2015/05/20

アドテクで衰退するネット広告表現?

デジタルPRだれもやらない問題と、バウハウスの間 アドタイhttp://www.advertimes.com/20150520/article192389/

これはネイティブ広告かな。
ともあれ、冒頭の数ページは現状を憂えるモノで、賛同を禁じ得ない。

が、アドテクの台頭でネット広告の表現が手抜きになっているのではないと思う。
TIAAが無くなったのは別の事情だし。(いや、ホントの事情は書きたくても書けないはずなんで、ワザと・・・だよね~)

うん、バナー広告とか含めて広告表現なんて、大多数が突き詰めてないんだよ。
効果の有無で広告表現はメニューリストから選ばれているだけで、何を伝えるのか、それは後回しになってるか忘れられている。
そして、会社の評価も広告主の評価も、広告の費用対効果しか見てない。
いやいや、見る必要性が無いと言った方が良いだろう。
伝わろうが伝わるまいが、効果測定で高い数値が出ればいいのである。

それと、広告スペースの制限だが、デジタルは何でもアリが前提というのは芸術家ならOKだと思う。(おそらく、本当に言いたかったことは、枠を超えるというか取っ払え!という気持ちだと思う)
職業クリエイターは、制限の中で表現するのが仕事だと思う。
その制限は、予算であったり、時間であったり、別の事でガンジガラメかもしれないけどね。

2015/05/19

ボットで水増し、その成果は本物か?

ネット広告関係者必見「デジタル広告詐欺の実態:ボットの現状」(全57ページ)を日本語で全公開 | Web担当者Forum
http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2015/05/19/19944

日本語で読めるという有難さ。
インプレスの安田編集長に感謝を。

さて、ネット広告業界に10年以上いる人なら、広告を使った犯罪(いわよる詐欺)との闘いは切れ目ないことを知っているだろう。
それが人が直接やるのかプログラムがやるのか、形式は別として、技術は悪用される。(いまだとアドテクの逆手を取ったボット悪用が米国でフィーチャーされている)

リンク先の記事から翻訳されたPDFはボリュームがあるだけでなく、相応のネット広告知識と技術的理解がないと読み解けないだろう。
だが、意味が分からなくてもいいから記憶に留める為に読んで欲しい。
いつか、役に立つから。

ちなみにもっとも古くて人力なネット広告の詐欺行為は、
アルバイトを雇ってバナー広告をクリックさせて成果報酬を不正に得た、
という事例がある。
広告主は被害者側なのだが、被害を抑止するためにも広告主の団体と媒体、広告会社、制作会社は連携の必要がある。
日本では広告ボットを検出できる技術力のある会社を波乗りペンギンは知らないが、媒体サイトから広告主サイトのログデータは付き合せる必要がある筈だし、獅子身中の虫をあぶりだすのに経営トップがコミットすべきである。
ネイティブ広告の問題とも共通する意識や体制の問題があるわけだし・・・。

ネイティブ広告、どうなる?潰してしまうのか・・・

ネイティブ広告はコンプガチャの轍を踏む--山本一郎氏の見解 cnet_japan
http://japan.cnet.com/marketers/interview/35064049/

なんで、切り込み隊長が美味しそうな焼け栗拾いしているなぁという感想は別として、じゃあ他の人がインタビュー受けたりコメントできるかというと難しいこの問題。
うん、妥当な落としどころだろう。

とりあえず、JAROからの消費者庁が広告業界的には鉄板の対応なんだけど、事は簡単に逝かないような希ガス。


っと、徳力さんが別角度から攻めている。

ネイティブアドの定義は、Googleの検索連動型広告の歴史から考えれば簡単だ #アドタイhttp://www.advertimes.com/20150507/article189904/

デジタル世代にも分かり易いように、グーグルのリスティング広告を入り口に書いている。某ITベンチャー連中も、これなら読めるんじゃないか?
お前ら、先人が耕した畑を焼きまくっているだけなんだが、気が付けるか~っと。


2015/05/01

スマホ広告市場2014は3008億円と推計

スマホ向けネイティブ広告、2017年は350億円規模に CyberZ、シード・プランニング調べ
http://www.advertimes.com/20150219/article183258/

タイミングを合わせてきたというべきなのだろうか。

サイバーエージェントなど特定企業の社員が違法なネイティブアドビジネスにぶっこんでいる件で(山本一郎) - Y!ニュース
http://bylines.news.yahoo.co.jp/yamamotoichiro/20150430-00045307/

