2013/05/08

スマホの動向調査が無料登録でDL出来るので

モバイル広告に対するスマホユーザーの反応は?--ドコモ・ドットコム利用・意識調査  cnet_japan
http://japan.cnet.com/sp/docomoreport2013/35031590/

FBで指摘するだけしてスルーしたが、たぶん、トンチンカンダッタと思う。
多少、こっちで突っ込んでおくことにする。

ドコモ・ドットコムのサイトに行くと無料登録で資料がダウンロードできるので、興味があって個人情報を曝して構わない奴は手に入れてチョ。
波乗りペンギンは片手ほどある立場から無難な一つを選んだ。
まー、ドコモ・ドットコムに俺を知る奴は、もういないはずだし・・・。
念のため会社概要を確認してみようかな・・・あ、いた・・・。
前言撤回。

では、内容を詳細に書いちゃうと業務妨害で著作権侵害だし、ココは穏便に逝こう。
仕方ないので記事からの引用
今回の調査では、スマートフォン上のモバイル広告において、属性によって利用や意識に違いがあることが見受けられた。スマートフォンで利用するサービスが属性によって違うのと同様に、利用される広告も属性によって異なると言える。
えっとね、ここで「おいおい」が確定したのね。
その前から各所に「その前提が問題」という結果が出ている。
そもそも調査結果って、調査設計書を見ない限り、実は、当てにならないんだ。
いや、調査設計すらされていないケースが多いから、調査自体が役に立たないケースが殆どだ。俺も知ったのはマーケセクションに配属されて苦悶したアラフォーデビューの時。
まぁ、その話はココではどうでもいい。

で、ココからは資料をダウンロードした人向けね。
軽く逝かせてもらうけど
・そもそもアプリをダウンロードしたかしないか調べてねぇ。
・複数の異なる調査を組み合わせちまっている。
ということだ。

公開されていない情報だったらまずいので正確には書かないが、
スマホを購入した人のうちアプリをダウンロードしない人って、
かなりの数に上るのだ。
その意味をよく噛み締めて資料を見直してみよう。
さぁ、頭の体操だぁ。といっても、準備運動だな。

で、調査主体が異なるデータが並ぶと
そもそもサンプルが違う、時期が違う、となるわけで、それを並べて一つの方向性を見出しちゃうのはおかしい。

もちろん、一つの結論なり方向性は書いてないけど、行間から意図は感じられる。
蛇の道は蛇って奴。

個々の調査を切り離してみるべきだが、一つのレポートになると、流れで見てしまうのが心理。ま、狙ってんだけどね。
ということで、気を付けて資料を見直してみよう。

他にも似たような部分が沢山あるのだが、別にあげつらうのが目的でないし、上手く使えばメリットは少なからずある調査なんだ。

2013/05/01

ヤフーの二桁成長、次はスマホ広告の伸びに掛かっている。

ヤフー、広告再編を起爆剤にさらなる成長狙う   cnet_japan
http://japan.cnet.com/marketers/news/35031491/

何度目の再編か忘れたが、度々やっている。
十年以上もネット広告媒体ではトップを走っているだけのことはあって、手堅い内容だろう。

広告商品の使われ方にミスマッチがあるという認識のようだが、
企画開発した媒体側の想定とズレることは当然でしかない。
購買を決めるのは広告主だし、見るのはユーザーである。
問題は、それを媒体側の意図に沿った形に矯正することかもしれない。

一方で、ユーザに配慮した広告露出は好感が持てる。
そう、それを忘れたら広告の意味も価値もなくなってしまう。
スマホユーザにとって、アプリ広告は厄介である。
間違って押そうもんならブラウザが立ち上がってリダイレクトされた挙句、AppStoreに強制着陸されることがある。

まぁ、最近は確認メッセージが表示されるので、腹が立つことも少なくなったが、ターゲティングによる最適化よりも、掲載方法の最適化を考えるべきなのは、火を見るよりも明らかである。
でも、手を付けないんだよね。
媒体開発する発想がないのか、アドテクノロジーにズッポリなのか、情けないったらありゃしない。
ただバナーを張り付ければ良いってものじゃないはずだろう?
タップされれば何でも良いって訳じゃないだろう?

