2009/03/20

モバイルマーケティングの本質

気の利いたタイトルではないが、モバイルビジネスの相談に乗ったり、今後の展望を話し合う機会も増え、メモ書き程度に書いておこうと思う。

モバイルの利用動向がなぜ見えないか、いろんな議論がある。
しかし、データで分かるのは動きだけである。
その背景を「インサイト」しないと、肌感のないメディアであったり、使われているのか確信の持てないツールにしか思えない。

例えば、広告を打てばアクセスは増えるし、テレビで紹介されればサーバは落ちる。
瞬間最大風速は驚異的な数字を叩きだすが、結果は常に分かれる。
見るだけか、購買するか、である。
いろいろデータはあるが、モバイルは本能的な行動に近い傾向が出ている。
店頭で商品選びに迷っているように、モバイルでも利用者が商品選びをしている様が出るし、本能的に欲しいモノかどうかで購入してしまうケースもある。
そして、商材の特性によって、明らかに同じ傾向が出る。
この話はモバイル マーケティング ソリューション協議会(MMSA)主催のモバイルマーケティングカンファレンス2009(MMC2009)で、データに基づくインサイトと、消費者に受入れられたモバイルサイトの共通ポイントが明かされるはずだ。開催日は2009年6月30日なので、まだ先の話ではあるが、リークしてしまおう。

モバイルでブランディングが出来るのかという問題も絡まるが、「消費者に受入れられたモバイルサイト」には、必ず付加価値があるのは確からしい。

そして、本能的に行動する利用者を「スムースに」導くUIは、ただモバイルサイトを作れば良いという「とりあえず的な発想」を打ち砕くはずだ。

マーケティングとして基本である「気づき」はモバイルでも生きている。
提供する側にも受け取る側にも、等しく同じく・・・。

だから、これ見よがしの広告は避けられるし、親近感のある人のブログで知った情報は信じるのである。提供する側が仕掛けようとした事がバレルと炎上するのは、騙されたと思うからであり、そもそも嫌われているからである。
受け取る側が「素直に共感できる形」で情報提供すれば、抵抗なく受入れてしまうのも、企業の売らんかなの意地汚さが見えないからである。

やはり、押し売り的な販売をする企業だと、モバイルでブランディングなんて夢物語だろう。
逆に、利用者にモバイルを使ってベネフィットを提供出来る企業は、ロイヤリティの高い利用者を獲得する事になり、強いブランドを作る事が出来る。
ここらへんは、FSPともCRMとも関連があるので、専門家に譲る事にするが、そんなところである。

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