2015/01/07

悪いのはWeb制作会社なのか?SEO対策

http://ascii.jp/elem/000/000/958/958650
Web制作会社の言うSEOは、顧客が望むSEOではないかもしれない asciijp
http://ascii.jp/elem/000/000/958/958650

大御所の渡辺氏が執筆している記事なので、素直に読んでみる。
が、ちょっと違和感を覚える。

はて、SEOに関する技術力や経験、知識を測るには発注者(広告主or広告会社)側に相応の経験と知識が必要ではないだろうか?
前世代的なSEOいやSEMに関する間違った認識であることを知っている前提があるし、厳しいなあ・・・と思う。

それより、課題だと思うのがWebの使い方とか位置付けが、マーケティングでは固まってないんだよね。未だに、デジタルマーケティングとか言ってさ、それ何なの美味しいの?って説明もあんまりないし、共通定義なんて見たことない。
これって、戦略無しで戦術だけ展開している状況なわけで、どんなに優れた戦術で成果を出したとしても、それって売り上げは上がったけど「狙い通りなのか」という肝心なところがズッポリ抜けたままなのと同じ。

まぁ、会社で良くあるんだけどね。
理念とか経営方針があるんだけど、それを踏まえた事業展開はされてない・・・とか。
社会に貢献とか人を大事にとか掲げつつ、社員の給料下げて解雇しまくったり、突然事業を売り払ってユーザに知らん顔したりと。
それでブランディングとか言い出した日にゃあ地獄でんがな。
ブラックな色付けなら問題ないがな。

本題に戻そう。

払った金の分だけ仕事をして貰える会社は、自分で探すには相応の実力が必要という話が無いのが違和感の元だと思ったのよ。
もちろん、信頼のおける会社とか専門的な社員を雇用するとかあるけど、これもこれで目利きが必要なのは同じ。
やはり、ある程度の成果を収めている広告主の担当者って、すんごい知識と経験(または失敗)があって、その上で経営的な視点(相当の予算を引っ張ってくるんだから当然なのかもしれないが)でWeb活用を推進している人だから・・・。

2015/01/05

2015明けました

なんとか新年を迎えられ、でも、来年は分からないという・・・今年も先行き不安。
デジタル・テクノロジーが世の中を仕切っているけど、格差社会は収入だけでなく色んなところにあるんだよね。

さて、年末年始の記事を見ながら、大体みんな同じことを言っているので飽き飽きしている君。
逆に、みんな違う事を言ってたら、飽きる前に読むのを諦めるだろう。
どっちが良いのか幸せなのか、分かる人はいるかな?

今年は、昨年の延長線ならばネット広告業界は
・アドテク(ビッグもクラウドもこの中だ)
・ネイティブ広告
・o2o/オムニチャネル
・動画広告
・マーケティングオートメーション
が堅い線だろう。

業界専門紙では広告会社の強化したい施策アンケートがあったが、
新規顧客獲得のための営業強化といったニュアンスで、
アナログ的な傾向は全く変わっていないようだった。
マーケやCRの強化もあったが、あんまり重要視されていない。
ネットでも同じ空気を感じる。
とはいえ、過去と繋がりのない人からすれば、すべてが新鮮なんだろう。

2014/12/26

ニールセンのネット視聴率から何が見える?

ニールセン、2014年日本のインターネットサービス利用者数ランキングでスマホの利用者数1位はGoogle | Web担当者Forum
http://web-tan.forum.impressrd.jp/n/2014/12/18/18955

記事だと要約されちゃっているので、ニールセンのリリース ( http://www.netratings.co.jp/news_release/2014/12/Newsrelease20141216.html ) を見よう。

とりあえず、ザっと分かる事。
「パソコンからの利用者数」はYahoo!Japanが相変わらず化け物的に強い。
が、全体の利用者数は減少してしまっている。
「スマートフォンからの利用者数」はグーグルがY!Jを辛うじて上回る。
全体の人数も増加し、LINEとFBが続いているものの、勢いはLINEにある。
そもそも、Androidで底上げしているグーグルは、あんまり安全なトップではなさそうだ。
「スマートフォンアプリケーション利用者数」 は、LINEがトップで増加利率も高い。
 全体の人数も増加している中、Y!Jが平均の約二倍の増加率で猛追している。

