2014/04/28

Facebookはモバイルが伸ばした!?

モバイルオンリー時代のFacebookとは  techcrunch
http://jp.techcrunch.com/2014/04/28/20140427the-age-of-mobile-only/

まず、記事を読んで欲しい。
そうだ・・・と思う内容だよね。
そんでもって、これを信じた奴らが大金持ってコケル訳だ。
目出度し目出度し。

モバイル端末だけのアクセスって話は一旦脇に置いておこう。

この手のデータを読み間違う奴は、情弱でしかない。
オイラは仕事だったので、そんな解釈はしない。いや、最近は知らんよ。現場離れて十年近くになるし。

では、少しだけ解説。

グローバル展開の場合は、世界の通信事情に関する知識が必要だ。
およそ先進国と言われるごく一握りの国しか「有線インフラ」と「パソコン端末」は揃わない。大体さ、内戦ドンパチやったり豊かでない国が投資して敷設したり、国民所得が低くて食べる物すら満足にない国が高価なパソコンなんて買える訳がない。
つまり、先進国ベースで事業拡大するならば、パソコンの比率が高くて当然なのよ。
もちろん、時代背景もあって、今は無線通信帯域も伝送速度も高効率になっているからね、その辺りの知識も仕入れてね。

そして、先進国から発展途上国へ拡大していくと、無線インフラ、安価なモバイル端末、は前提になる。
線を引くより、電波塔建てる方が早いよね。国民所得を考えればパソコンよりモバイル端末(アンドロイド端末)の方が圧倒的に安い。電力インフラも貧弱で停電も当たり前だから、充電式の方が良いというのもある。アフリカなんて、発電機で充電して使うなんて当たり前だし。

そんなわけで、モバイル端末だけでアクセスする人が多くなるのは当然なんだ。

より加速的になったという側面はある。
これは、さっき言った無線での帯域拡大や伝送速度の向上、iPhoneのヒットによるスマホシフト、PCインターネットのビジネスモデルがモバイルにも流入、といった事情が先進国で起きたことが大きい。
日本は、ちょっと違うんだけど、まぁ大筋は同じだ。

ということで、パソコンのみ、モバイルのみ、よりも併用者がメジャーである点を忘れてはいけない。ここに、今生き残っている・・・または、これから成長していく企業のコア・コンピタンスがあるのだ。

2014/04/24

モバイルの市場規模推計、台数のな

2014年度末にはスマホが過半数に、MM総研が予測 - ケータイ Watch
http://k-tai.impress.co.jp/docs/news/20140423_645793.html

ということで、キャリアが四半期に一度の発表になるので、この手の推計数字の精度が落ちるんだけど、まぁ、大勢に影響はないはず。

年度内にスマホが契約数ベースで過半数になると予測されるそうだ。
が、フィーチャーフォンがしぶとく残っているわけで、プランニングする場合は要注意だ。もちろん、スマホゲームが商品であれば考慮しなくていいがな。

自分の首も締まるので何だが、フィーチャーフォンはやや年齢層が高くリテラシーは低めなので、積極的に告知や課金の対象になるかと言えば難しいと思う。
そういう、企業にとって、というか、広告主にとって美味しい対象はスマホに機種変してしまっている。
普通にテレビとかマスメディアを使った方が効率が良いかも知れない。
大手の広告会社はシミュレーションするデータとシステムを持っているのだが、ネット系は辛いよね。俺も最近は使える立場ではないので、残念なところだ。

さて、スマホで盛り上がっている業界だが、一部だけ突出して儲かっているだけの現象は継続中。だから、広告主も偏るし不安定なんだよね。
まだ、PCネット広告の方が業種が多いし層が厚い。
モバイル(スマホ)広告は、広告主の開拓をもっとしないとダメなんだけどね。
そんな余力のある広告会社(人材がいない、人を割けない、いろいろだが)もないし、 積極的に媒体社もあるが動かしている対象が違ってたり(ばっちり合っていたら、ヤバいことになるしな)して、なかなか上手く行かないんだな。

2014/04/21

やる気あんのかヘッドハンター

思い出したように、たまーに、電話が掛かってくる。
最近は、日本語が拙い方から・・・です。
第一声から、昼間なのに夜みたいな錯覚、東南アジアのどこぞの繁華街を連想する。
相槌を打っていると、ネット広告関係のお偉いさんにならないかという事らしいです。

テクノロジー系のようだが、この説明では悪戯としか思えない。
え、英語で説明して良いかって?
ダメです。ニホンゴシカワカリマセン。

君子危うきに近寄らず、ということでお断りして電話を切ろうとしたら、
「どなたか紹介ください」って、
いやいや、素性の分からん奴に紹介しないよ。
リサーチャーは何やってんだ!?

やはり外資は日本人をヘッドハントするのは無理だと思う。
おもてなしの心が無い。

いつも思う事だが、
1.電話だけで済まそうとするな。
2.プロフぐらいググって調べろ。
3.オファーの概要くらい分かるように説明しろ。
という簡単なこともしない。

今はFBやらLinked-inで、かなり調べやすくなっている。
にもかかわらず、こういう手合いが減らんのは、スペックだけで選別する時代なのからだろうか。
最近の外資系企業のトップは、人柄的に?みたいな人が就任することが多いとかなんとか・・・。あ、結構大きな会社だから読者にいるかもしれないね。
ご愁傷さま。

