○サイバーエージェント 2021年9月期 第1四半期決算説明会資料
全体では、
売上高: 1,310億円 YonY 13.3%増
営業利益: 70億円 YonY 8.7%減
広告事業は、
売上高: 765億円 YonY 13.8%増
営業利益: 57億円 YonY 0.8%増
コロナ禍による低迷期が明けた感じ。でも、広告事業の営業利益が伸びていない。
P16で営業利益率の推移をみると、金額的には伸びているので気にすることはなさそうだ。
なんとなく、あっさりした内容に感じる。
コロナ禍で熱量を上げた取り組みができないからであろうか、それとも何か仕込んでいるんだろうか。
このコロナ禍でも社員数は増えている。
P6 連結役職員数] 12月末 5,549名
すごいなあ。
○セプテーニホールディングス 2021年9月期 第1四半期決算説明会資料
収益は5,275百万円(前年同四半期比20.9%増)
営業利益は1,205百万円(前年同四半期比110.4%増)
電通の子会社になって大正解という構図(P14参照)。増収増益。
コロナ禍で在宅勤務により販管費が減少したとのこと。
「データ・ソリューション領域への拡張」(P15)ということで、DXの文脈で成長をしていくそうだ。
うーん、親会社もグループ子会社もDXだから、シナジーが出るのか食い合いになるのか、気になるところ。
マンガからアニメ化は厳しいと思われ、子会社設立か・・・。
2021年 3月期 第3四半期(累計) 連結業績は、
実績 対前年同期比
売上高 883,038 -185,176 -17.3%
営業利益 18,860 -18,832 -50.0%
経常利益 21,402 -18,401 -46.2%
(金額:百万円)
国内は、
売上高 778,096 -174,620 -18.3%
売上総利益 163,994 -23,109 -12.4%
売上総利益率 21.1% +1.4pt
営業利益 29,153 -15,432 -34.6%
というこでは、前四半期より回復はしているが、対前年同期比ではマイナスからは脱していない。
p23から業種別売上高と前年比が掲載されているのだが、コロナ禍で直接打撃を受けた観光から波紋のように影響が広がっているように思える。
広告しなくても売れる状況もあるし。
ということで、
四半期でみると、10-12月 売上 61.66億円 前年同期比 -6,8%と、引き摺っていることが分かる。
どこかの会社と同じようだが、電通と頑張るって戦略なので、もともとグループ内の整理統合と合理化でコスト効率を上げるにも限界があることが見えている。
かといって、これだけ大きくなった会社が喰っていけるだけの新規売上は、そうそうないんだよね。ページ数は多いけど、後半は会社統合の話だし。
P6にある前年同期比で
売上高 11,961 +2,835 +31.1%
売上総利益 2,192 +512 +30.5%
販管費 1,795 +219 +13.9%
営業利益 396 +293 +282%
経常利益 438 +275 +168.9%
伸びている。一年前の赤字体質改善。
HDYMPの資本業務提携が効果的ということか。
好調の原因として「スマートフォン向け広告サービス「UNICORN」の機能学習が更に向上し、高い広告効果を得られることで認知度が高まり、広告主(クライアント)や当社以外の代理店からの広告費が増加した」という記述が第3四半期決算短信にある。
商材の準備があったという事実も大事だろう。
全体では、
売上総利益 (百万円) 835,042 -9.8%
調整後営業利益 (百万円) 123,979 -10.6%
という状態で、p6にエリアごとに記載がある。
電通国際情報サービス 37,472 12.2%
電通デジタル 25,102 15.6%
デジタル系は二ケタ台の成長ということで、コロナ禍でDXという大義が与えられたシステムが強いISIDは伸びている。電通デジタルもネット専業並みに伸びた。
立場的には、本体のDXが急務だろうか。P20から記載がある。ただ、今年も、五輪が・・・。
あと、P31の人材問題。コロナ禍による急速なデジタル化もあるが、資産であるはずの人脈を持った年齢高めを切り離してきたために、腹芸が使えない。
他の部分では新興企業の方が圧倒的に優位だからね。同じ土俵で戦うと、内外の軋轢で急減速するんじゃないかという危惧がある。
ちなみに、報道では「大赤字」という見出しになっていたが、海外進出に失敗して数倍の損失を出したことを知っているので気にしなかった。