十年前は、こういう話が普通に出来る媒体やレップや広告会社のメディア担当がわんさか居たんだが・・・。
偉くなりすぎだよ、みんな。(哀)

2013/04/19

サムソンのやらせ、マーケティング放棄の時

「しょっちゅう故障する」「GALAXYのほうがいい」 Samsung「やらせ」でライバル中傷が発覚 - ITmedia ニュース http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1304/19/news057.html

ネットでは困ったことによく起きる事件だ。
どうして人は学ばないのか、ググれカス。

ただ、大なり小なり程度の違いはあれど、実は似たような方法を取ることがある。
競合他社への誹謗中傷は明らかにルール違反だが、常識的(あくまでも波乗りペンギン基準なので関係者はイキリ立たないでね)に使わないデータを引っ張り出してまでの比較は日本の某モバイルキャリアが広告でやっているよね。

問題は、なんでそんなことをする状況になっちゃったのかという事。

株主に配当を増やすための売り上げ確保だったり、成果(結果)主義による人事の弊害だったり、そもそも社会性を無視した企業文化だったり、土壌があるはずだ。
そして、ブランドが単なる広告のイメージであると考えてしまえば、誹謗中傷を使っての直接攻撃も背に腹は代えられなくなるのだと思う。

普通、何年何十年も掛け育んだブランドを傷付けるような真似はしない。
そのためにブランドプロミスだの社員教育に組み込んだりして、全てのステークスホルダーから「そう思ってほしい姿」に見られるように多額の費用と時間をつぎ込んだはずだ。
広告だって、作るところから含めてブランドに相応しいものに仕立て上げてきたはずだ。
そう、はずだ。

たぶん、何か歯車が狂ったんだ。
一度かみ合わせが悪くなると、不思議と軋みが次の歯車を摩耗する。
そして、トップの座から引き摺り下ろされるんだ。

だって、顧客に対して「あっちの水は苦い」という理由で購買させるという事は、ニーズを満たしてもいないしウォンツに応えてもいないし、メリットも提供していないだろう?
そんな商品、買わないさ。

2013/03/18

アップルの虚しい叫び

Appleのシラー氏、「断片化したAndroid」やSamsungを“口撃” 新GALAXY発表前日に - ITmedia ニュース
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1303/15/news079.html
Apple、“なぜiPhoneか”キャンペーン開始 「GALAXY S 4」発表2日後に - ITmedia ニュース http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1303/18/news040.html

気持ちは分かる。
だが、PC市場でも同様なことが起き、そして、アップルは市場から消えたのだ。
残念ながら、このままでは同じことになるだろうと予想している人は少なくない。

日本の市場統計データから予測するに、
・契約台数は4割がスマホ、内2割がiPhone。
・サイトのアクセス比率は、3割がスマホで内2割がiPhone。
という感じだろうか。

ただ、統計データに誤差や但し書きが多いので
業種や自社の出しているサービスによって
何が基準となるかは判断できないはずだろう。

何せ、アプリでの接触に関してはデータがない。
タブレットなど、誤差の範囲にあるデータも誤差のままなのかどうか確認できない。

とはいえ、ネット市場全体がデバイスに関して言えば断片化してしまっている以上、
もはやスマホの断片化など無視できる誤差でしかない事態だ。
正直な気もちだよ。

携帯ゲーム機もカーナビもデバイスという意味では数千万台の普及になっている。
他に台数が少ない数十万から数百万台のデバイスは、固定ゲーム機(PS3、wii、Xbox)もあるし、
ネット接続可能なテレビもある。間もなく、スマートテレビが出てくるけどね。

消費行動を正確に知ろうとすると、情報認知経路はカバーしきれない。
マスメディアに屋外、店頭、チラシ、etc.
我々が目にているリアルな情報はほとんど補足不可能だ。

そこでOSだけ揺るぎない統治をしても、実は影響が小さいんだ。
という元も子もない状況に立ち返ってみる。

2013/03/13

ネット上でバレることは多い、FBのいいねも例外じゃなく

Facebookの「いいね!」で個人的属性が分かる?--ケンブリッジ大が危険性を指摘   cnet_japan
http://japan.cnet.com/news/service/35029412/

