個々の会社は、新卒採用もあるので会社説明会でワークライフバランスの訴求に努めている。で、業界団体はどうなっているのかと、調べてみた。
公益社団法人日本アドバタイザーズ協会
「
働き方改善へ向けたアドバタイザーの行動指針を発表」
広告主様の業界団体が後押ししてくれるのは有難いと思ったのだが・・・
一般社団法人 日本広告業協会
「
日本アドバタイザーズ協会リリース
「働き方改善へ向けたアドバタイザーの行動指針」
「働き方改善へ向けたアドバタイザーの取組み」について」
一般社団法人 日本アド・コンテンツ制作協会
「
働き方改革へ向けた JAC の基本方針」※PDF
あれ・・・、2団体だけのようだ。
広告主と広告会社と制作会社、という部分では最低限の枠組みはできている。
でも、制作業務は媒体とも進行作業で影響があるし、この話の源泉は制作ではなかったような気がするのは、気のせいだったのだろうか。
ということで、JAAリリースを読み直してみると「広告会社・制作会社とアドバタイザーの理解を深めるための取り組み」と書かれてあった。
まったく、見当違いだったようだ。
■追記
たぶん、認識できているかという話でしかない、と思ったことがあったので追記。
各企業では、世間や行政の圧力もあって残業規制が始まっている。
だが、残業が少なくなったのに、早く帰ったり遊んだりしているかというと、実はしていないようだ。
まず、サービス残業化している可能性がある。
つぎに、残業が減るということは収入が減るわけで、金のかかる遊びはできにくくなっている。(個人消費があまり伸びていない2017年)
それから、残業の上限いっぱいまで、詰め込んで働かされているので、精神的な余裕がないというメンタルに来ている気がする。
でも、余裕のある人たちはそう考えない。
残業なくなって暇になったんだから、勉強できるチャンスじゃない・・・と。
幸せだよ、君たちは。
■追記
一般的なアンケートだが、時短ハラスメントなる言葉が生まれたようだ。
「残業するな」「いいから帰れ」 会社員の4割が“ジタハラ”に悩み 高橋書店の調査 - ITmedia NEWS
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1711/22/news147.html
次に、広告業界はどうなのかというと、
広告業界の労働環境が悪化してしまう原因は、「競合他社への代替」の起きやすさ? #宣伝会議 | AdverTimes(アドタイ)
https://www.advertimes.com/20170901/article256974/
数字を鵜呑みにはできない。記事中にも
一方で、「残業時間を減少させるよう指示されたが、業務量は減らず人員も増えない」といった声もあがってきた。
という記載がある。
こっちが、現実である。これを回避する方法は業種や職種によって異なるが、外部委託にするのが中心で、他の問題を経営側も現場側も抱えることになったようだ。
特に制作現場は辛い・・・そうです。
■追記
業界4団体でガイドラインの発表があった。
広告関係4団体「新しい働き方」円卓会議
広告制作取引「受発注」ガイドラインを策定
問題となる制作工程について、「広告制作ビジネスプロセスハンドブック」なるものが、後日発表されるそうだ。
実効性の問題はあるが、各協会の加盟社だけでも準拠してもらえれば、その広告費予算からいって影響は大きくなるはず。
■追記
どのくらい楽に働けるようになったのか分からない。身体だけは大事にしてもらいたい。
電通の働き方改革は、どこまで進んでいる? — 社員のバイタリティを高めるオフィスの取り組みに迫る | AdverTimes(アドタイ) by 宣伝会議
https://www.advertimes.com/20181106/article279836/
波乗りペンギンからすると、効率化で人も時間も削ったわけで、余裕を生むリソースがないよね~。あと、給料もか・・・。
十年前くらいだと思うが、二連続の二割カットで泣いてた人いた。
生き字引的な人もカットされちゃったのはさらに数年前だった。
生活者の目線を一部無くしたんだと思う。