2016/12/07

PMP、プライベートマーケットプレイスって何?

三文字略称が多いネット広告業界。イノベーターとアーリーアダプターとフォロワーには、圧倒的な距離感があるのだが、ネット広告市場が拡大して専門職が多くなると、知らなくても業務はできる状態が出来上がるというブラックボックス化が進む。

以前、「アトリビューション」という言葉を日本のマーケターでは、実に6割がよくわかっていないという調査の発表がアドロールからあったようだが、まぁ、それが現実である。
そもそも、ネット広告自体が世間から良く思われていない向かい風な状態で、その一員である企業の営業や販促担当からすれば、テレビなどのマスメディアの方が棚も取りやすいし説明しやすいフォロワー層なのだと思う。
当然、企業内のマーケ部門や担当も、これに引っ張られる結果は予想に難くない。

一方、専門家であるべきネット業界も、みんなが最先端の情報に群がって、ガシガシやっているかというと、そんなことはない。
下手をすると、情報を日々更新して理解に充てる自己研鑽の時間などなくて、もはやロボットのように機械的にやっている状態である。(過労死や超過勤務常態で想像はつくと思う。)

アドテクが生み出すジレンマでもあるが、効果効率を手作業で追及するには無理があるのでシステム化すると、最初の設定をするとき以外は結果がはじき出されるだけになる。
何が起きているのか、システム化される以前をしらなければ、説明されても理解は難しくなる。

そんなところに、アドネットワークにリアルタイムビッティングで掲載するときに媒体は選べないが、プライベートマーケットプレイスを導入すれば、媒体を選べる。
という情報を投下されても、運用型広告に関わっていないと関心もないだろう。
PMPとか略されたらスルー必至である。

そう、波乗りペンギンもスルーしてた。
業務でネット広告の配信と解析について、理解しなきゃならなくなった先月まで・・・。

前置きが長くなったが、ここから調べたことをメモっておく。

なんとなく市場ができると集まりができる。
一社だけだと視点や話が偏りがちだが、グループになると市場を見渡す話になりやすい。
「パブリッシャー・マネタイゼーション研究会」というものがあるそうな。
あ、横山さんだ・・・。

日本のメディアが「広告連合」を作ったワケ J-PADが「運用型広告」に一石 | DIGIDAY[日本版] - 東洋経済オンライン
http://toyokeizai.net/articles/-/144781

ちょっと、内容がPMP市場になっていて読むのも辛い。
もうすこし、解説があるものを探してみた。

プログラマティック市場拡大の起爆剤となるか/PMP専門企業intelishが描くネット広告の未来 (1/3):MarkeZine(マーケジン)
http://markezine.jp/article/detail/22020

インタビュー形式なので、頭に入りやすいかと思う。
いくつか冒頭のポイントを引用すると、
というのは、RTBはメディアの広告枠ではなく、オーディエンスベースで広告を売買していたため、ブランド広告主からすると「どのメディアに出稿されるかわからない」わけです。
これまでのオープンなRTB市場との相違点は、限定された広告主・広告枠で構成された、優先権のあるオークションであること。
こんなところ。
記事に電通とグーグルの取り組みが、切っ掛けで知られるようになったというので、さらに調べると、

電通報 - 電通×Googleで拓くプログラマティック新市場 ~電通プライベート・マーケットプレイス(PMP)~
http://dentsu-ho.com/articles/2548

PMPとは何かという説明がある。
続く連載で、プログラマティックについての解説もあるので、ついでに目を通しておくといいかも。

これだけの情報なのか、こんな情報なのか、判断は皆さんにお任せするが、大雑把な理解はできるだろう。

アドネットワークに広告を出すと、売買が成立した場所に掲載されるが、どの媒体に出るのか分からない。これは、n対nの取引だし、仕組的に相手を選べないから仕方ない感じ。
これを媒体が分かるようにするために、広告主も媒体も数を絞って選べるようにしとけば、いいんじゃないか。
という整理。(ザックリ過ぎだが。)

他のニュースとか解説記事を読んでも、似たようなことが書いてあるが、説明の仕方や図表が違うので、しっくりこない人はググってみよう。

ここまで調べてきて疑問が出てきた。
・PMP導入って費用が掛かるの?
・媒体の選定は誰がやるの?
この2点であるが、明確な記述を見つけられなかった。

以下は、ソースはないが、
・導入費用は掛かる
・選定は結局、広告会社
のようだよ。

これだと、数千の媒体から選択していく労力は変わらないわけで、広告会社は大変だろう。
手を抜いて、媒体サイトを見なければ、楽だろうが・・・。

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