どうやら、スマホOSで底上げしているグーグルだが、増加率は低い。
アップルが低迷するなら伸びしろはある。
とはいえ、LINEがネイティブアプリでユーザのマインドシェアだけでなくLTVも高めているので、トラブルなりユーザ離反が起きない限り驀進しそうである。
トラブルとユーザ離反という点では、マクドナルドの公式アプリは善戦している。
ランキングに入っているとは思わなかった。

気になるところでは、「スマートフォンからの利用者数」でアマゾンが全体平均の約二倍で増加している。対抗の楽天は全体平均の1.5倍。
来年は逆転する可能性が高そう。

ネイティブアプリはゲームとかニュースとか調査対象になっていなかったのか、そこまで利用されていないのかリリースからは判断できない。
まぁ、データ買えって事なんだよね・・・。





2014/12/22

データオリエンテッドで行き詰まる

データ分析から「シナリオ設計」をするということ——“アナログ広告人材”が活躍できる可能性 by 横山隆治 アドタイ
http://www.advertimes.com/20141222/article178419/

横山氏のコラム。ネット広告会社、Webプロダクションの多くが「デジタル思考」を突き詰めて、ぶち当たる壁の「あるある」だろうか。
あくまでも知る限りという限定だが、壁を抜けた会社はアナログな分野を手掛ける人材や事業進出を果たしている気がする。

アクセス解析やABテストなど手に入るすべてのデータがあっても、ユーザの行動履歴が分かったり、効果効率が良かったものが判定できるだけでしかない。
それは「望んだ結果なのか」「望まれた結果なのか」、といった部分しか明らかにしない。
その結果どうするべきなのか、過去の延長線をなぞるだけでしかない。
「新しいサムシング」を生み出すのはデータじゃないくて、結局は人間の暗黙知たる経験や人生観だったりする。

あんまり良い例えではないが、「iPod」が調査データやらで出来るのか・・・という話だ。

いろんなネット広告会社はデジタルマーケティングを志向しているが、デジタルマーケティングとは何かとか一切説明してないし、今までのマーケティングと何が違うとか新しい要素とか提示してはいない。
いや、それ昔から研究者が指摘している・・・文献にある・・・という事が沢山あって、いや、何にも斬新なこともないし革新もない。
お釈迦様と孫悟空みたいなもので、デジタルマーケティングだと新領域と粋がっては見たものの、相変わらず今までのマーケティングの掌の上。

ここ数年で不思議だなぁ・・・と思っているのが、ソシャゲの宣伝ね。
ターゲットはスマホを使っている人なのに、結局はテレビCMをバンバン打つ展開になってしまう。いや、スマホ使っている人がスマホ広告では到達(広告のリーチ/到達率ね)できないとか、未利用者の掘り起こしとか、尤もらしい理由なんだけど、それってスマホ広告より一人あたりの到達単価が圧倒的にテレビが安いとか、スマホは思ったより使われていないとか、そんな本音があるんじゃなかろうか。
メディアニュートラルで考えるならだが。

でも、マスメディアの媒体データとか扱える人材がいるだろうか、こっちの方が問題のハズ。
いるのは大きな広告会社くらいだろう。
いや、データそのものは買えるんだけど、切り口とかの読み方は解析しても出てこないんだよね。そりゃ、ネットに比べれば不安定極まりないサンプル数と仕組みによって取得されたデータだから、ほぼリアルタイムのデータと組み合わせることはできない。

で、アナログ系の有経験者が利活用できるかというと、難しいと思う。
ツナギというか翻訳者というか、アナログとデジタルの架け橋役がいないと機能しないと思うんだ。もちろん、時間を掛ければ双方が歩み寄ってカバーし、ゆくゆくは一人でアナログもデジタルも関係なくなると思うけど。
はて、そこまで雇っていられるのか、持ち堪えられるのか、非常に疑問だ。
成果出せなきゃ降格や年収ダウンが当たり前だからね。
生活できなくなって消える人の方が圧倒的に多いと思う。いや、将来への不安が大きくなって・・・というべきかもしれない。
ここは、企業体力のある大企業に分があるかなぁ。

2014/12/16

広告やメディアで人を動かすのをあきらめる時代!?

