2014/09/19

ad:tech tokyo2014の展示だけ見てきた

前回の投稿では、悩んだけど逝くという所で終わったので、その続き。



一応、逝ってきた証拠の受付写真。
他は、使える画像が無いのでナシね。

で、会場を回ってみたんだけど、バニーやらメイドやら居たりして、ショーアップは進んでいた。もち、元祖は「売れるネット広告社」であって、他社がパクったんだけどね。
真似っこしても人が集まるでも売り上がるわけでもないので、加藤レオ社長は気にしないだろう。

人気ブースは大手や話題のニュースアプリで、うん、後はスタッフの方が多いだけである。広告関係の会社が多いのに、目立てないとは情けないが、実は某国内最大手の広告会社がいない。子会社も少ないな。
オラクルの商品を博報堂がサポートするって報道もあったが、すまん、忘れてしまった。
いや、決してバニーちゃん脳内をハッキングされた訳じゃない。

ただ、IT系の広告会社とか展示しているのだが、全くもってアナログなのだ。
お前ら技術使えよ。
モバイル使えよ。
そんなもんかよ。
という感想である。

名刺を集めるだけとかのアナログ発想とは、笑えもせん。

あ、こういうの「紺屋の白袴」っていうのね。www

2014/09/18

ad:techTokyoへ行くべきか

本日が最終日となるネット広告の世界的なイベント、ad:techTokyo。
初日、二日目とセミナーの記事がたくさん出てくるかなーと思ったら、ググって出てくるのは出展社の発表リリースが多い。
うへー。

しかし、ソーシャルメディアは参加した人やスピーカー、アドバイザリーボードの人がレポートやら写真をアップしているので、そっちで内容確認。
うん、内容的に数年前に話していたことが多い。
まぁ、教育イベントという側面もないわけではないし、最先端の話ばかりだとついてけない人が大半なので、こなれた話になるんだけどね。



ちと、展示だけでも流し見しとくかな。
んじゃ、逝ってくる。

<続く>


2014/09/17

閉じられていくメディア

知っていて損はない。だが、知ることのできる人は少ない。
そんな情報はネットではなく、人と人が会わなければならない。

という事で、相変わらずネット広告業界周りを衛星周回している波乗りペンギンだす。

最近話題になっている朝日新聞の記事問題。そして、広告問題。
えー、あれはアナログの世界ではジョーシキでしたよ。
何を今更って感じで、情報の断片化が進んで、知識は体系的に得られないネット世界の障害なのかな。
朝日新聞は沖縄の珊瑚に関する記事でも捏造してたんですよ。
新聞社なんて自社に都合の悪い週刊誌の広告原稿を黒塗りしたり拒否したり、いや、メディアってそんなものです。新聞社だけじゃない・・・よね。

それはさておき(閑話休題)。

アナログメディアはケシカランて話もあるんだが、ちょっとまて。
ネット広告もネット媒体も同じだよってこと。
一部の広告主に掲載上限はあるし、掲載拒否だってある。(まぁ、一時期担当としてやってた)
それから、自社競合する広告は受けないというのもある。
ま、地獄の沙汰も金次第という話に過ぎないのだが、先日も悲しい話をしてった人がいた。
なんでも、今まで取材協力や広告掲載をしていたWebメディアが、自社でも同様の事業を開始したので広告掲載を拒否したり、取材協力を得られなくなったり、メディアそのものの問題というより運営母体の周辺事業絡みで事情が激変しているそうだ。

メディアには掲載の可否を決める権利がある。
ビジネスだから当然と言えば当然ではある。

しかし、情報が自社の利益に天秤掛けて掲載されるようになると、事情は変わってくる。
編集権の独立ってのは、視聴読者にとって偏向報道や知る権利をサポートする仕組みだったのだが、これが閉じられていくのだ。
一方、ヤフーニュースやニュースアプリで記事の比較も容易になり、ソーシャルメディアによる情報もあるので、そのくらいで我々が騙され続けるってのも少なくなっている。
ただし、真実だったり大局を見るには情報過多と流量の速さで、人間の処理能力を超えているのもまた現実。

こんな状態で広告を流したところで、「今までの広告」は認識されなくなるのは当然だろう。情報の形を取らなければならなくなる。
そして、「今まででいうメディア(それはWebも含めて)」でなくオウンドメディアだったりソーシャルメディアによる情報流通は増大していくのだ。

問題はココからだと思う。
沢山の情報の中から認識して貰うために、効果効率を上げるアドテクが浸透していった先に何があるのか?
検索結果のロジック、ソーシャルメディアのストリームのロジック、広告ではないがコミュニケーションの最適化も似たようなものだ。
知らず知らずに表示される情報だけでお腹いっぱいになって、「閉じられた世界」が当たり前になっているんじゃないかな。


