2020/11/25

2020年7-9期の広告会社四半期

コロナ禍は第三次感染拡大となって、感染しないように引きこもる日々。
医療関係者並びにインフラを支えるために動かざるを得ない皆さんに感謝。

さて、このコロナ禍で広告業界もダメージを受けた7-9月期は、どんな業績発表になっただろうか。

○電通 2020年度第3四半期連結決算概況

四半期は資料の後半(P18)になるが、4-6期より対前年比は改善している。
が、国内売上は悪化していたよ。
メディア別の売り上げ(P26)を見ても、制作が落ちているということはメディアも使い回しになって落ちていくわけで、新規キャンペーンが中止になったことが原因でないかと推測される。
また、ネット広告(P27)が前年でギリプラス。
業種別(P28)では官公庁に支えられている。

2020年度第3四半期ビジネスアップデート

東京五輪の開催が見えない中、内容的にはこれといったものがない。
DXは成長しているそうだが、具体的に何かは書かれていない。


四半期はP17の補足資料からだ。
P20で国内と海外の数字があるが、海外は数字が小さいので見なくていいだろう。国内がちょっと回復している。
メディア別(P21)だと、ネット広告も前年同期-10%。業種別(P22)を見ても、プラスはない。

気になったのは「2021年3月期業績予想について」P13の記述。
「景気や広告市場はコロナ禍から緩やかに回復に向かう前提(いわゆる第三波は到来しない)」
という部分。
執筆時点(11/25)で、GO TO事業の停止など、いわゆる第三波の到来が感じられる。

○サイバーエージェント 2020年通期決算発表 決算説明会資料(注ミドルページ)

7-9月は4Qなので、P47から見る。
P48を見ると、「[連結営業利益] 4Q 53億円(YonY 27.8%減)」とある。利益はちゃんと出しているのが、凄い。
ABEMA投資を続けて、コロナ禍で、それでも利益出すって・・・。

事業(P50)が「ネット広告」「ゲーム」「その他」でちょうど売上金額で3分割されてるんだよね。IT企業であって、広告会社じゃないということもあるだろう。
3本の矢は折れない。

○オプト改めデジタルホールディングス 2020年12月期第3四半期決算説明会資料

連結では増収増益。(保有株式売却等により増収増益 P12)
P9「2020年Q3 マーケティング事業概要」では、売上が前年同期比 -8.3%。
地方中小領域が-3.8%で踏みとどまっているのに注目。
月別の売上推移をグラフにしてあるのは親切。(P10)

投資事業が良かったのね。
P19の業績予想では、ネット広告が回復する見通しだそうだ。
P45「2020年Q3 マーケティング事業 大手領域」だが、数が減っているのだが、脱広告事業を考えると妥当なのだろう。
ちなみに、P33「デジタルホールディングスの目指すデジタルシフトとは」にある「デジタライゼーション」はイメージできるのだが、「デジタル トランスフォーメーション」が全く分からない。事業モデルのデジタル化(広告事業の場合)・・・って、Saasのサブスクリプション事業なのか?

○セプテーニ・ホールディングス 2020年9月期 第4四半期(通期)決算説明会資料

増収増益。
たぶん、P11とP23にある電通の資本が入ったことで、広告主が増えていることが大きいと想像。
あれ、本体の電通はネット広告落ちてたと思うけど・・・。
P50、漫画アプリが不調が続いている。
次の一手が急がれるところだろう。

○カルタホールディングス 第三四半期決算説明資料

P5にあるとおり、増収増益。
げっ、PDFなんだからテキストのコピーぐらいさせてくれよ。めんどくさい。
7-9月のコロナの売上高マイナスは3.5億円とある。(P15)
CPM低下が書かれているけど、ゲームするぐらいしかやることないかも。
お金無いし・・・。GO TO停止だし。

P30に電通の取扱高が鈍化したとある。
コロナの所為なのか・・・?セプ・・・。

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