2012/07/11

広告関連が倒産増加傾向とか

広告関連企業の倒産件数、2012年は過去最多ペースで推移 #宣伝会議 #アドタイ
http://www.advertimes.com/20120710/article75325/

帝国データバンク調べということだが、気になる。気になりすぎるので調べる。
レポートはこちら。
http://www.tdb.co.jp/report/watching/press/p120702.html

気になったのはこの一文。
「2010 年以降、業歴20 年以上の企業の倒産で構成比が上昇。ネット広告の伸びなど業界環境が
変化するなか、比較的業歴の長い企業の倒産が目立った。」
構造変化が起きたということだ。
レポートの指摘は頷ける部分も多く、といっても業界筋では予想されていた展開に過ぎないが・・・。

たぶん、この後どうなるのかが気になるだろう。
過去を参考にしたいところだが、不景気で倒産した場合は生き残った会社が引き継ぐわけだが、今回は構造変化なので、そんな展開は多くない。
また、中小の場合は取引先が分散化されていなかったり、手元資金の不足などで、連鎖倒産の恐れが高いわけで、広告会社が潰れたら制作会社も煽りを喰って、バタバタっとなるわけである。

その次に気になったのは次の一文。
「2012 年は負債額10 億円以上の倒産は発生せず、大型倒産の沈静化傾向が鮮明に。」
これは二つの解釈ができると思っている。
・テレビの回復により小康状態を保っているだけ。
・取り扱いが大手の広告会社に集約されつつあり、しわ寄せが中小に寄っただけ。

どっちもあるかもしれないが、この十年で起きた広告会社のグループ化とネットワーク化の加速を考えると、バリューチェーンモデルだが、統合化されていく方向は変わらないだろう。
欧米との提携や出資は手控え、アジアへの進出は加速するのだが、これは中小規模の広告会社では体力的には無理なこともあり、生き残るためには傘下に入るなり吸収されるというソフトランディングが図られるはず。
でも、国内の市場拡大は望めないわけで、受け入れる方も人員コストを負担しきれないことから、リストラはセットになる。

統合されていく中で、広告会社自体も広告主から選択されるわけで、今聞いている要求事項から想定されることがいくつかある。
・スペースブローカーはいらない。
・ネットが分からないとこはいらない。
・ネットしか分からないとこはいらない。
・議論ができないとこはいらない。
つまり、パートナーになり得る広告会社を待っているのだ。
もう、タコ耳だよね。

とはいえ、一番の難題が、議論できるってとこ。
最新のマーケティングワードや世界の動向なんかを踏まえて、というのが前提になっているわけで、決して座学のマーケティング体系を知識として持っているなんて学生レベルではない。
もちろん、単なる受け売りも駄目ね。「これからは、インバウンドマーケティングっすよ!」なんて言ったら「高広氏に発注するね」と言われるのがオチだし、「やっぱ、アトリビューションは取り入れるべきですよね~」とかしたり顔で言おうもんなら、「説明してミ・・・」と突っ込まれること請け合い。
広告主の方が数段上を行く状況なんだ。

2012/07/10

たかだかのヘッドアップディスプレイだが

ヘッドアップディスプレイ、それはGoogleがAppleになる時  techcrunch  
http://jp.techcrunch.com/archives/20120707heads-up-this-was-googles-apple-moment/

グーグルグラスが「そこまで革新的なのか?」と思いつつ、それはWalkmanやiPhoneと同じだと言うならば、革命的な商品になるのだろう。
個人的にはスマホの次のネットアプライアンス(デバイスというよりガジェットに近いと思っている)が登場する目が出てくる時期だと予測している。
PC(デスクトップ→ラップトップ→ノートブック/ウルトラブック)→モバイル(ケータイ→スマホ/タブレット)→?

今、スマホ対応に追われているのが現実ではあるが、対応したと思ったら次が来る。
ネット上のコンテンツ・サービスも変遷している。
目がメディア→ポータル→ソーシャル(掲示板→SNS「クローズド系」のちにソーシャルゲーム→SNS「オープン系」のちにソーシャル・プラットフォーム)→??