と・・・思った次第。

2014/08/29

ネット広告の業界共通効果指標の策定へ

ビデオリサーチ、オンライン広告効果の共通指標整備へ:MarkeZine(マーケジン)
http://markezine.jp/article/detail/20783

ついにキター!
だが、微妙である。

ネット広告の主要団体と言えば、
広告主系 日本アドバタイザーズ協会 Web広告研究会 (Wab)
媒体・代理店系 インターネット広告推進協議会 (JIAA)
である。

なのに、広告会社の業界団体である日本広告業協会(JAAA)が主体となったリリースである。
これを手伝うのがビデオリサーチという企業。

うむ、深いぞ深すぎるぞ。下手に語ったら、刺されそうだ・・・。


2014/07/16

スマホ広告市場は低空飛行が継続へ

ネット・モバイル広告、スマホ向けを中心に堅調に推移、人材面の課題も浮き彫りに -INTERNET Watch
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20140710_657253.html

さすが、INTERNET Watch である。目の付け所が良い。
スマホやタブレットが、どんだけ普及しても、それを使ってマーケティング活動をする人材不足が数年来継続している。
それは、予算があっても企業には使われないだけでなく、衰退したフィーチャーフォン市場の制作や広告の会社がつぶれて行って、モバイル広告・制作市場自体がシュリンクするって事だ。

え、スマホを使った事例は沢山出てきているって!?
いやいや、予算と人材を確保できる大企業が中心で、中小企業は無理なのよ。
単発チャレンジは可能でも、継続することができない。

なんで、スマホ広告・制作市場は基礎数字が伸びない。
ガラケーを上回るスピードで成長して良いハズなんだけど、メディアで賑わっているのは「ゲーム」とLINEなどのSNSだけだよね。
これから、まとめニュース系アプリとか伸びるかもしれないけど、広告主側からして自在対応が出来ないって事は、結末は変わらない。

どうして、こうなった・・・。
という話もチラホラ出ているんだけど、要因は沢山あると思う。

まず、スペシャリストが必要な深化、ゼネラリストが必要な水平化、が同時に起こっていることがある。
・マルチデバイス環境でのサイト制作、ログ解析、プラン作成。
・リアル連携の模索では、O2Oやオムニチャネル、マス広告も連動したキャンペーン。
・デジタルもリアルも面倒みられるクリエイティブディレクター、マーケターの不足。
まだあると思うが、思いつく大きな理由はこのくらいだろう。

一つのサイトを作るのに多くの専門家の協力が必要で、それを取りまとめられるディレクターは殆どいない。広告主側も、広告会社側も同様だろう。
そもそも、PCサイトですら一定のレベルで制作・運用できる会社は多くないはずだ。
在ったらあったで大企業広告主や広告会社が確保しているしね。

さらに、リアル(広告ではマスメディア、販促)との絡みになってくると、デジタル系の人は経験も知識もない人が多いよね。
まして、リアルも含めるとログ解析だけじゃなくてPOSやリアルメディア、扱うデータは当にビッグデータとなる。
PDCAを回すなんて可能なのか?という話にしかならない。
一つのサイトを作って運用するんだって、それなりの知識と技術がいるのにさ、それ以外にあれもこれもなんて無理。
学びながらやるという手段もあるが、そんな機会に恵まれる人こそ、最も数少なすはずだ。(ここは理解のある会社にチャンスを沢山作って欲しい。)

ということで、その機会が作れる大企業が本腰を入れてくれない限り、人材供給は目途が立たない。目途が立ったとしても、人材育成には5年、10年単位の月日が必要だろう。
マーケ、媒体(波と紙に屋外)、制作(映像、平面)、SP、PRと大まかに分けても5年は掛かる。名刺だけとはいえ、波乗りペンギンが全部署を網羅したのに15年掛かっている。
後半の経験は古くなって使えないほどだけど・・・。
加わえて、現在のデジタルも数年じゃ経験できないほど領域が広がり、最新技術と手法が毎年出てくるので必死に追いかけないと浦島太郎にされてしまう。

あ~、ネガティブだけになってしまった・・・。
いかん、それは本意ではない。

個人的には相談される限りは答えているが、
「ローテーション人事」によるリアル経験は可能な会社には勧めている。
それは親会社だったり、提携会社がリアル系の実務を持っている場合は・・・だ。
それが、マーケだろうが媒体だろうが、とにかく一つでも経験しておくと一皮むける。
そして、逆も然り。
相互に人事交流でかき混ぜて、一人で全部を吸収できないし手が届かない所は、人脈でカバーするという訳だ。
一部で効果が出るころだが、一つ欠点があって、育つといなくなっちゃったりするんだよね~。あはは。

2014/05/21

非言語に広告の未来がある!?

