2010/06/28

未開の地を探すより

久々にフロンティアに向けた活動ができるようになってきたのだが、
しっくり来ないことが多々あって、それが何であるかというのに悩んでいた。

たまさか、知的生産活動の場に身を置くことによって、
ちょっとした気づきを得られたのが、発想の方向性だった。
大体の人が、グーグルやアマゾンに対抗しようとする意識のあまり、
彼らのできないことや手を付けていないことを探しがちだ。
そう、それこそ違和感のコアだったんだ。

ビジネスとして未開の地、相手がいない領域、ブルーオーシャンは一つの手法である。
だが、相手の土俵に乗ってしまっては意味がない。
日本は日本なりの価値観で「あったら良いもの」「あるべきもの」を追求していく中で、
道は開けると思うんだが。

もっと、身近で、より足元に、種は落ちている。
未熟な我々では気づけないだけなんだと思う。

2010/05/21

ad:tech tokyoアドバイザリーボード会議第二回

ども、波乗りペンギン@潜入レポーターだす。
雨がシトシト降る中、都内某ホテルで第二回目が開催。

○開催直前の風景

徳久さん、iPadを取り出してる!


結構な人数で業界のキーパーソンが集まっている。
名刺交換したり、久々に会って談笑している方、仕事に追われてる方、様々と。

○ポール氏の挨拶

まだ、緊張感が漂っています。

○織田氏のad:tec SFレポート
←あ、iPadでメモ取ってる・・・。

みんな、真剣に聞いています。FacebookがYahoo!を広告配信総数で上回ったこと、SFのコンベンションホールは大盛況であったこと、ソーシャルメディアとモバイルが注目されていたことなど、てんこ盛りでした。

○ 武富社長のボード会議事前説明

武富さん自作ビデオによるad:techSFの映像があって、日本人初のスピーカーとしてコカコーラの江端さん、D2Cの藤田さんの講演模様も流れる。
なんか、すっごいことらしかった様で、日本の講演レベルが世界にあっても高水準という評価を得られたり、日本のモバイルの進化ぶりに驚きも与えたようです。

○コーヒーブレイク



ここで、名刺交換や挨拶と雑談がザワザワっと始まる。
緊張感の糸が緩んだ感じで、和やかになる。

○ボードメンバーによる開催内容検討開始
←デニースさん、来日ご苦労様。素晴らしい方。

←盛り上がってたのか、言いっぱなしなのか不明。(笑)
←織田さんもiPad。 佐藤さんかなり困ってる。
←日本人初スピーカー藤田さん。

喧々諤々の議論、笑いや苦悩、この短時間で枠組みから講演テーマのあり方まで、一気に話をするわけだから、口出ししようと思っても輪に入れなかった・・・。

○各テーブル発表




以上で各チームの発表が終わりましたが、過激な話も多く!刺激的なコメントもあり、詳細は遠慮させていただく。(爆)


武富社長によると、日本のボードメンバーが出した意見は、「そのまま英訳して」本社へ渡すそうです。
大丈夫なのかなぁ。
○カクテルパーティ、乾杯はデニースさん。

以降、第一回よりも多くの人が残って歓談。
波乗りペンギンも名刺交換へ奔走。
以上

2010/03/14

広告はネットでもモバイルでも

科学技術の進化によって人々の情報取得量は飛躍的に増えている。
情報の伝達スピードも限りなくゼロ、リアルタイムになりつつある。
さらに、情報を得るための媒体は紙をベースとした新聞や雑誌、放送波を使ったテレビやラジオ、電子計算機をネットワーク化し固定回線をベースとするPCインターネット、通信波の移動体電話網をIP化したケータイ、ネットワーク化された電子看板やPOPつまりデジタルサイネージ、豊富な引き出しが溢れている。

とはいえ、プラットフォームや端末の形が変われども、不変のものはある。

この後は、哲学的な話になるのでブログで書くのも鬱陶しいと思い、この後の話はリアルな肉声で会話できる機会に取っておこうと思う。
炎上するのも嫌だし。(笑)

本音は、この手の話はクリエイターとするとインサイトやインスピレーションを創発させてくれるので、ネタとしてとっておきたいというのがある。

2010/02/04

ad:tech tokyoアドバイザリーボード会議第一回

ども、波乗りペンギン@潜入レポーターとして久々の復活。
今年もad:tech tokyoに関わらせて頂くという栄誉にまみれて、最初から参加。


↑開催前の状況。かなり、偉いというか凄いというか、ネット広告業界のキーマンが集まっております。


↑角度を変えて、開催前の談笑風景。


↑会議が始まり、みんな着席。我らがリーダー武富さんの挨拶。これから半年、よろしく願います。


↑ Susan MacDermidさんの挨拶。日本語を交えて、ボード会議メンバーも安心のスピーチ。

↑これから正面を向いて情報共有から始める。


↑TBWA博報堂の皆川さんが昨年の振り返りと、iMedia summitの参加報告。示唆に富んだ内容と話の展開に舌を巻く。絶対、只者じゃない。才女という枠にハマってないところも魅力的。
グランズウェルという言葉の深さを気が付かされた次第。

↑織田さんによるad:techニューヨーク2009レポート。参加者の増加により会場もコンベンションホールでの開催になるとは、伸び盛りの業界イベントならでは。広告業界にいた方なので、視点も我々と同じで浸み込むような感じ。


↑cybozu.net株式会社の代表取締役社長の椿奈緒子さんによる武勇伝。(笑)
躍動的な印象そのままに、バンバン話は進んで行く。海外のad:techへ乗り込んで、仕事を取ってきちゃうバイタリティーも凄いです。個人的には、話していると楽しくなってくる前向きな人柄が好き。


↑これは、ディスカッション資料。コーヒーブレーク中。


↑コーヒーブレーク中、水分とってお手洗い。これから、業界を全体を見ながら扱うべきテーマや方向性、どんな人に出てもらうかというディスカッションに入るのだ。


↑ディスカッションスタート!!
昨年の第一回より、和やかなスタートです。適当な緊張感は残ってるけど。

↑ディスカッション模様。活発に意見が交換され始める。


↑みんな表情が柔らかい。楽しんでいる!?