FBの「いいね!」を調べると、いろいろ分かるらしい。
だが、グーグルもGmailやらChromeで収集したデータで、年代とか精度よく当てているし、ECサイトに至っては登録情報を基にレコメンドしてくる始末。
今更って感じがする。

なんでもない情報(利用者が知られて構わないと思っているか、気にしてもいない足あと)から、人柄が知られてしまうのはネットに限らずリアルでもある。
テレビアンテナがあれば、テレビを見ているはずだ。
指先が固くなってタコが出来ていれば、ギターをやっているはずだ。
ブラキディオスを知っているなら、モンハンをやっているはずだ。
 とかね。
ま、占いの領域で読心術でもなんでもなく、周辺情報から推測できることは沢山ある。

だから、ネットだから云々というのは、チャンチャラおかしいと思った次第。

2013/03/08

クリエイターのユニクロ化?という視点

部屋とディスプレイとわたし:“ユニクロ化”するクリエイター  (1/3) - ITmedia ニュース http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1303/08/news046.html

なるほど、読者との距離が近くなっていく、作り手と受け手の直接取引ね。
デジタル化というかインターネット化によって、社会変革が起きている事象の一つを、どう考えるかっていうレベルの話だろうか。
いや、今更の話ではないだろうか。

もうとっくに起きてしまった過去の話だ。
だが、クリエイターが受け手に降臨することは、心理的距離が近くなることであっても、作品が受け手に媚びることではない。
マーケットインとかプロダクトアウトとか、それは出来上がった作品を売るうえでの話でしかなく、創ることとはまた別な話だ。ここは、ゴタ混ぜにしてはいけない。

確かに成功物語では消費者の心を汲んで作り上げたみたいなストーリーに目が行きがちだが、独自の視点なり価値観のない・・・拠るべき軸のない烏合の衆が作ったというものはない。
背景には思い入れだったり信念だったりがあって、それが結実していく過程で、成功へと繋がっているに過ぎない。
だから、記事の後半の書かれているが「書きたいもの」があって、受け手の「ニーズ」とのマッチングをどうするのかという部分が課題になるんだと思う。

そして、これを電子書籍化に伴ってツール化して組み込めるかというのは、組み込んでいいのか?という「出来る事とやって良い事は別。」であることを吟味する必要がある。
だって、ITは効率化はするが創造はしないのだ。
より売れるようにはできるが、市場を創造したり、特定分野の新規開拓はしてくれないのだ。
焼畑のように売れるところに売り切ってしまい、それが常識になって、顧客の幅を広げたりができなくなってしまう負のネット現象、ネット版収穫逓減の法則になる。

2013/02/22

マスコミからのニュースがなくなる日

情報の未来・メディアの行方:ニュースは無料ですか? 「情報のプロ」独占崩壊 (1/2) - ITmedia ニュース
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1302/22/news033.html

良くある記事。
で、どうするのか皆足掻いているわけだ。

ネットからはアナログ時代と比較して十分な収益が上がらない。
まぁ、デフレの世の中だからね。
付加価値がなきゃ、安くなるしかない。
そして、それはネット時代から以前にもあったこと。
だから、ブランド化する必要があったワケで、今更の話だよね。

それと、社会構造が再構築されていく今、メディアビジネスも再構築になるのは必然で、適応できなきゃ潰れるだけだ。
適者生存、進化論だ。
強いものが生き残るわけじゃないというところに、希望を見出したいところだが、グーグルゾンの登場は否定されていない。いや、より強力な支配者が誕生する危険すらある。
逃げられないほどの…。

そうなる前に、多様で多角的な情報を得られる様にしておくことが必要で、ニュースはなくなってもジャーナリストは生き抜いてもらわないと困ると思っている。

新聞なり週刊誌なりのパッケージで情報を買う、という時代がじんわりと終焉を迎えてもいいように、仕組みとプラットフォームを用意できれば良いんだが、一匹狼が多くて話がまとまらないという苦い過去もあって、倫理や信頼性といった質の担保をどうするかも重たい。
うーん、前途多難のままなんだな。