2006/11/09

凡人の特権

このネット全盛の時代、アナログの時と比べれば、自分で出来ることが沢山ある。
しかし、やってみると睡眠時間を削って学ぶという事前段階が避けられない。

たぶん、優秀な人間には出来ない、凡人の特権でもある。

基本的に、自分で理解すれば良いだけなので、一見簡単だと思うかもしれない。
ところが、ネットの世界はそれを簡単にさせてくれない。
次々と新しい技術が目の前を眩ませるのだ。
その技術は、困ったことに、利用する側からプロセスが分からない。

こうして、インターネットに接続して書き込むということは、サーバ側に書き込みを記録してくれるシステムがあるワケだ。書き込むにもインフラ側で通信システムがあって、こっちにもパソコンのOSがあって、成り立っている。
もちろん、文字コードやプロトコルという国際的に標準化されているソフトのインフラもある。
知らなくて良い事だが、知らなければ理解は出来ない。
そもそも、なぜ・・・という疑問に思わなければ、前提でアウトだケド・・・。

それで、実は全部を教えてくれるものはないので、自分で積み上げる作業が必要になる。
最新であるほど、情報は少ない。
断片的なものしかないので、これをパズルの様に組み合わせて、自分なりに学ぶしかない。
サービスを提供している側も、実は教えるほどのことはなかったりするケースも多い。
大体は、一人のキーマンが動かしているわけで、その人に訊かないと「どうやって動いているのか」仕組みが分からないなんて、オチはよくある。
原因は、誰も疑問に思って質問しないからなんだけど、それだけ優秀な人間ばかりなんだろう。

ということで、難しいことが出来ない分、単純な発想で遠回りするわけで、これが学びの実態。

もちろん、メリットはある。
やったことは仕事じゃなくても経験なので、具体的な話だけは遅れをとらなくて済むのである。
web2.0とかマッシュアップは分からなくても、皆で一つの文章を修正掛けていくのは、ワードの校正支援機能を使わなくても、具体的に例示できるのである。

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