2012/08/08

日本と世界のブラウザ格差

Google Chrome、世界ブラウザ市場でのシェアが3分の1に――StatCounter調べ - ITmedia ニュース
 http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1208/07/news028.html

ウェブマスター、サイト制作プロダクションは気に掛けているだろう。
日本ではIEが過半数で、それも企業がIEをバージョンアップしていないIE6問題は根深い。
もう、世の中はスマホでタブレットでHTML5で、どんどん変わっているのだが、大企業ほど基幹システムの改修コストと更新コストが壁になって変わらずに来ている。

グローバル化しているとはいえ、日本は日本なのだ。

で、そろそろ広告主のサイトチェックの為だけにIE6対応は止めるとか、追加料金を取ろうとかという話も出たりするが、下請けは辛いので無理だったりする。

2012/08/06

変われるのか、mixi?

「ユーザーファースト」掲げるmixi 開発・改善スピードアップへ - ITmedia ニュース http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1208/03/news107.html

確かに記事の冒頭に以下のような社長発言が掲げられている。
「ユーザーのみなさまのご要望、声にしっかり耳を傾けていく」――ミクシィの笠原健治社長は8月3日、SNS「mixi」で“ユーザーファースト”を実現していくと話した。」

だが、一度離れたユーザーは戻らない、正しくは「戻せたとしても膨大なコストという代償を支払う」ことになるのだ。(離反ユーザーを再顧客化するコストは諸説ある。新顧客の7倍掛かるという話もあれば、数十倍という話もある。)
だからこそ、大量離反が起こる前に手を打つ必要があったのだ。

では、間に合わないのか?

いや、まぁコンサルが言うレベルでならある。
市場分析、競合分析、そんな過程で出てくるブルーオーシャン戦略だな。
つぶやきも実名制もソーシャルゲームも先行しているところと戦っても、最早勝てる見込みがない。
他社にないサービスを手掛けること、これだけだろう。
特に、スマホに関してはLINEが台頭しているように、市場環境は全く変わってしまっている。
さらに一歩先の成功確率の低い革命的なサービスを発明するか、それとも、原点回帰でクローズド化し削除された機能を復活させて濃いコミュニティに戻るか、だろう。

で、収益が問題視されているのだが、mixiタウン構想が滑ってしまっている以上、大転換した方が良いと思う。
たぶん、広告掲載という枠販売を基軸にしたものだと、「数」の壁で成長は見込めないはずなので、別のアプローチが良いだろう。
コスト効率は良くないが、この状態で、楽して稼ごうというのも無理な話だろう。

2012/08/03

FBのMAU重複はたったの8.7%

Facebook、「アクティブユーザーの約8.7%は偽物」 株価が一時20ドル以下に - ITmedia ニュース http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1208/03/news026.html

ただ、数にすると8,300万人・・・。
全体で9億5,500万人というから、そら怖い数。
そのうち過半数がスマホアクセスに変異して、収益のシフトが思うように逝かない…と。
ホント、逝っちゃうよ。
なんつーか、海外のmixi版みたいになっちゃうのかな。

2012/07/30

ドコモの忍耐力はどこまで通用するか?

純増数・解約数では厳しい状況続くが、改善に手応え ドコモ 2012年度第1四半期決算 - ITmedia プロフェッショナル モバイル
http://www.itmedia.co.jp/promobile/articles/1207/27/news112.html

じわじわとドコモの決算内容は先行き不安が拡大している。
もちろん、いろいろ策があって手を打っているのだが、ジョブス亡き後もiPhoneは拡大しつつあり、神通力がなくなるまでの間をドコモがしのげるかが最大のポイントになるだろう。

エコシステムから見るとiPhoneいやiOSは効率がよく、投資もしやすい環境である。
ユーザーのロイヤリティが高いため、そもそもデバイス対応にAndroidほど手を焼かなくて済む。
一方、プラチナバンドを声高に叫ぶソフトバンクはiPhoneを核にコンシューマー向けでは圧倒的な強さを維持し続けているし、シビアな法人向けのiPhoneはKDDIがちゃっかりソフトバンクからかすめ取りつつある。

本来、ドコモはAndroidのアプリ制作やスマホのサイト制作において、積極的な支援を打ち出して市場の育成をすれば、時間を稼げたはずだ。
少なくとも、ソフトバンクは散財はできない。張り合えばKDDIの数倍は調達できる資金力と資本もあるドコモ。
だが、彼らはしなかった。
そして、KDDIはやった。(無限ラボとか、やってる)

NTTの自前主義が遺伝しているのだろうが、技術をマネタイズするのは下手なんだから、ある程度外部を巻き込みながら開発なりサービス展開を実施する手法は、iモードで学んだはずなのにね。

2012/07/27

7&i、ネット通販はグループ統合。楽天超える?