↑それぞれ意見出し、メモを取りつつ、ここではみんながメンバーとして上も下も立場を越えて話が進んで行く。


↑こちらも、メモ取りながら、通訳しながら、考えながら・・・。


↑なんか、ドッと沸いたのでワンカット押さえに走ってみた。何の話で盛り上がったのだろう?


↑ちょっと広めに撮ってみた。


↑お互いの目を見ながらのディスカッション。笑顔もこぼれる。


↑別の角度から広めに撮ってみた。話も大詰めか。
★ここで各テーブルごとに発表があったのだが、詳しくは後のお楽しみ。
この後は懇親会となり、懐かしい人や久しぶりに会う人と、波乗りペンギンも一時を楽しませてもらった。感謝。

↑懇親会が終わり、事務局スタッフが最後のお見送り。
申し訳ない、ちと酔っていたようでボケボケ。

以上。

2010/01/31

ステルス化するコミュニケーション

招待制のSNSに始まって企業のセキュリティ強化が、学校の監視が、国家機関の検閲が、ネットワークにある「つぶやき」すらフィルタリングする。
さて、ギャル文字からネット方言まで仲間内でしか通じないコミュニケーションが偏在する今、生活者を知らなければならないマーケターは、これから大海に漂う小瓶のような心許ない状況に投げ込まれるだろう。

すでに予想された世界ではあるけれど、ちゃんと対策は講じられているだろうか。
たぶん、できている人も会社も少ないだろうという推測もしている。
なにしろ、人は年をとるし、人一人の情報処理や適応力も限界がある。

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ネット広告業界の最前線で働いている人ですら、ネットで流行っていることを知らない上に、理解も体験もしていないアホな事態が看過され続けている。
このSNS全盛時代に主だったサイトのアカウントすら持っていない連中がいるのも、アドマンとしては失格ではないだろうか。おそらく、前段の話すら思い浮かばないことは想像に難くない。

我々の存在意義は、広告主と違った視点で生活者に届きやすく商品を解釈し直すこと、届けるべき相手に到達する術に長けていること、あたりにあるとすれば・・・不用になりつつある。
広告のアカウントすら取れなくなってしまっている。

2010/01/27

広告管理プロセスの煩雑化

なんでもかんでもネット広告はシステム化が進んでしまっているが、
これがプロセスを増加させて管理自体が困難にありつつあるのではないかと、
常々思っているのだ。

そして、管理するシステムやサービスが生まれ、
一体何をしたかったのか、広告主も広告会社も分からなくなってしまっているように思う。
杞憂だろうか。

アドネットワークをアドネットワークが繋ぎ、
システムがシステムを、それぞれ独自の概念で構築されたサービスにも関わらず、
バナー原稿とリンク先情報はワームのように、
最適化されたとする媒体とユーザに配信されていく。
そして、ログは逆を辿って広告主に届く。

さて、どこまで広告主の意志や意図、
広告会社のインサイトが実行され効果測定がなされているのか疑問である。
人がすべき意思決定を歪めてしまっていないのだろうか。
広告主がすべき意思決定をさせないまま、広告がスパム化していないだろうか。
広告を伝えるべき対象が「人」ではなく、「情報端末機器」になっていないだろうか。

肥大化したシステムは、それ自体がトラブルの温床であり、過大なコストではないのか。
一度、ゼロベースで見直してみたいひとつである。

蛇足を承知で続けるが、
媒体選定はコンテンツを見て決めるという前提があって、
ユーザ属性やサーキュレーションが補助データとして生きてくるのだと考える。
これを逆にするということは、
コンテンツの一部として掲示される広告そのものを蔑にすることではないか。
誰に見せるのか、どんな人に見てもらいたいのか、
それが年齢や性別だけで決められるものであるならば、
CTRやCPAで事足りるのかもしれない。

2010/01/12

デジタル広告に勘違いさせるな

なんだか世の中(といっても一部の広告業界なんだけどね、所詮。)はインターネット広告だのモバイル広告にマンセーで困る。
勢いがあるとか伸びているから、既存メディアよりも「偉い」とか「指導的立場」にあることにはならない。

喩えていうなら、人生経験が豊富な年長者に向かって、役職が上だから「人生を教えてやる」みたいな勘違いというのだろうか。昔、そんな感じの人が捕まってたけど、忘れてるみたいだね。

ネット広告もモバイル広告も「既存メディアの一つ」になれればいいけど、そもそもインタラクティブなインターネットにおいて広告が広告であり続ける保障もない(つまり、広告がなくなるという事態だって想定すべきでしょ。)んだし、もう少し謙虚に周囲を見回した方が良いと思うわけだ。

今年、マスメディアの前年対比が大変なことになっていることは想像に固くないが、そのマスメディアが築き上げてきた「生活者」(視聴読者のことね)との経緯を軽んじてはいけない。

売上が少なくなろうが、生活者に届かなくなろうが、その延長線上に我々がいることに変わりはないのだから。