2015/07/17

コードアワード2015贈賞式

ヤフートレンドコースターほか秀逸なデジタル施策が集結——コードアワード2015贈賞式が開催 #宣伝会議
http://www.advertimes.com/20150717/article198285/

ちょっと縁があっての参加。
残念ながら前半だけとなってしまったが、アワードらしい演出で良かったんじゃないか。

さて、受賞作品は公式サイトに掲載されているので、そっちをみてちょ。
他のアワードにも間接的には関わってきたのだが、まぁ、アワードって難しい。
一定のレベルを超えた作品になると、優劣の基準が「より主観的」になるからだ。
誰の主観?そりゃ、関係者と審査員。

今回のグランプリは、ヤフー トレンドコースター
審査員長によると”消費者にデジタル体験を提供する側の「クリエイティビティ」を競う賞”らしいので、その代表作といったところだろう。
ギミックも素晴らしい。
だが、なんか違和感あるんだよね。

ベストイノベーションとパブリックベストのダブル受賞した フリー素材アイドル の方がしっくり来るんだ。
もちろん、控室でMIKA★RIKAが緊張の面持ちで壁に向かって並んで座ってる「かわゆい」姿を見たからじゃなくて。
デジタル=インターネットではリアル体験部分(ジェットコースターのバーチャル装置)が造形物として中心に立っているより、生身の人間がインターネットで仮想的に盛り上がっていく方が、0と1の世界にありうるべき世界なんじゃないかと思うワケだ。
広告予算0ってところもな。

いや、主催のD2C的には広告費が掛かってないものをグランプリにできねぇという、話は一切ない。もはや、広告アワードではないから。
だとすると、何処を目指してるんだろう・・・。
ヤフーのインターネットクリエイティブアワードは広告だけど。

そんなことを考えながら、うっかり名刺入れを落としたことは内緒だ。

2015/07/15

会社をつぶす社長・・・潰れる会社

帝国データバンクが明かす「会社をつぶす社長」の10大トレンド ――藤森徹・帝国データバンク情報統括部長|DOL特別レポート|ダイヤモンド・オンライン http://diamond.jp/articles/-/74861

今回のネタ元は帝国データバンクの出版PR絡みの記事。
タイトルが刺激的だったのと、波乗りペンギンもネット界隈の社長さんと少ないながらもお付き合いがあったので、自分の知見と照らし合わせようと思った次第。

さて、内容は確かに思い当たる節がある指摘が続くのだが、節操なく社員を切る経営も会社を弱体化させるし、離職率が高い会社も危機的状況に陥る。
ベンチャーは顕著なんだけど、少人数で個々の能力で成立しているので、誰かが欠けると業務が回らなくなるのよね。
特に営業よりもバックオフィス側で、フロントを支えている人が居なくなるとボディーブローのようにジンワリ効いてくる。
それをカバーするための業務改革とか業態変化は、結局何のカバーにもならないんだけど、その部分までは踏み込んでないな~。

でも、中小企業の経営者の高齢化、跡継ぎ不在により会社が無くなるケースが増えているというのは気になる。

帝国データバンク 第7回:全国「休廃業・解散」動向調査(2014年度)
http://www.tdb.co.jp/report/watching/press/p150408.html

うーん、レポートを読む限り推測に近い書き方なんだけど、統計分析的にはアリなのか?
ただ、経営者の高齢化は後継者がいないという問題もなんだが、IT化に対応できない経営者側の問題が未だに続いているのではないかと想像させるものがあり、思ったよりもネット広告が東京以外では伸びてないと感じるのは、この辺りにも原因がありそうだ。

帝国データバンク 業界動向(天気図)
http://www.tdb.co.jp/report/industry.html

で、そんなネット広告は「晴れ」な予想らしく、自分の周りを見ると曇りがちなんだけどなーなんて愚痴が零れてしまう。
広告主となる各業種が盛り返してくれれば、俺の首(ペンギンの首は長い)も、もう少し繋がってくれているだろうか。


