2017/06/02

ウザがられる広告の排除、クロームに実装へ

GoogleのChrome組み込み広告ブロッカーは、品質保証フィルターに近くなりそうだ  |  TechCrunch Japan
http://jp.techcrunch.com/2017/06/02/20170601googles-built-in-chrome-ad-blocker-said-to-be-more-of-a-quality-filter/

どんな広告をブロックするのかは「 Coalition for Better Ads 」という団体が英文を読まなくても分かる説明ページを用意している。
日本からも「公益社団法人日本アドバタイザーズ協会」が関係している。
リストはこちら

ざっと見たところで、ユニリーバという広告主が入っているところ、IABと各支部が入っているが、日本は表記されていない(最近、日本支部はJIAAになったので、いずれ反映されるのかもしれない)。

パソコン向けもスマホ向けもブラウザーはグーグルのクロームが多数派だし、効果は大きいだろう。
業界団体が入っているので、ここにない企業も間接的に参加しているのだろうが、前に出ていないことが将来を懸念させる。
あまり、大きな意義を見出していないと思われる。
広告の掲載方法、いわゆるUI部分であるが、ここだけ考えてブロックすることで止まってほしくはない。

2017/04/27

半分はスマホ広告、日米の2016広告推計

いま改めての

モバイル広告が初めて全デジタル広告支出の過半に達す…今や‘モバイルオンリー’がマーケティングのトレンド  |  TechCrunch Japan
http://jp.techcrunch.com/2017/04/27/20170426internet-adverising-revenue-report-2016/

IABによる米国ネット広告費の推計ね。
で、日本は・・・

電通 2016年 日本の広告費|インターネット
http://www.dentsu.co.jp/knowledge/ad_cost/2016/media3.html

あれ、モバイル広告の数字がなかったね。すまぬ。

2016年インターネット広告市場規模推計調査~D2C/CCIが独自推計~
http://www.d2c.co.jp/news/2017/04/17/1763/

引用すると「2016年のインターネット広告媒体費は1兆378億円(株式会社電通「2016年 日本の広告費」より)、その内、スマートフォン広告費は6,476億円(62%)、PC広告費は3,902億円(38%)となり、スマートフォン広告費が初めて6割を超えた
ということで、米国と状況は同じだという事。

日本の最大のネット広告媒体社でもあるヤフーの発表を参考に見ると、
まだまだであった。

2016年度通期および第4四半期決算発表
https://about.yahoo.co.jp/ir/jp/archives/present/2016q4/index.html

おそらく、グーグルさんとフェイスブックさんに持ってかれている金額がデカいんだろう。日本のネット広告担当(会社)は、彼らのために働いているようなものかもしれない。
おい、トランプさんよ、日本をいじめないでよ。
スマホ端末はアップルにグーグル、ECはアマゾン。かなり、ネット系は米国の経済に貢献しているじゃあないか。

ね。

2017/04/26

テレビの影響力は落ちていない

いや、若い世代はテレビ見てないでしょ!
それは、テレビの前でリアルタイム視聴していない・・・という意味では正しいのだと思う。

生活者は本当に「テレビ」を見なくなった? | AdverTimes(アドタイ)
https://www.advertimes.com/20170425/article249387/

記事に指摘されている「録画視聴(HDDレコーダーね)」「見逃し視聴(放送局の動画サイト)」もあるんだが、キュレーションサービスやネットニュースのエンタメ系でも「テレビ放送ネタ」がある。
芸能人がテレビでキレたとか、まぁ、そんな記事を読んだ人も多いはずだ。

そう、視聴率とか以前にテレビのコンテンツは、キュレーションサイトやSNSで拡散され、ニュースアプリでまとめられる。
テレビはテレビ受像機の前で見られなくなったかもしれないが、スマホの画面からコンテンツはあふれ出ている。
テレビは動画プラットフォームで配信されても、テレビ(コンテンツ)はテレビ(コンテンツ)だと思えば、いまだに最強のコンテンツ(の素)なのだ。

2017/03/30

グーグルのサイト内検索有料版は廃止へ

グーグルのサイト内検索有料版がメニューから消え、広告が掲載される無料版のみの提供に切り替えるという。

Google Site Searchが終了へ、サイト内検索は2018年までに他のサービスに乗り換えを | Web担当者Forum
http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2017/03/28/25352

