2008/04/18

人材破綻する会社

人材破綻は予兆があるようだ。
救いの無い成果主義への傾倒、多様性を許さない硬直人事、精神的に疲弊する社員の急増、多発するトラブルと隠蔽、同僚や部下への無関心無責任・・・。
結果、離職率が高くなり中間管理職層が薄くなる。
これがトップ企業だと人材流出した後という事になる。

外部の人は気が付きやすい。
方針変更が頻繁に起き、物事は決定しないから進まない。
コストカットに次ぐ中止や延期。
窓口担当が短期間で変わるが、人は変わっても同じように愚痴や社内抗争を聞く事になる。
会社の発表は景気良いのに、現場社員の目は澱んでしまっている。
元気が良い社員がいるかと思えば、態度が悪い・・・。

急成長したベンチャーほど顕著かなぁ、なんて話を社長さん達とした夜だった。
そもそもの話を忘れてしまったが・・・。

2008/04/08

理念なきメディア

いずれ淘汰されるのだが、こんな事は偉人が指摘している。
ホンダの創立者である本田宗一郎(故)氏が「理念なき行動は凶器であり、行動なき理念は無価値である」、けだし名言。

ネット時代に「理念なきメディア」が文字面だけで情報伝達すれば、その結果は凶器である。
かといって崇高な理念も情報伝達しなければ存在しないも同然である。

広告する側も提案する側も、メディアを選ぶべきである。
第三者機関に承認してもらわなければならないメディアに「何の価値があるのか」問いたい。
伝えるべきモノがあるメディアに広告してこそ、理念あるメディアを助け、社会の役に立つ広告が認められるようになるのではなかろうか。

2008/04/03

広告業界用語での「スペースブローカー」

媒体枠を売るだけの広告会社を蔑視した言葉が「スペースブローカー」だが、実はネット広告もモバイル広告も「スペースブローカー」が主流だ。

証拠ならある。
CTRだのコンバージョンだの言いながら値引き勝負しているではないか。
薄利多売のロングテールモデルではグーグルに持って行かれるだけである。
もっと、別なところに労力を割き、生き残る道を探すべきだと思うが・・・。

2008/03/17

円高、株安、原油高騰、温室効果ガス削減と広告

タイトルで気が滅入った広告業界関係者も多いだろう。
間違いなく、北京オリンピックだけではカバー出来ない広告不況が見えている。
物価は上がり、賃金は上がらない。
消費者の財布の紐は固くなり、広告主の歳出削減は強化される。
もちろん、消費者の目は厳しくかつ肥えている。
これを騙そうとする詐欺師が広告の名を騙り跋扈するため、規制強化を呼び込む事になる。

歴史は繰り返す。

一方で新しい局面も迎えつつある。
出生人口が減り労働力の確保が難しくなっているため、正社員化して質の向上に努める企業も出てきている。
また、海外に人材を求めたり、ファブレスな企業形態も珍しくなくなっている。

さて、ネット広告やモバイル広告に出来る事は何が残っているのだろうか。
広告主は100%のCTRやコンバージョン率を求めているなら、成果報酬型で対応するだけで安泰だろう。グーグルのアドセンスを使えば、何も問題ないはずだ。
バナー広告も動画広告も、制作費と時間の無駄である。
テキスト一行で、事は十分だからだ。

2007/12/09

2008年のモバイルマーケティング

実は、2007年のモバイルマーケティングというタイトルで書くつもりだったが、他の人が上手にまとめてくれるはずなので、止める事にした。
面白くないし・・・。

で、2008年にしてみた。

幾つかキーワードがあるけど、波乗りペンギン的な言い方で煙に巻いてみる。

・奢れる者は久しからず
 類似:人は城、人は石垣、人は堀。情けは味方、仇は敵なり(武田信玄)

・金の卵を生む鶏はいない
 類似:モバイルマーケティングに近道なし

・利口者ほど馬鹿になる
 類似:策士、策に溺れる

適当に意味づけてね。

さて、フルデジタル化まで3年となる2008年は、思惑が入り乱れる混沌したステージになる。
結局、今日の売上、自分の都合、という近視眼的な人達は淘汰されるだろう。
もちろん、その中でイキナリ主役に抜擢される人も出てくる。

2008年に抜擢される人でも、成果主義の反動的な人事が行われたら注目だと考えている。
客観的に検証できると思われるデータ至上主義は、数値化されない部分を切り捨てているという自明の理を浮き彫りにするので、その自明の理を評価する人事が企業の競争力を数倍以上強化するはずだ。
なにしろ、切り捨てていた部分にこそ「右脳=感情」というモバイルマーケティングのヒミツが詰まっているのだ。金で買えないシロモノだけに価値は高い。

一つ、論理的に構成されたデータオリエンテッドなサイトが成功し続けた例はあるか?

2007/11/13

やって良い事と出来る事は別だ

物事を判断する立場にある人は、
技術的に可能であっても、法制度上可能であっても、
やって良い事と悪いこと、つまり倫理観を誰よりも大事にして欲しい。


業務だろうが何だろうが、
人として考えるべきだし、出来ないんなら判断しちゃいけない。
判断するなら、その責任を負うべきだろう。
また、それすら認識できない奴に権限を与えてはいけない。


広告が広告であるためには、
広く遍(あまね)く生活者へ伝える意義がなければダメだ。
悪い物なんて言語道断だし、無意味な広告も削ぎ落とすべきだ。



中堅がいなくなるほど短期間で辞める会社とか、
正社員より契約社員や派遣社員が多い雇用責任を果たしていない会社の企業とか、
休職したままで退職する社員が毎年何人も出る会社とか、どんだけ非人道的なんだか。
それで出した経常利益の額を見比べる株主や投資家も、同罪だろう。
最近、不祥事で倒れる会社の社内事情は、似たものがあると思う。


広告費は打出の小槌でないことを知るべき頃なのだが、
茹で上がるまで気が付かないんだろうね・・・尻尾のあるカエルさん。

2007/11/12

広告の主要業績評価指標

頭文字をとって、KPIといわれる奴だ。
メディアビジネス、広告ビジネスでは、あまり役に立たない指標の一つでもある。

何故か?
理由は簡単だ。

連続的な業績評価が可能な製造業と違って、
四半期ごとに劇的な変化を見せるからだ。
もちろん、季節要因で・・・だ。

しかも、ネットやモバイルは一年もあれば市場環境は激変している。
昨年対比も意味がない。

単純に、セル・スルー・レートが一番。