帝国データバンク 倒産集計 2015年上期
http://www.tdb.co.jp/report/tosan/syukei/15kami.html

ということで2015年上期を見ると、倒産件数や金額は減ってきているようで、数字上は改善に見えるが政府のテコ入れによる融資増強が延命させている会社もあるわけで、安心材料になるわけでもない。
会社の運転資金に回って、広告には流れてこないもんね。

帝国データバンク “本業”の現状と今後に対する企業の意識調査
http://www.tdb.co.jp/report/watching/press/p150703.html

じゃ、どーなんのよ、という意識調査があったので読む。
伸び悩む本業からの脱却・・・あれ、デジャブ。(すまん、独り言だ)
いや、意識はともかく成功する会社は少ないんだけどね。
特に「広告」は変化継続中であるというのがレポートからも読み取れる(PDF 3P)んだけど、電博2強が変わらないので、茹でガエルみたいな気分である。

帝国データバンクの資料を見ながらの話はココで終わり。

それで日本最大の売り上げを誇る電通は何処に行こうとしているのかと言えば、資料を見る限りよくわからん。
海外の売上比率を高くして、日本の市場シェアを上げて、デジタル化していくようだが、問題はどうやってなんだけど・・・、買収?

次にHDYHD、決算説明会資料を見ると電通より明確に書いてある。
うん、「生活者データ・ドリブン」ね。
中期経営計画の先はないけど、電通と方向はおんなじようだ。

大手がデジタルに巨体を振り向け始めたが、回頭が終わるには時間が掛かる。
広告主もデジタル対応に向けて、ようやく手を付け始めた(Web広告研究会のメンバーは先駆者であり、数的にもごく一部なので、そこを基準にしてみると痛いぞ)ころなので、丁度いいのかも知れない。

とはいえ、オリンピックが開催される2020年を境に、デジタル対応(するにしても、しないにしても)によって潰れる会社は激増すると思っているんだが・・・。

-----------------------------

デジタル対応ってパソコンが使えるというリテラシー的な対応って意味じゃなくて、マーケティングのデジタル対応と噛み砕いた方が良いだろう。
販売データとか顧客データとか、中小企業でも活用している例は沢山ある。
でも、俗人的なんだよね。
人材育成とか数年や掛かるんだから、今から始めてないと間に合わない。
で、組織体制とか研修とか人事のキャリアプランとか、結構手を入れないといけないんだけど、そこまでやれている会社は多くはない。
コストが掛かる事(人財投資)、だからね。

2015/07/14

広告で楽天スーパーポイントが貰える・・・とか。

スマホのロック画面に広告配信 楽天、スーパーポイントがたまるアプリ公開 - ITmedia ニュース
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1507/13/news125.html

何でしょうねデジャブ感。
ポイントバック式の広告閲覧手法って、最近だとリワード広告のブースト問題(やまもといちろう氏こと切り込み隊長が解説)と同じで、ユーザを金で釣るわけだ。
もう、広告じゃないよねって話なんだけど、ネットだと広告で通っちゃうから恐ろしい。

媒体に金払うくらいならユーザに金払っちゃおうという構図だ。

過去にも同じスキームだったり手法は数多あれど、残っちゃいない。
結局、費用対効果が合わなくなってくるんだけど、これは単一サービスだけの問題じゃなくて、広告全体に負のイメージが蓄積されていくってオマケ付きである。

2015/07/01

「インテリジェント化が加速するICTの未来像に関する研究会」報告書

「インテリジェント化が加速するICTの未来像に関する研究会」報告書の公表
http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01iicp01_02000031.html

偉い人が集まって、未来予想といった内容。
ネット業界関係者も気にしない研究会であり報告内容である。
もう、いいんじゃん「攻○機動隊」で!(笑)

こういう未来の話って昔は盛んだったんだけど、現実の世界が進み過ぎてしまった部分と手が付かない部分と、予測できないイノベーションの連続で、気分的に萎えちゃったみたいなんだよね。みんな。

各家庭にコンピュータが置かれるだろうことは予測されていたけど、3D投影で表示するところまでは必要とされてなかったり、
時間と費用の掛かるリニアモーターカーだって夢じゃなくなっている一方、
「流星号、応答せよ」という時計型も実現されながら汎用化までは至っていない。
難しいんだよね。
もう、近未来はSFとなんら変わらないとオジサンは思うワケだ。
予想している間に来てしまう現実って奴だ。

とはいえ、ビジネスは「こんなのがあったらいいな」の発見と提供がキモだ。
そこは昔も今も変わらない。

あ・・・あぁ、ICTインテリジェント化によって人間が考えたり、作ったりする必要が無くなるかもしれないがな。予測では2045年らしい。まだ、先だ?!

