広告業界だけじゃないと思うので、波乗りペンギンが偉そうに書くのも如何なものかと思いつつ、やっぱり書いちゃうのを許されたい。
さて、タイトルは経営効率にしたが、業務効率でも何でも構わない。
要は、無駄が多い会社が「成果主義」の名の下に、効率的だと思われていることが腹立たしいのである。
価値創造を企業価値とするならば、効率は非効率になる可能性を考えたことはあるだろうか。
能力の高い(この定義すら問題だが・・・)社員だけを集めても、組織として強力で効率的になるとは限らない。いや、面倒だ、在り得ないと言い切ってしまおう。
離職率の高い会社、どんなにROIが高くても、あまり先は長くないはずだ。
理由は簡単だ。
離職率が高いというのは、根本的な問題が内在していると思われるからだ。
・ちゃんと採用機能が働いていない。つまり、社内の人材マネジメントが不全。
・研修や部署内での支援できる人間的な余裕がない。つまり、効率的過ぎる業務環境。非人間的。
・人事考課における形式的な評価、相互信頼のない上下関係と人望のない社員の蔓延。
・クリエイティブクラスの流出による暗黙知、企業文化の不在。
と、書き出せばキリがない。
定着率が高いといっても未来永劫、安心は出来ない。
どのみち、同じ事象が確認されるはずだ。
人間も馴れ合えば凶器(狂気)、大企業病の根源だ。
どちらも共通するのは形式的と惰性ではあるまいか。
書いてあることしか分からないとなれば、マネージャーは不要だ。
指示通りに動けばいいのなら、人間は不要だ。
効率を追求するだけなら経営者は不要だ。
そう、人間がやることはない。
優秀な経営指示ソフトウェアを開発して、スーパーコンピューターに任せればいいのだ。
今日、チェスや将棋でも、人間のトップレベルを凌駕する時代である。
※恐らく、プログラムを書いたことがある人なら、バカな話だと気が付くかもしれないが、世の中は怖い。 真に受ける人たちが沢山いるのだ。
作業も人がやるから指示は簡単であるが、ロボットに作業させたら指示は大変難しいことになることを知らないのである。
それこそプロセスをステップごとに解析する必要があるわけで、製造業ならロボットによる24時間オートメーションという大量生産で、コスト削減になるかもしれないが、サービス業はそうは行かない。
いや、製造工場ですら否定気味のところもあるほどだ。
商品の短命化による頻繁なモデルチェンジによる製造ラインの作り変え、BTOなどの対応では、人間の柔軟さが見直されているはずだ。
人を育てるのは手間暇は掛かるが、育てば阿吽の呼吸が生まれる。
一から説明をして、理解度を確認する必要がなくなるから、効率は高くなる。
これが部署外、社外へと広がれば、その効用は明らかだろう。
人材排出企業が強いわけを考えてみると良いだろう。
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