エンゲージメントって今更だけど

絶妙な距離感でつきあう方法:エンゲージメント #アドタイ http://www.advertimes.com/20140421/article153441/

ニューバランス ジャパン マーケティング部長の鈴木健氏の解説であるが、少し背景知識が足りないように思う。インターネット時代の今の説明だとしても、生活者との関わりという視点で考えると、新しい概念でも何でもない。
オムニチャネルとかO2Oとか、クロスメディア、メディアニュートラルとか、オンオフ関係なくデジタルとアナログは繋がっていることを再認識する方向に、世の中の風は吹いているのだ。
あ・・・、クリックアンドモルタルを知らないと、繰り返しだという認識は持てないか。
それに米国雑誌協会がエンゲージメントを持ち出したなんて話も知らないだろう。
 なら、その辺りは高広氏が過去に書いているのでこちらを読まれた方が良いだろう。

メディアの「エンゲージメント」を活かすという視点 by 高広伯彦 @sukedachi_jp #アドタイ
http://www.advertimes.com/20110111/article4678/

なお、こういう話を知らない上司や同僚に囲まれているからと言って安心してはいけない。所詮それまでの人でしかなくなってしまうからね。
たかが広告、されど広告。

2014/04/01

エイプリールフール、ネタ作りが大変

【リンク集】消費増税でウソも3%増し!?  エイプリルフール特集2014 -INTERNET Watch
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/link/20140401_642204.html

「ふなっしーワールド」来春開業へ、と東京新聞にウソ広告 #宣伝会議 #アドタイ
http://www.advertimes.com/20140401/article153205/

ま、ネットもマスもやってる。
今一つ浸透というか盛り上がりに欠けるのだが、日本の場合は年度末明けで準備や予算がタイミング合わないんだろうと勝手な解釈をしてみる。

情弱を引っ掛けて喜ぶのも一興だが、シャレになってなかったりして、気を使う所である。

朝日新聞デジタル、小保方氏が「『大人AKB48』で歌手デビュー!」架空悩み相談掲載→即削除でおわび - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/entertainments/news/140326/ent14032622090007-n1.htm

これはエイプリールフールであっても結果は同じだったと思う。
チャレンジャーであることは認めよう。
だが、新聞社としての立ち位置があるので、ほっこり系じゃないとダメなんだよ。

【エイプリルフール】au とデアゴスティーニ、週刊「スマホを作る」創刊--夢の自作スマホを作ろう - インターネットコム 
http://internetcom.jp/allnet/20140401/1.html 

これはイケる。
それはスマホじゃなくてタブレットだろうという突っ込みの余地もある。

まぁ、現実は小説より奇なり・・・なんだけどな。

2014/03/31

社内でカニバる。Web広告のバイイング。

プロダクトマネージャー制度の功罪 by 横山隆治 @ryujiyokoyama #アドタイ
http://www.advertimes.com/20140328/article151637/

記事よんだかな~。
これはWebだけじゃないよ、リアルでも同じだからね。
マス広告でも、店頭販促でも、なんでもな。

そんなわけで、マーコムは本部に集約するとかという対策を取ったところもあるが、視点がコスト効率の追求(まとめ買いね)だったりして、マーケティング的に無駄や矛盾が無いように顧客視点で組み直したわけじゃない。

結果は、推して知るべし。

2014/03/17

広告業界の陰謀?加藤レオ氏

イメージ広告では効果測定が無理?それは広告業界の思惑だ!  日経ビジネスオンライン
http://business.nikkeibp.co.jp/article/opinion/20140311/260940/

ども、波乗りペンギンだす。
今回もアグレッシブなレオ氏のコラムをピックアップ。

通販のネット広告においては、その圧倒的な実績とデータで、誰もが首を縦に振ってしまうというカリスマである。
結構な分量があるが、読み易い文章だし難しいことを書いているわけではないので、スッキリ読める。

で、イメージ広告の効果測定については、ネット通販においてはレオ氏の指摘通り。よく読んだ方が身のためだ。

だが、オフラインの店頭では適用されないので念のため。
これパクって使おうだなんて、どこぞの研究者みたいなことをしても無駄。やらないようにな。まぁ、そこら辺の広告会社がレオ氏のノウハウをパクれるわけはあり得ないが・・・。

閑話休題。

イメージ広告ではなくて、ブランド広告なら、事情は違うはずだ。
ま、ちょっとブランドの本を10冊くらい読むと出てくるが、ブランドは商品を売るためのものではなくて、付加価値を付けるためのものだ。正しくは、競合商品より効率的に販売し、安定させるものだと言った方が良いだろう。

例えば、
A製菓「こんがりせんべい」と
B製菓「サクサクせんべい」があったとする。

A製菓は顧客のブランドロイヤリティが高く、決め打ちで買う顧客が多い。
B製菓は知名度は無いが営業力が強くて、店頭セールに必ず並ぶとする。

さて、ここで広告はどうしているかというと、
A製菓はテレビ広告も含めて(ブランド)イメージに打ち続けている。
B製菓は「広告は無駄なので店頭販促」しかやらない。

すまん、これ実話なので詳しいことは書けない。
が、結局はB製菓は「マス広告をはじめざるを得なかった」。

なんでだろうか?

話を極端にシンプルにするとこうだ。
A製菓はセール品でなくとも一定の商品が売れるので、棚も価格も生産も安定。
B製菓はセール品の特需変動で薄利多売、加えてデフレで利益が取れなくなった。

もうね、一枚数十円の煎餅に、何千万もの広告費をかけて回収できるはずがないだろう!と偉い人に追い返されたけど、広告という視点ではコスト増なんだけど、製造から販売までの全体を考えた場合は「売り込まなくても売れるようにする」というのが大事なんだよね。詳しいこと書けないけどさ。
まぁ、O2Oとかやっている人は、何処まで踏み込んでやっているのか知らんが、すっげー辛いと思うよ。ちゃんとマーチャンダイジングを知っていたとしても。