2015/02/10

マスとデジタルの垣根、マーケティングは変わったのか?

マスマーケティングの常識は通じない?デジタルがマーケティングを変えていく #アドタイ
http://www.advertimes.com/20150210/article181218/

ニューバランスの鈴木さんコラムをピックアップ。
前提をひっくり返してなんだけど、マスマーケティングは「マスメディアを使う広告のマーケティング」だし、デジタルマーケティングは「インターネットを使うマーケティング」だとすれば、比較対象にはならないし同じステージに上げて論じる物じゃないんよね。

まぁ、そんなことに目くじら立てているわけではない。
マーケティングは、「広告を主体としたマーケティング」で語られる(狭義または曲解)時と、「企業活動の根幹となるマーケティング」で語られる(広義または経営)時と、どうも、ゴッチャになっちゃうんだ。
何故か?
ごめん、それはリアル波乗りペンギンの新人研修用のコンテンツなので、非公開。でも、数百人に話したよ。

で、切り口は相変わらず素晴らしいので、このままリンク先のコラムを読まれることをお勧めする。

閑話休題。

従来のマスマーケティングのターゲット設定というのは、繰り返し改善して運用するモデルではなく、もっとも数が多いと思われる市場を的の中心に狙うという考えなので、実際はそのターゲットのデモグラフィックが正しくなくても機能していました。
痛烈な批判でもあり、たぶん事実。前後の文脈もあるので、引用抜粋部分だけで呑み込まないように。しかし、裏返せばメリットもあったのが「広告の無駄な半分」と言わせしめたのでもある。
デジタルマーケティングにおいてはむしろ、マスマーケティング時代のようにあらかじめ設定された仮説の正しさを「検証する」のではなく、その商品コンセプトやメッセージの潜在的な「可能性を発見する」ために使う方が適切のように思います。
素晴らしい・・・。そう、ターゲットを絞って追い駆けまわして焼き尽くす(焼野原をイメージするようで惨憺たる心持となる)ために、インターネットは使ってほしくないという個人的な願望も込みで感動する指摘だ。

ただ、この結論を表層のみ理解すると、マーケティングにおけるターゲットの設定が意味が無くなるというか、プロセスが違った方向で変わってしまう懸念が出る。
とりあえず商品やサービスを作って、ネットに投入して「マーケット」を発見できれば良し。発見できなければ開発中止・・・てな、下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる方式?
あれ、ネットの商品開発事例みたいだよね。
結果的にヒットしても短命で、爆発的だけど、それで終わりというソシャゲみたいな感じかなぁ。

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