そして、四半期決算を以前取りあげて復調ぶりを褒めたのだが、軽く脛をけられた格好になる。

つまり、推計数字の元にはCAグループが大きく影響しているハズで、シードさんは巻き込まれた形になるが、過大な推計値になっているという事だ。
これは「ネイティブ広告」の業界定義(JIAA)に外れている数字まで含まれているという事態になるハズで、某氏の「思ったよりスマホ広告の一部が盛り上がってねぇよ・・・」という吐露が真実味を加えるのである。
もちろん、独自の定義でやった推計だよ・・・と言われれば、後は見た人の判断でしかない。

2015/04/28

ネイティブ広告、最大の障害は「金」だな

「ネイティブ広告」で揺れるウェブメディア--協議会と一部媒体に大きな溝
http://japan.cnet.com/marketers/news/35063728/

この渦中にいないので、外野からヤジを飛ばすだけの波乗りペンギンだす。
あ、いても関係なく飛ばすけど・・・な。

記事の方にあらましは書いてあるが、炎上したのでまとめサイトとか見ても良いだろう。
簡単に逝ってしまうと、「儲かるんだから広告とか表記するわけねぇーだろ」という一部媒体と「この先を考えると騙すような真似はダメだよなぁ」というJIAA側との対立軸で描かれているが、それ違う。

これスパム業者が「オプトアウトしてます」とかノタマッテいるのと同じレベルの呟き。

そもそもやるなよそんな事って話だし、twitterでフォロワー増やしたいからバイト先で冷蔵庫に入ったとか、コンビニの冷凍庫に入った厨房並みにイタイ。
それに乗っかって広告出し続けている広告主もイタイ。

今はネイティブ広告だけど、リスティング広告の表示方法とか、こっちも問題あるしな。
広告が嫌われるようになった背景が、そもそもしっぺ返し、だという過去を知らなさすぎる。

PCにもNHK受信料?

「NHK受信料をテレビ持たない人からも徴収」報道に高市総務相「何も決まっていない」 - ITmedia ニュース
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1502/25/news138.html

火のないところに煙は立たず。

サイマル化で懸念されていたことの一つだが、前はテレビ受像機ベースの受信料支払いに対して視聴を可能にするというパーミッションが有力候補だったが、いろいろシステムやら手続きの煩雑さもあるのだろう、破棄されたようだ。

これは怖いなぁ・・・と思ったのは少ないだろう。
放送と通信の融合問題でもあり、パソコンだけじゃなくてネット動画が視聴可能な全端末へ拡大することも視野に入れとく必要がある。
スマホとかね。

日本のキャリアを使って聴取すると・・・効率的に徴収できる。
世帯徴取でなく端末ベースならば問題はない。
端末の動画再生能力や回線の問題をブッ飛ばしてきそうである。

維持費がさらにかさむ。
それに、テレビ受像機とパソコンとスマホと端末ベースで徴取されると、一台当たりの料金は下がるのだろうが・・・。

2015/04/24

CA好調、再び成長軌道へ

いよいよ、社名をAmebaに改称か!?と思ったら、そこまでは逝かないようで、数年前の話(覚えている社員さんも少ないか・・・)の実現を期待してたりしたんだが。

さて、2015年9月期第2四半期決算説明会が4/23にあったそうで、説明資料を早速見る。
http://pdf.cyberagent.co.jp/C4751/Q8aV/FfBU/yZwf.pdf

ポイントはAmebaのコスト圧縮とかニュースにはあったけど、やっぱ、ネット広告が伸びているというのが大きいだろう。
特にネイティブ広告が急速に立ち上がっている。
JIAAガイドライン準拠での結果なら良いんだが、大丈夫だよね?
大手がしっかりしないとダメだよ。

今後の部分ではテレ朝との動画事業が不安要素だろう。
ネットベンチャーはテレビ局と組みたがる性質があるのだが、成功したためしがない。
いや、既存代理店でも・・・か。

どんなビックアイデアがあったにしても、実行するには別なエコシステム構築をしないと既得権益の渦から脱せない。
また、ジワリと広告媒体としてのテレビも影響力を落とし始めている。
ラジオの様にどん底まで行って這い上がれるのか?まぁ、それもアリだろう。
ただし、オリンピックに向けて環境変化は良い方向に向くのだが、その後の反動が怖いと思っているのは波乗りペンギンだけだろうか。

今の若年層はスマホを基本としてメディア接触をしていて、テレビなど既存メディアは高齢化している。既に国民所得が高く豊かな日本でなくなった今、どれだけの人が媒体購読/視聴のためにハードを維持し続けるのか疑問である。
通信においては固定回線から移動体通信へシフトしたように、ラジオ受信機が車にしかなくなってしまったように、新聞購読(発行部数)が減ったように、書店が激減し雑誌の休刊や販売部数が減ったように。

だが、チャレンジしなければ道は拓けないし、粘り強く取り組んでほしい。