2014/09/17

閉じられていくメディア

知っていて損はない。だが、知ることのできる人は少ない。
そんな情報はネットではなく、人と人が会わなければならない。

という事で、相変わらずネット広告業界周りを衛星周回している波乗りペンギンだす。

最近話題になっている朝日新聞の記事問題。そして、広告問題。
えー、あれはアナログの世界ではジョーシキでしたよ。
何を今更って感じで、情報の断片化が進んで、知識は体系的に得られないネット世界の障害なのかな。
朝日新聞は沖縄の珊瑚に関する記事でも捏造してたんですよ。
新聞社なんて自社に都合の悪い週刊誌の広告原稿を黒塗りしたり拒否したり、いや、メディアってそんなものです。新聞社だけじゃない・・・よね。

それはさておき(閑話休題)。

アナログメディアはケシカランて話もあるんだが、ちょっとまて。
ネット広告もネット媒体も同じだよってこと。
一部の広告主に掲載上限はあるし、掲載拒否だってある。(まぁ、一時期担当としてやってた)
それから、自社競合する広告は受けないというのもある。
ま、地獄の沙汰も金次第という話に過ぎないのだが、先日も悲しい話をしてった人がいた。
なんでも、今まで取材協力や広告掲載をしていたWebメディアが、自社でも同様の事業を開始したので広告掲載を拒否したり、取材協力を得られなくなったり、メディアそのものの問題というより運営母体の周辺事業絡みで事情が激変しているそうだ。

メディアには掲載の可否を決める権利がある。
ビジネスだから当然と言えば当然ではある。

しかし、情報が自社の利益に天秤掛けて掲載されるようになると、事情は変わってくる。
編集権の独立ってのは、視聴読者にとって偏向報道や知る権利をサポートする仕組みだったのだが、これが閉じられていくのだ。
一方、ヤフーニュースやニュースアプリで記事の比較も容易になり、ソーシャルメディアによる情報もあるので、そのくらいで我々が騙され続けるってのも少なくなっている。
ただし、真実だったり大局を見るには情報過多と流量の速さで、人間の処理能力を超えているのもまた現実。

こんな状態で広告を流したところで、「今までの広告」は認識されなくなるのは当然だろう。情報の形を取らなければならなくなる。
そして、「今まででいうメディア(それはWebも含めて)」でなくオウンドメディアだったりソーシャルメディアによる情報流通は増大していくのだ。

問題はココからだと思う。
沢山の情報の中から認識して貰うために、効果効率を上げるアドテクが浸透していった先に何があるのか?
検索結果のロジック、ソーシャルメディアのストリームのロジック、広告ではないがコミュニケーションの最適化も似たようなものだ。
知らず知らずに表示される情報だけでお腹いっぱいになって、「閉じられた世界」が当たり前になっているんじゃないかな。


と・・・思った次第。

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