ネットワークはインターネットであるが、それも固定通信→無線通信(2G→3G→LTE/WiFi)→コグニティブ通信と変わるであろうし、各種センサーとの連動やらデータベース連携などで幅も奥行きも出てきている。

もう、見るべき範囲も広くて深い。
ひょっとすると、まったく気にしていなかった分野から「ひょこっ」と何かが生まれるかもしれない。

2012/07/09

何気にauが頑張っているTCA201206契約者数

6月の携帯・PHS契約者数、ソフトバンクは3000万契約が目前に - ケータイ Watch
http://k-tai.impress.co.jp/docs/news/20120706_545365.html

ソフトバンクが相変わらず好調なのだが、
MNPの利用件数は、auがプラス3万5900件、ソフトバンクがプラス2万8400件でそれぞれ転入超過となった。ドコモはマイナス6万3400件の転出超過。
というのが気になった次第。
おそらく、繋がらないと思ったソフトバンクのユーザーがauへ乗り換えている模様。
マーケティング的には重要なことで、多少の不満があってもソフトバンクの安い料金でiPhoneを使う利用者がいて、金の問題より繋がることを優先するiPhone利用者がauにいて、スマホならiPhoneじゃなくても構わない利用者がドコモに残る。
というiPhoneを軸に捉えるとこうなる。

が、大体は間違いだ。
auスマートパスはAndroid利用者には便利で楽で安い。
しゃべらんでいいから、アプリを楽しみたいという利用者が多く移動しているトレンドがある。

また、一部の記事やらブログにもチラホラ書かれ始めているが、
Xiは繋がりにくい。
波乗りペンギンも通勤途中で、まったく繋がらないところがある。
そして、電波が不安定で繋がってもデータが送られてくるまで、ものすごい待ちされるところもあるし、LTE→HSDPA→3Gの切り替えが目まぐるしく行われて、通信途絶になるところもある・・・。

そんなわけで個人持ちのau版iPhone4Sは、意外と活躍してくれるのだ。

2012/07/04

LINEはスマホのポータル

「Facebookを超えたい」──SNS&ポータル化へチャレンジする「LINE」 - ITmedia ニュース
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1207/03/news115.html

久々に懐かしい単語「ポータル」を見たが、広告的にも「起点」となるモノが欲しいところだ。今のところ、App Storeかgoogle playがポータルに相当するぐらいで、他にない状況だ。
このままではアドネットワークで配信するという広告会社不要の時代しか待っていない。
いや、正しくはスペースブローカーだけどね。

で、LINE期待するのかと言えば、実は難しい。
モバイル広告的にはアリなんだけど、あまりにもユーザに深入りし過ぎているサービスなので、分かっている広告主じゃないと大火傷しそうな気がしている。
単なる懸念なんだけど、当たらないことを願いつつ。

2012/07/02

何故ドコモがECに躍起になるのか

ドコモがEC事業に参入する狙い--キャリアならではの強みとは  cnet_japan  
http://japan.cnet.com/news/business/35018752/   


記者は突っ込め。
この記事を読んでも意味わかんないじゃないか~
過去のことを勉強しなきゃダメだな。


ドコモの強みは5000万人の請求先を持っていることだ。
そこだろ、押さえなきゃならんところは。
ドコモの持つビジネスのアセットを最も有効活用できる領域」
とか、言ってみれば金の流れる土管は持っているから、そこに流すモノが必要なだけだ。

2012/06/29

コンプガチャ対応「景品表示法」運用基準改正通達

消費者庁、改正した景表法を開示--7月1日よりコンプガチャ規制  cnet_japan  
http://japan.cnet.com/news/business/35018697/
ということで、次はどんな規制になるかという事態に追い込まれなければいいんだけど、また、やらかしちゃうんだろうね。おまいら・・・。

インバウンドマーケティング

アメリカで注目を集めている“Inbound marketing”とは何か(1) by 高広伯彦 @sukedachi_jp #アドタイ
http://www.advertimes.com/20120620/article72186/

上手い!高広氏はこの記事を次の展開に繋げるために書いていたのだ。
もちろん、この記事自体に価値があればこそだけどね。
普通の人(業界人と言われてるにしても)には行動力もクオリティも真似できない。

「インバウンドマーケティング」の統合ソフト、コムニコとスケダチが国内で販売 米ハブスポット社と提携で #宣伝会議 #アドタイ
http://www.advertimes.com/20120629/article73653/

こういうように繋がっていく。
ちなみに、インバウンドマーケティングに関するtweetも攻撃的に活用している。(笑)
なので、波乗りペンギンは編み込まれたコンテクストに絡み取られ、知らず知らずに引き寄せられてしまったわけだ。
それも、心地よく・・・。
ったく、テクニシャンなんだから!