こんなにも古くなるのかネットの検定

記事広告でKDDIとか、最初何なんだと思ったわけ。

http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2015/06/26/20178

そしたら、サーティファイのネットマーケティング検定の広告だったわけよ。
じゃ、ちょっと覗いてみるかという事で、記事のリンクは辿らずに、検索してLPに飛んでみたら、ミニテストがあったので、やってみようとした。

そして、問題も引っ掛け中心なんだけど、選択肢に萎えた。
「ピクチャー広告」とか単語があるのよ。
いや、一体何年前の話だっつーのよ。
もはや、死語だぞ。
用語普及と用語定義をした俺が言うんだから間違いない。

ネット広告の世界なんて3年でトレンドが変わる。5年で世界が変わる。
10年で居場所が無くなる。

 ネイティブ広告とかに入れ替えた方が良いと思う。

仕掛けるカヤック、こんどは編集部

面白法人カヤック、「編集部」を新設 #編集会議
http://www.advertimes.com/20150610/article194443/

制作というより仕掛け屋さんだと思いつつ、ピックアップ。
こういうのって、広告会社とかITベンチャーは、ドンドンやるべきだよね。
数年前は各社頑張っていたように思うんだけど、人材を集める、というレベルから越えられないというのが現状かな。
今回のカヤックの取り組みは、自己再発見とか再定義の切っ掛けとして、社内活性化の一つの方法でもあるんじゃないかと思うが、柳澤さん、深読みし過ぎ・・・かな。
でも、いろんなインタビュー記事とかニュースとか見ていると、計算された動きであり、しっかり裏付けされている(施策は効果検証されている)らしいんだよね。

2015/06/04

博報堂のメディアガイド2015が出る

メディア環境の変化を「大きさ」と「距離」からとらえる #アドタイ
http://www.advertimes.com/20150529/article192883/

宣伝会議発行でアドタイ記事、執筆はHDYMPと、記事広告な。
という事を前提で、読もう。

さて、企画書とか使って良いらしいのだが、出典を書くとHDYMPの宣伝にもなるという、現代らしい拡散方法だと感心しつつ、大事なのはそこじゃない。
ネットしか知らない人たちに読むには、とっつき易いんじゃないか・・・という所だ。
価格が2,700円と高いが、一通り使われるデータが紹介されているようだし、プランナーとかディレクターなら知っておくべきことが多いはずだ。
あ、アナリストもな。

ネット系の販促企画とか、リアルでの販促経験があるなら分かると思うが、商圏設定とかO連動する媒体(OOH)とかの企画で説得力を持たせるには、過去実績があったとしても、そのエリアの人口とか接触率とかから、どのくらい母数があるのか全体が提示されていないと規模感が掴めない。
店頭に1000人が来ます!といったって、それって平均来店数の2000人/日の店舗だとチラシ配布と変わらないって話になるかも知れないし、商圏人数5千人と5万人でも違うよね。サイトの登録会員が10万人いたって、エリアで調べると100人しかいなかったりして、連動効果なんて話じゃなかったりするし。(10年以上前の話だが、市区町村まで切り分けると、ネットなんて対象がいなくなるケースが多かった。)
チラシが未だになくならないのも、そのあたりなんだけどね。
O2Oの道は遠し。

蛇足だが、リーチ力のハンパないテレビとネットなんかは、どっちの影響力が強かったのかという検証、貢献度の算定とかどーすんのって思わない?

ま、知れば拓ける道もある。
だが、HDYMPに限らず本で出しているデータは汎用的に作られているものなので、ピッタリ使える物はないぞ。