移行措置などはリンク先の記事にある。

ここで問題となるのは、自社サイトのコンテンツ検索結果にコントロールできないグーグルの広告が掲載されることではないだろうか。
他のサイトへのリンクに、ミドルページ(他のサイトに移動します。)を挟んでユーザに告知してまで気を使っている場合は、一年以上の期間があるとはいえ対策が必要になる。
まずは、他のエンタープライズ向け検索エンジンの導入。
ビジネスチャンスだと思っているソリューションプロバイダーはいるだろうか。

2017/03/22

読めない言葉でバナーが着いてくる恐怖

このところ、ニュースチェックをしていると韓国語らしいバナー広告が、チラリチラリと視界に入ってくるようになった。
最初はスルーしていたのだが、もしかしたら新手の広告手法かもしれないので、画面キャプチャーを撮ってみた。
なんと!
合計六か所もあるではないですか。
英語すら読めない私にどうしろと・・・。

しかし、ターゲティングされているのは間違いないようで、バナー右上にある「i」マークをクリックすると、アドネットワークの会社へリンクしている。怪しくはないようである。
なるほど、文中には「ワイダープラネットのターゲティング広告」とある。
だがしかし、日本語しか分からない俺に何か??である。
興味からのターゲティングであれば、モバイルアプリやアクセス分析などは大体チェックしている(理解しているとか記憶しているとか言ってない)ので、間違っているわけじゃないけど、言語は致命的な気がする。
地域指定をしていないのか、できないのか。ブラウザの言語セットを確認していないのだろうか。
とにかく、なんだか怖いのである。

2017/03/07

広告は投資対象になるのか

#12 バズの未来 -広告が迎える7つの変革- | AdverTimes(アドタイ)
https://www.advertimes.com/20170307/article245234/

文中の後半に、
“広告”活動を、真の意味で”投資”活動に変えるモデル」
ということを実現したいという意思が表明されている。

問題は広告によって投資される対象は何なのか、それは数値換算(測定または観測可能)できるものなのか、その繋がりで出てくるものがあるんじゃないかな。
そもそも、バズの定義(バズって何なの)も出来ていないはずだけど。

そんなわけで先人達が苦労して、インターネット広告業界という枠組みの中だけではあるが、積み上げたものを使えるところは使って欲しいし、矛盾や誤解があるところは正してほしい。
どうか、業務の成果だけで終わることなく。

2017/02/23

2016年 日本の広告費が発表

例年より若干遅く感じる「日本の広告費」が電通から発表された。

2016年 日本の広告費
http://www.dentsu.co.jp/news/release/2017/0223-009179.html

併せて電通総研の北原氏による解説記事がアップされている。

「2016年 日本の広告費」解説―拡大するインターネット広告と堅調なテレビメディアで5年連続のプラス成長
http://dentsu-ho.com/articles/4923

おおまかに、ラテは微増し紙媒体は減少、ネット広告は増加。
全体は、6兆2,880億円と前年比101.9%だから微増。
景気よりも半年早く落ちて、半年遅れで回復と言われる広告業界だが、全体が伸び悩む中で媒体配分がネットにシフトしているとみるべきだろうか。

ネット広告業界ではテレビ広告費を喰って成長するみたいな言い方をしている人もいるが、テレビ広告費は踏ん張っている。
テレビ広告と動画広告の組み合わせが増えているため、テレビ広告によってネット広告の成長が支えられた部分もあるのではないかな。

ただし、広告界のデジタルデバイドが媒体社も広告会社も広告主もあるわけで、マーケティングオートメーションがパッとしないとか、上位の広告主以外にデジタルマーケティングが浸透しない背景を見ておくべきだと思う。
いや、上位の広告主でも「意外」に中の人はデジタル対応に苦慮していたりするんだけどね。

さて、インターネット広告の構成比は20%で、二十年以上かけての成長中。
さらに伸びるのか、最適配分があるとしたら、どこなのだろう。
広告媒体は実施と効果について、いまだ結論どころか合意形成の土台が無いような気がする。
たとえば、広告がちゃんと掲載されたかどうか。それって、何をもって掲載されたと判断するのか。紙媒体だと物理的に確認できる(スプリット印刷とか、地域版は無理なことが多い)わけだが、ラテや交通広告にOOHとなると現地で広告主が確認するのかって話。
ネットだと、ビューアブルとか言葉があるが、ちゃんとユーザの目に入る表示がなされているのか、見ているってボット(プログラムであって人ではない)じゃないのかとか、収束していない話が沢山ある。

市場推計を見るタイミングで、今後は「広告」がどうあるべきなのかを考えてみるのは如何だろう。