 「意識の95%は非言語」に広告の未来があるかも by 京井良彦 @kyoi_y #アドタイ
http://www.advertimes.com/20140521/article157087/

こういう、アプローチって嫌いじゃないからスルーできないんだな。
「心脳マーケティング」を持ち出してくるかぁ・・・と思ったわけで、赤い表紙の厚めの本だったと思うが、なんか流行らなかったよね。

で、LINEスタンプの広告について触れてたところが、波乗りペンギン的には「ツボ」だった。が、なんつーかスタンプ(イラストまたは画像とテキストのセット)を非言語というのは如何なものかと思うワケよ。
言語化されていないという意味合いとか雰囲気は理解するけど、ココでいうところの言語化されていないというのは、「言葉=テキスト」になっていない事じゃないでしょ。

なんか、かなり端折って書いているようなんで、重箱の隅突いてもしょうがないけどさ、「インサイト」とか「パーセプション」とか、ホットショップが何をやっていたかぐらいの資料は電通にたくさん眠っているので、読むと分からないことも見えてくると思う。

2014/05/07

売上から見るネットの影響

広告出稿量は売上に本当に影響しているのか? シャンプー&ペットボトル茶のデータ分析実践例 | Web担当者Forum
http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2014/05/07/1742

広告は売り上げに影響するのか?という永遠の課題に対する挑戦の一つ。
だが、足りない!
  • テレビ世帯視聴率(関東、関西、名古屋)
  • テレビ露出情報
  • 新聞/雑誌広告
  • Web広告
  • 2ch/ブログ/Twitterトレンド
  • インターネット検索数(Yahoo! JAPAN)
  • POSデータ
今回使用されたデータという事で記事から抜粋したが、これだけでも滅多にオープンでは見られない情報である。スゲーよ。
ま、マス広告とネットの関係については十余年前に、Yahoo!さんやらLycosさんやらに取材掛けて調べてはいる(すまん、すべては公開してない)が、その後も、リアルなお仕事で分析する機会に立ち会ったりして、幾つかの結論は持っている。

たぶん、ネット系の人達だと十分以上の分析結果だと思う。
だが、この情報を提供してくれた広告主(?)は社内で詳細な情報を元に別の結果を得ているだろうと予測する。
もちろん、波乗りペンギンの邪推という事でお願いな。

キャンペーン分析、結果報告という部分でも普段は見たことないんだけど、実は必要なデータがある。
広告会社でも、そこまで踏み込んだマーケ担当は多くはないようだ。
もっとも、ある特定の広告主を担当した場合は、必須というか死ぬほどやんなきゃならんらしいという伝説(!?)を聴いている程度だ。本気にしないでよ。

それって売り上げデータのPOSって話は、今回のデータに入っているから無しだよ。
精度の問題はあるので、POSデータと言っても出所が問題(複数あるのだよ)だが、今回は割愛しよう。

欲しいのは、店頭キャンペーンと棚割りの情報ね。
チラシとかPOPとか、ちょいと目立つことをしただけでも売り上げは伸びるし、ゴンドラ出されたりレジ周りに置かれるだけで、ググッと売り上がったりするのよ。
店舗には他意はないんだけどね。
この辺は、メーカー側と店舗側のシナジーという解釈をすれば目出度いことだが、キャンペーンの効果に含めて良いかどうかは難しい。

未だに「CMガンガン打ちますから、棚を多めに下さい!」という営業が成り立っているわけで、カテゴリーマーケティングとはいっても、キャンペーンの最適化は適用範囲外だ。
広告を打つことが営業的に成功するのであれば、マーケティング的には間違いではないし、広告の効果として評価可能である。
しかし、純粋な広告露出効果という観点からは大いなる疑問で、消費者行動に対する効果検証とするならば排除したい要素となる。

結局、広告主のどの部署が主導であるとか、そんなところも分析結果は影響されるのである。

蛇足ついでに、競合ブランドの売上調査。
これも厄介である。
圧倒的なトップブランドなのか、僅差の寡占市場なのかという状況によっても、広告キャンペーンの影響の顕れ方は異なる。
同時期に広告キャンペーンが行われた場合、行われなかった場合、幾つかのパターンも見ないとダメだしね。

影響しそうな要素って、探し出すとキリないんだけど、世の中のすべての事象がシミュレーションできない限り、正解は無いんだろうと思うワケだ。