2009/01/25

売れない・・・ということ

とても難しいことだ。
売れるはずの商品を創ったのに売れない。
これは、不景気だからなのか、商品に問題があるからなのか、それとも?

さて、先ず手をつけるところは前提部分からだと思う。
「売れる」とは、どういうことなのか?だ。

利益が出る、競合製品より出荷量が多い、生産が追い着かないほど受注が来る事など、一口に「売れる」といっても解釈がバラバラだと、この後もバラバラになる。
ここでは、「生産が追い着かないほど受注が来る」と定義しよう。

売れていない現時点からすると、生産が追い着かないというのは夢物語だろう。
そこで、「売れていない」のは何故かという話に戻ろう。

簡単な所から入ると、売れると思って作った商品だから、売れないのは問題があることは分かるはずだ。
その「問題」がまた問題である。

技術ありきの商品は、そもそも「新技術は売れる」と誤解しているケースが多い。
つまり、商品の機能は、顧客から見て常に購買理由のトップだと思っているわけだ。
残念である。
顧客の要望を適える上で新技術が必要とされたならともかく、必要もない新機能を実装されても迷惑なだけである。

同様に、顧客の要望を誤解したり、相手を間違っても、迷惑な物である。

それから、「売っているのか」という問題もある。
売れるように「チャネル」が開発されているのか、認知や理解を得るための販促活動はされているのか、そもそも営業が開発意図に沿った説明をして売っているのかという問題もある。
よくプロの営業なら「死んだ猫」でも売れ!という話もあるが、コンプライアンス重視の昨今、死んだ猫は手厚く葬るのが筋で、売り物にしてはダメだ。
つまり、売れないものを無理やり売ってしまう営業は「押し売り」という迷惑であって、顧客もたまったものではない。早晩、逃げ出すわけで「売れない」環境が加速的に整備されるわけだ。
ここは、「売っているのに売れない」という状況をフィードバックする仕組みが機能していないと、次に話が進まない。

そして、いろいろな手法はあるが、どうも、人として顧客をみていないのだ。
数値化する前に、生身の人間が顧客であるという原点に立ち返るべきだ。
そうしないと、SWOT分析だのバランススコアカードだの持ち出した途端、「顧客不在」に陥るのだ。
そもそも、こんな商品を誰が望んでいるのか、買ってくれるのか、相手の顔が思い浮かばないようでは意義がないだろう。
広告するにしても無駄撃ち覚悟にしかならないわけである。

その広告側だが・・・
全く同じ状況というのが哀しい。

2009/01/21

内弁慶なモバイル広告

別の言い方だと、井の中の蛙、である。
精々、隣の池(PCインターネット広告)を除いては、インスパイアされる程度である。

もっと違うアプローチがあるだろうと思うが、先例のある事に気がつけない人達に何をいっても無駄であることを最近覚えたので、口をつぐんでみる次第。

何れ時は来るから。

2009/01/19

金の切れ目が縁の切れ目

CPCとかCPA、コンバージョン・レートなんかを指標としている広告主に、贈りたい言葉だ。
もちろん、ネット広告だけの話ではなくて広告をコストだなんて高くくっている連中にも・・・だ。

不景気になると理解してくれることも多いが、大抵は理解に至るまで会社が持たないことが殆どだ。
合掌。

価格競争で泥沼の低価格路線に突っ込んで行くのは、価格以下の価値しか製品・サービスにないからだ。そう、自らそんな環境を作ったからに他ならない。

これは広告にも同じ事が当てはまる。
媒体料を引き下げなきゃならないのは、相対的に低下する価値しか提供していないからだ。

このデフレ・スパイラルを断ち切るには、生活者の声なき声を、聴く事だけだと思う。

2009/01/15

そんな広告はいらない

広告は生活者に見ていただいてナンボ、である。
見たくない、見せられたくない、と生活者に思われるのは最悪の状況である。

何度も書くことだが、
10%でも広告に対して不快な生活者がいれば、
その生活者に対して広告することはネガティブ・ブランディングを
広告主がコストを掛けて行っている事に他ならない。
アホだろ。

だからこそ、広告は生活者に見ていただける配慮が欠かせない。
(誰がするかって、媒体社ですよ。)

その前提があって始めて、
広告を通じて企業はメッセージを送れるのだから。

2009/01/04

モバイル広告を開拓せよ

単にピクチャーを見せたり、メールに広告を入れて送るだけではない、新しいモバイル広告はない。
確かに、位置情報や画像解析を使った検索連動、そして行動ターゲティングは近年登場した。
だが、だ。
どれもインターネット広告の焼き直し状態だ。
当然、インターネット広告に準じた商品説明や販売になるため、モバイル広告ならではの特色は打ち出せるわけがない。

このまま技術に頼った商品開発を続けても何も出てこないし、コミュニケーション全体の中で位置付けも出来ないメディアでは生き残りも難しいと思われる。
つまり、代替できるメディアは淘汰されてしまうように、広告も同じだということだ。

折角、世界の三年先にある環境で広告ビジネスができるんだから、もっと仕掛けるべきだと思うんだが・・・。

2008/12/29

広告をぶっ潰せ

広告収入がなくても成立する事業はあるはずだ。
現実世界では、広告費はコストではないか。

2008/11/28

モバイルで世界進出

成り行きで参加したことにしておいてください。(笑)
ライブで書き込みです。

イベントはmobidec2008のセミナーc-1です。
裏ではミクシーの笠原さんとかお話されてます。
10年ぶり?に名刺交換したので、後でフェースブックで友達申請する予定です。

さて、参加したイベントの状況ですが、
オリコムの武富局長が悲惨な状況を伝えています。
D2C藤田社長が突っ込んでます。

何が悲惨かというと、海外のマーケティングイベント(ad:tech)に日本企業も出てなければ、日本人の参加者も見かけないほどの少なさ、だそうです。
しかも、日本抜きでモバイルが2009年に世界で取り上げられそうな状態だとか。

うーむ、ガラパゴスという卑下に甘んじている場合じゃない・・・と。

あと、ノキアの講演が中止になったそうです。
やはり、日本撤退報道によるものでしょうか。