2008/08/31

奢れる者は久しからず

栄枯盛衰の激しいインターネット広告業界なので、ビジネス的には相手を選ぶのが難しい。
飛ぶ鳥を落とす勢いで成長しているかと思えば、跡片もなく消えるベンチャーが殆どである。

幾つか見分ける指標はあるが、
データを解析するよりも相手企業の社員からヒアリングするのが
最も正しい判断が出来る。

ただし、聞き方とか見るべきポイントは経験が必要だ。
普通に雑談したのでは情報は掴めない。

差し障りない範囲で公開すると

・組織構造の問題を掴むには、誰が何の担当なのか聞いてみるといいだろう。
 →急成長したベンチャーだと横連携がとれていない。
  必然的にシナジーを生みにくくなる。

・管理層の能力を知るには、平均退職者年数を聞いてみよう。
 →人を育て、定着させ、円滑な組織運営が行われているか分かる。
  設立年数の半分以下なら、気をつけた方が良い。
  既に、設立時のメンバーとノウハウは残っていない。

・上場の意識について聞いてみよう。
 →IPOが目的化していたら、赤信号だ。
  株を売っぱらって逃げようなんて連中は信用できない。

・売上に直結しない活動も積極的かどうか聞いてみよう。
 →金になるモノ以外を評価しない企業体質は、コンプライアンスでコケル。
  金になるものの為に手段を選ばないわけで、金が減るなら虚偽も厭わないからだ。
  間違いなく、社内不祥事を隠蔽しているだけで、化けの皮は必ず剥がれる。

以上、誰でも分かりそうな所だけだが、
当事者になると気が付かなくなるモノである。(冷笑)

2008/08/02

ロジックで人は動かない

確かに事業計画などプランニングにはロジカルな展開と数字が必要だ。
だが、それだけで人は動かない。
理詰めはモチベーションを低下させ、自主的な取り組みを促すことはない。

広告もまた然り。

結局、人を動かすのは理論ではなく感情だ。