セブン&アイがグループ各社サイトを一本化、取扱高5000億円目指す -INTERNET Watch
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20120727_549387.html

じわじわっと楽天を越えようとしているように見えるが、気のせいか?
セブン&アイグループの総合ネット通販、百貨店、総合スーパー、コンビニエンスストア、専門店のネットサービス、旅行・宿泊の予約、チケット購入サービスが自宅でワンストップで利用」
ということで、実にラインナップは幅広く、しかも、O2Oで攻めてきたら面白い展開になりそうだ。
いや、店舗が絡むとオペレーションの問題が大きくなるので、簡単な話じゃないんだけど、nanacoがあったり、ヤフーと組んでたりと、伏線はいろいろあったりする。

市場を奪われっぱなしじゃ潰れるだけだし、イオンとか最近話題ないけど、何してんのかな??

2012/07/25

広告売上予測、下期はヤバい

今年度の国内広告費、6.6%増を見込む テレビ堅調、ネット2ケタ増に #宣伝会議 #アドタイ http://www.advertimes.com/20120725/article77473/

日経広告研究所の予測。
昨年に比べて増えているのは良いことだが、素直に喜べないだろう。
まず、オリンピックの効果は限定的。すでに、家電など売れない状況で盛り上がりの中心を失っている。上期が下期より伸びているように見えるのは、上期の落ち込みがそもそも凄かったから。
一方、下期は伸びが見込めないというのは、昨年同様に構造変化によるものが大きいので、削られた予算を奪い合う形になるはず。
売り上がる会社と存続ができないほど赤字になる会社が明確になる。

たぶん、大手は営業力をフル活用して取り扱いの拡大をメディアの枠売りで実施するだろうから、薄利になるはず。一方、中小以下は企画勝負しかない。
いつものことだ。
ただ、いつもと違うのはネット中心なんだな。
チラシ撒く時代じゃないってことで、すごく勉強したクライアントの担当を相手に、四苦八苦が見て取れる。サイトを作るだけとか、SEOだけとか、限定的な受注も限界にきている。
取り扱いを増やそうとすれば、他の領域も含めて提案していかないとダメ。
日々の業務に追われて、ネットの情報も十分に咀嚼する時間もないし、人材もいない会社は厳しい。いや、厳しいから中小広告会社の倒産件数が増えているんだし。

こういう時って、新しいものが芽吹くタイミングでもあるので、ちょっと期待している。
あっちで固まろうとしていたり、こっちで手を組もうとしていたり、うん、生き残りのためにみんな真剣だ。

2012/07/23

法人契約から崩壊か?SBの孫マジックも通用せず

プラチナでも不安? ソフトバンク見限った大口顧客  :日本経済新聞 http://s.nikkei.com/NN7uON
広告関係者には興味がない分野だが、いやいや、あんた法人市場って全体の一割を占めている(ちなみに、そんな資料は何処にもない。あくまで現場感。)わけで、業務基幹系との連携など莫大な金額が動いている。あ、コンシューマー系では広告をはじめとしてマネタイズができていないという観点から比較しての「莫大」という表現に過ぎないので注意。

今回の件は事情通だったりリテラシーの高い層には知られていた「人口カバー率のマジック」だが、改めて「名の知れた企業の行動」「新聞報道」により一般の人たちに認識されるわけで、徐々に「へぇ~、じゃうちも乗り換えよう。」という事が起きやすくなるだろう。
もちろん、起きるためには自身の体験というトリガーが引かれなければならないので、誰にでも起きるものではない。実害がないのに、わざわざ高い料金を払う必要はないからね。
一方で、一年で電波の体感状況を変えるほど設備投資をするなんて物理的に不可能なわけで、ちょいと旅行に出かけた消費者が「やっぱ、繋がらないんだ・・・」と体験しちゃうと、ブランドスイッチは簡単に行われる。

しかし、良くできたものでスマホというかiPhoneは首都圏に利用が多いわけで、それも若い世代だ。
ひなびた温泉旅館に行くわけじゃないので、体験する機会は非常に少ない。
このあたりの読みが上手いんだよなぁ。

と、思い付いた事があったので追記。
LINEとか普及した今、非同期から同期コミュニケーションへの逆シフトが起きる可能性がある。
つまり、今繋がることが大事になる。
そうなると、首都圏は繋がることよりも「遅延なく」「円滑に」データが流れることが大事になるかも。