2016/07/26

IT系の圧力団体?「日本IT団体連盟」

「日本IT団体連盟」が発足、政策提言やIT人材の育成に「一丸となって取り組む」 -INTERNET Watch
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/1011724.html

業界記者もQAで突っ込んでたようですが、新経済連盟とは水と油のような気がする。
そもそも、eビジネス推進連合会という初期段階ではヤフーも加入していたわけで、ところがヤフーは脱会して経団連に残った。
たしか、原発政策が問題だったと記憶している。

それが、今度はヤフーを中心に行政と極めて近い協会、老舗を傘下にまとめて新連盟ができたというから、ヤフーもビジネス的に楽天と競合してきたこともあって、外堀を埋めていこうということかもしれないと邪推している。
人口減が止まらない日本市場はシュリンク中。
少ないパイを奪い合って生き残りをかけることになるので、仕掛けるなら早い方がいい。
海外に出て行っても成功しなくても赤字にならなきゃいいんだけど、みなさん真っ赤になって帰っててきちゃう。
メルカリ頑張れ、ポケモンGO頑張れ、外貨を稼がないとやばい。

さて、雇おうと思っても人材いないとビジネスが止まっている会社も多いようだが、育ててないんだから人材なんていない。
昔は年功序列で、生き字引ならぬ教育係のおじさんが各職場でOJTを手厚くしてたんだけど、最近そんなのはなくなってきて、子会社に出したり首切っちゃうという悲しい状況。
いえ、最新スキルだけ覚えても仕事では使えないんだ。そのスキルを使うまでに身に着けておく知識やマナーがあるだろう・・・と。
パソコンだけで仕事ができるってことはないと思うのよね。

某社でも業務転換で、営業をプログラマーにしようとしたら失敗したらしい。
うん、当然だよね。誰でもジョブチェンジできるゲームじゃないんだから。
人には金と時間をかけないとダメだよ。

2016/07/21

媒体の視聴読者はモバイルシフト

モバイルシフトで変わるメディア価値~メディア定点調査2016時系列分析より~ | AdverTimes(アドタイ)
http://www.advertimes.com/20160719/article230019/

メディアガイド2016 (博報堂DYメディアパートナーズ)のコラムという形で、しっかり本の宣伝にもなっているネイティブアドとも言えなくないかと思いつつ、有り難い内容です。
さっくり、スマホでネット情報は、生活者に早く伝達されて拡散されているんだよね・・・という結論で終わりなんだけど、企業の宣伝や広報担当は、それだけじゃ済まないと思う。

データに従うなら、ネットを中心に予算を組んで企画を立てるということになるんだけど、現実はそうなっていない。6兆の広告費は1兆円程度しかネット広告に使われていない。
データがないので長年の勘でしかないが、電通の日本の広告費でカバーされていない広告周辺の市場まで含めると倍ぐらいはあるらしいのだ。
ネットも広告を出すにはサーバも含め機材調達やソフトなど、周辺の支出予算もあるので同様なのだが、意外と周辺の予算もかかってたりするので、広告市場規模で見ていても見誤っちゃうんだよね。

まだ、ネット広告はビジネスでは半分以下のマイナー世界であって、ネットよりテレビを見るシニアが比率を高める日本では、当面は変わらない状況を覚悟するべきだと思う。

たしかにスマホの利用は通販電車や街中でも、必ず誰かが使っている。
使っているけど、マスメディアのような受動系ではなくて、情報発信もするという能動的なものなので、コミュニケーションの取り方というか働きかけ方は、メディア調査の結果を横並びにして比較検討するのは違うと思うのよ。
だから、テレビで到達でない人にネット動画で補完しようというのは、同じCM素材を流せばいいんじゃないかという部分は、懐疑的になるんだよね。

新聞社がトップページで流す動画広告は腹立たしくてかなわない・・・という最近の怒りもあるんだけど。

2016/07/07

D2Cによるインターネット広告市場規模推計調査はラスト?

2015年のスマートフォン広告の市場規模は? ~「インターネット広告市場規模推計調査」(D2C/CCI独自推計)より~

D2Cのオウンドメディア「D2Cスマイル」の調査担当者が記事を上げていたのでピックアップ。
電通「日本の広告費」がザックリなのを補足する調査として重宝していたのだが、

スマートフォン広告がインターネット広告媒体費の過半を占めるまでになり、今後更にインターネット広告全体の成長を牽引する原動力となっていくことは間違いないでしょう。こういった状況を踏まえると、デバイス別に集計しスマートフォンの成長を追う本調査も一定の役割を終えたのではないかと捉えています。
今後は、別の切り口でインターネット広告市場の動向をウォッチしていきたいと思います
最後の一文に何やら終了を匂わせている。悲しい。
確かにスマホ広告が大半を占めるようになっていると意義は薄れるのだが、統計調査は継続することにも意義があるはず。いや、それは国の役割か。私企業が続けるのは辛すぎるよね。

で、次の切り口はどうするんでしょうね。、運用型広告が過半数を超えているのでカテゴリーも意味ないよね。
ネイティブ広告、純広告、タイアップ(スポンサーシップ、記事広告)を調べるとか?

波乗りペンギン的には、広告費というよりデジタルマーケティングの市場推計調査にしてほしいかな。
マーケティングオートメーション、メール配信システム、DMP、CMS、アナリティクス、というツールの導入率とか活用状況は知りたいなぁ。現状は、惨憺たるものだと思うので、数年後を考えると統計的には、いま始めるのが美しいと思う。
あとは、サイトの運営は自社完結なのか委託しているのはどの部分か、どの部署がサイトを管理して予算を持っているのか、営業と連携しているのか、CIOとかCMOはいるのか、いろいろあるんだけど検討してよ。(笑)

ちなみに、波乗りペンギン的に聞いている話だと、大企業だからといってデジタル対応ができているとは限らないというより、業種によっては今後の対応という企業が多くて、マーケティングのデジタル化の夜明けは遠いと・・・。
ネット広告費だけ増えても、それってさ、媒体構成比が変わっただけのことでしょ。
もっと他にインパクトのある動きを追うべきじゃないのかな。