離れが絶対的に良い。
原稿入れてポン。

同じ一億円を稼ぐのに違いがあるということ。

一方で総合広告会社はワンストップが可能だからの「総合」なので、利益だけでは語れない。
儲からなくたって必要な機能はあるのだ。
すると、最低限を本体に残して、子会社に集約。
初めの数年は重複部門の整理、管理費の圧縮。
人事体系を変えての人件費抑制。
三社合併を経験した身として、上がった側だったから良かったものの、下がった側は可哀想だった。

さて、電通デジタル設立の記事が幾つかあって、一部に「他の子会社と合流はない模様」というイかした一文を添えている所があったが、似たような名前で「電通デジタルHD」があるからだろうか。
会社概要の役員を見ると確かに繋がりがありそうだが、統合される子会社はグループに入っていない。
設立の経緯(担当部局)もあるし、主導権もある。
歴代の社長とか人事を見てないと分からないので、他社のグループ内の統合や新会社設立は結果から類推するしかないのよね。

見え方的にはデジタル専門会社による総合広告会社の本腰と見るのが普通なのだが、本社から特定の人員を切り出しての・・・という部分が引っ掛かるのよね。
各部局から人を出して、ではないんだよね。

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