2014/10/23

スマートフォン広告市場2014年推計

14年上半期スマホ広告市場は1583億円、D2C/cci調査 #asciijp
http://ascii.jp/elem/000/000/943/943703/

2013年は2,073億円、2014年は3,000億円越え。
私企業の調査なのでバイアスやら思惑やら、いろいろフィルターは掛かっているけど、目安に使うのは問題ない。

で、この手の推計調査って突っ込む部分が多すぎるのが普通だが、先手打たれた。
ポイントは
生活者のマルチデバイス化が進展する中で、広告主が意図的にスマートフォン向けの広告に出稿しているパターンもあれば、マルチデバイスを前提とした広告配信の最適化の結果としてスマートフォン上でクリックされた/成果が上がったパターン、その両方が含まれていると思います。
そう、別にスマホ向けに広告を出そうとしたわけじゃなくて、システム(CMSもだし媒体側や広告配信)がマルチデバイス対応だから、結果的にスマホに掲載されてしまったという事。
実は、このカラクリが今年は効いていると考えられる。

毎度の指摘だが、新しいデバイスの広告はクリックされやすい
同じ露出回数なら、パソコンよりガラケーだし、ガラケーよりスマホなのである。
成果ベースで配分している場合、マルチプラットフォームであればスマホに引っ張られる。

問題はこの先にある。

効果のある方に寄っていく、刈り取っていくというのは、焼畑なんだ。
常に新しいものへ、新しいものへと狩場を目指すだけになる。
というと、潜在顧客の育成やブランドの醸成には見向きもしないわけだから、生活者は広告に焼き尽くされて炭化するのだ。いや、しているのだ。

きっと、広告ではない広告が登場して、生活者の興味関心を惹き付けるようになるのだろうが・・・。

2014/10/03

「たびのたね」で記事スクラップする

【やじうまWatch】旅雑誌から好きな記事だけ購入し、1冊のマイ電子書籍にまとめられるサイト -INTERNET Watch
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/yajiuma/20141003_669751.html

発想としてはネットにある音楽と同じ扱いだね。
どこの業界にもあるように、他社との連携は困難なので、コンテンツの一部分を切り離せるようにしたり、まとめられたり、いろいろと出版社の権利が削がれることは連合し難い。今回は旅行というテーマだが、良く出来たなぁ・・・と。

これ、EPUB形式の電子書籍にされるそうで、オンデマンド印刷で「本」にできる。
その先まで行けると良いんだが。

うーん、とりあえず広告の入り込む余地は無さ気だな。

2014/10/02

アドテクはろーてく

ad:tech Tokyo/World Marketing Summitから見えてきたマーケティングの新潮流by 江端浩人
http://www.advertimes.com/20141001/article171468/

記事は、江端さんのコラム。
サラッと痛いとこ突いているんだけど、きっとみんな流し読みだよね。

で、迷った挙句に展示だけ参加したad:techの話が絡んでいたので読んでいたら、
マズローの欲求五段階とか話が面白かった。

いやいや、そこだけじゃないんだ。
ご覧のように様々な広告テクノロジーの発展により、デジタル上での消費者への効率的な広告配信が可能になっている。それ自体は大変喜ばしいことではあるのだが、一方で多くのテクノロジーやステークホルダーを管理することに労力がかかっているのも現状。
アドテクとか盛り上がっているけど、肝心な労力削減が出来ていないどころか、手間が掛かって仕方ねぇよという話だ。
まぁ、マイクロソフトもアドテクであるマーケティングオートメーションのサービスを展開していたりするんだがね。そこも一緒に腐していたら凄い。

最後のまとめというか提言の部分は記事を参照してね。

先行事例としいては、国産車メーカーの事例が参考になると思うが、リアルイベントが刈取りになると制約も沢山出てくる。まぁ、だからこそ、カンヌやマーケ大賞を取っているんだけどね。
ストーリーというか、一つの世界を作れるクリエーターが鍵を握っているんで、そうそう量産できる手法ではないと思う。(それ以前に、できる広告主は少ないはず)
社会性とか受賞インタビューをググってみればわかると思うが、全体(ネットとリアルだけでなく、マーケティング的な全体)を見られるって強いんだよね。
 
結局、最後は人の判断だし。
ところが、そこに至るまでアドテクで生み出されるデータが邪魔したりして、新しい無駄な半分の広告費(または販促費、マーケティング費)が生まれるんだ。