広告やメディアで人は動かせないのか--ブルーカレント本田氏とLINE田端氏が持論を語る cnet_japan
http://japan.cnet.com/sp/cnetjapanlive_2014w/35057901

CNETの主催イベント「CNET Japan Live 2014 Winter 『ボーダレス』がマーケティングの決め手 ~組織・手法・技術の垣根を取り払う~」のセミナーレポート記事である。
元ネタが本らしい。
が、波乗りペンギンは読んでない。すまん。

ざっと記事を読んで、言っている事はまともなことである。
オグリビーの「ある広告人の告白」とか、マクルーハンとか呼んだ人にはリフレイン状態であろうか。それと、広告臭をかぎ分ける消費者については米国で「Yジェネレーション」といった話が数年前にあって、日本でも同様の事象が起きている事は不思議ではない。

田端氏の発言部分引用だが、
時代が変わっても変化しない広告やマーケティングの本質を考え、それを基盤に新しい変化を取り入れていくことが大事
これってシンプルで一番難しい。
広告って何?マーケティングって何?
そもそも、本質を掴むって出来るの?
まぁ、出来れば誰も失敗なんかしないし、大ヒット商品だらけだよね。

そんなことを感じた次第。

後は蛇足だが、広告は「視点を提示する」ことに意味があると波乗りペンギンは考えている。
グラスを「これは飲み物を入れるグラスです。」という広告をしても意味が無くて、
「落としても割れない」とか「握りやすいエルゴノミクスデザイン」とか
商品の価値を伝える視点を持たないとダメだと思う。
もちろん、そんな簡単な話ではなくて、人の心を動かさないとダメなわけで、
高さ10Mから落とすとか、象が踏んづけるとか、サルに持たせるとか、指二本でグラスを持って飲み干すとか、クリエイターは生活者に効果的に訴える表現を探さないとダメなんだけどね。陳腐な例えでスマン。
馬脚を現してしまった・・・。

2014/12/08

ザッカーバーグ、ティムクックに呆れる

FacebookザッカーバーグCEO、広告に関するアップルの見解に「ばかげている」 cnet_japan
http://japan.cnet.com/marketers/news/35057547/

アップルのCEOにしては言い過ぎだろう。
無料のネットサービスはユーザを「金のなる木」として「金の卵」として、大事にユーザのプライバシー使って収益にしている。
有料だからプライバシーが守れるかというと、そんなことはない。

ただ、物事には限度ってもんがあるだろうという意味において、ティム・クックの言わんとしていることは分かる。

2014/12/05

2014振り返り、ポップアップ広告開発者の懺悔

ポップアップ広告の開発者が謝罪--「最も嫌われているツール」  cnet_japan
http://japan.cnet.com/marketers/news/35052472/

ちと、お仕事で2014年を振り返っているついでに書いてみる。

ネタ元の記事だが、ポップアップ広告の開発者が意図と違ったという説明を試みたらしい。
いや、それ、言い訳・・・にもなっていない。

ポップアップ広告の日本上陸阻止を果たした波乗りペンギンだが、
広告として認めたくなかった商品形態の一つに過ぎなかった。
他に、全画面広告もあったが、スキップ機能を搭載したので阻止キャンペーンは張らなかったけど、ネット広告が邪魔で面倒で嫌われる存在にして欲しくなかっただけなんだ。
広告と分からない表示形式とか、紛らわしい(FTCからリスティング広告が指摘されている)のとか、そんな感じだ。
短期的な収益とか、対処療法的なサービスは、得てして本質を捕えていないことから、全く逆の結果を導くことがある。
ネット広告は年間取扱総額は拡大しているが、単価は下落する一方だ。
何も新しい価値(それをイノベーションと言い換えても良いが・・・)を生んでない、と断罪されてしまえば言い返せない。
効果測定ツールも自動取引も、広告そのものの価値は何も変えていない。

これは、バナー画像がアニメになって、動画になっても変わらないんだろうね。

みんな組合せとか仕組みとか変えて、
上手いこと儲ける会社や人が多いけど、
それで何年先まで持つのかなぁ。