2006/07/27

名著「ある広告人の告白[新版]」

読みたくて読めなかった本が復刊である。
著者はオグリビー、その人である。
40年の歳月を経てなお、圧倒的な真実を突きつけてくれる。

広告人のフリしたITベンチャー野郎、クリエイティブに口を出す経営コンサルタント崩れ、全ての「広告もどき」達の頭をパカッと割って、突っ込んでやりたい一冊である。

真の広告人たれ!

2006/04/22

脱インターネット

そろそろ、書いといた方が良い気がしましたので、サラッと流しておきましょう。

加速的に増えていく情報を検索によって探し出すことも、探した後に判断する能力不足も、人間の知覚処理能力の限界値を超えてしまった昨今。
いわゆる「勘」という感覚的な、ある意味でのルネッサンスが始まりそうです。

脱線気味に始めます。

BB化や超高速処理が可能なゲーム機によって、それがポリゴンであることを認識する機会も必要性もなくなっています。いま、このコンテンツを見ている人が、「1」と「0」で構成されていることは分からないでしょう。悲しいかな、マシン語を見ている波乗りペンギンは知覚した旧世代です。
しかし、生まれた時から携帯電話はメール端末でありツールでしかない子供たちには、最早、人間は4つの塩基によって成り立っているDNAの所産であることを語るかのごとく、無意味な話になっています。

逆に言うと、全体像や基本原理の理解から考える「大人」は、子供たちにとって理解不能な生き物になっているわけです。
それが電話だったのか、真空管を基にした電子計算機だったのか、そんなことは歴史でしかないわけです。そして、その歴史は必要とされていません。
精々、ウンチク程度でしょう。

さて、ここから本題に戻りましょう。

旧世代は理解することが必要だったわけですが、今後は理解は必要としなくなります。
感覚的な処理によってショートカットされるでしょう。
それが必要な情報かどうかは、感覚として処理されます。

たとえば、
滑らかな曲面に髪の毛一本の傷を、指先で感じるようなものです。
これを視覚的に分析した上で認識すると大変な処理なんですけどね。

説明が上手くありませんが、数年後に「コレ」と言えるようになっていると思います。

2006/02/02

年明けの活動

まず、客員教授としてモバイルマーケティングソリューション生の声を、生徒さんにお聞きいただいてます。なんか、一つでも心に残る一言や出会いがあると良いんですが。

次に、モバイル系の団体を今年4月1日付けで発足させます。
その準備に追われています。

また、モバイルビジネス展示会も必要かと思い、献身的な友人たちに支えられつつ準備中です。
今年は、来年度に向けて「シンプル」にやっていこうかと思います。
業界人の集まる上半期イベントですから、五月蝿い音楽や踊りより、飲み物片手に旧交を温めあって、次のビジネスへのヒントと新興を温め合って頂ければと思っています。

今月中に次世代ビジネス孵卵用レストランの名刺が出来るそうなので、
飲みに行きましょうね。旧知の方。

人材育成については、ここで第一弾終了です。
翌年度からは、12回の毎週講義です。
一回目は波乗りペンギンが喋り捲りましょうか。
二回目は、モバイル新規授業のタタキ案発表。
三回目以降は
プレの概論+演習 ×3回
オンの概論+演習 ×3回
ポストの概論+演習 ×3回
最終目はモバイル系企業トップの前でプレゼンしてもらおうかな。
評価段階は、「明日からベンチャーしましょう」→「エンジェルやります」→「うちで部署としてやる?」→「成功したら教えて」といった感じ。
そうだ、絶対気絶するコンプライアンス講義も入れよう。
「こんな商品は薬事法違反、特定商取り引きの広告規制」なんて如何。

2005/12/10

第一弾の報告

ということで、
某大学院で「モバ○○ビジ○○実践」をスタートしました。
続いて、某マーケティング系団体で「モバイルマーケティング研究会」もスタートアップしました。
次世代ビジネスを語り合う拠点として、お車で移動されている企業トップも安心のお店もオープンしました。

リアルでの活動は、有志の活動により次々に実現されています。
思ったより早く、物事は進んで行くようです。

時代は夜創られる。
インターネットから10年、さらに、その先へ。

2005/10/29

誰だって良いじゃない、広告業界人ということで

別に国家資格で認定されるわけではありません。
広告業界人だと、波乗りペンギンが自称しているだけです。

でも、新聞記者だから情報が集まるのではなく、新聞記者として情報を探すから、その人は新聞記者であり会社は新聞社になるのであれば、 広告業界人として情報を持つから、波乗りペンギンは広告業界人となり、活動の場が広告業界になってもいいはずです。
このブログをチェックされている方は、情報感度が非常に高い、選りすぐりの方ですから、お分かり頂ける事でしょう。

さて、広告業界人としての個人活動は、何かが欲しくてやっているわけではありません。
しかし、一般的に理解を得るのは非常に困難です。

例えば、ネット広告業界の黎明期を知る人であれば、今でも快諾してくれる媒体説明会参加も、一世代ズレると手配を忘れちゃう人が続出します。(笑)
いや、良いんですよ。
本当に出たいと思ったら、トップダウンで参加しますから・・・というか、してます。

ただ、管理職になって自分の判断が出来ないのは、何か問題があるんでしょうか。
確かに、サラリーマンですから上司や資本関係で言うところの親会社もあるでしょう。
しかし、波乗りペンギン一匹をロックアウトしても、何も変わらないわけです。
もっと大きな力が、世の中を動かしてるんですね。

すこし、俯瞰して業界を眺めてみましょう。
あなたに出来ることをしない限り、あなたは何も変えられないのです。

2005/10/01

購読者の低下を招いているのは、別の理由では?

新聞記事を読んでいると混乱する用例が沢山ある。
「マーケティング」と「広告」は同意義みたいなものが多い。
「成果報酬型広告」と「アフィリエイトプログラム」も同意義で使われている。
新聞記事の質の低下が購読者の低下を招いているのでは?と考えたくもなる。
やはり、世論を形成する報道、社会の番人たるプライドが失われているように感じる。
朝日新聞の不祥事は、非常に象徴的である。
しかも、自己保身・・・。

さて、ネット広告に携わるものとして、いや、広告業界の一員として、
問題視したいのが「成果報酬型広告」と「アフィリエイトプログラム」の方である。

「成果報酬型広告」は米国を中心に拡大した、インセンティブ契約である。
つまり、一般的なフィー設定である17.5%を基準として、
目標を達成した場合と達成しなかった場合の契約だった。
例えば、認知率45%を目標とした場合、
認知率45%以上ならば17.5%とし、50%以上なら2.5%相当を上積みする。
達成できなかった場合は、2.5%相当を返金するのである。

「アフィリエイトプログラム」はアフィリエイトという言葉を辞書で調べると分る。
提携とか販売代理のことである。
何処にも広告なんて示唆はない。
もちろん、言葉の意味は変化するものなので、
辞書が改訂される可能性はある。
それほどに、修正が効かないほど浸透していると思われる。

この背景には何があるのか?
実は、外来語が誤訳されたケースは少なくない。
古くは、スリッパとかミシンなどがある。
広告業界的には、AE制やAPなどである。
恐らく、日本と言う海に囲まれた閉じた文化にあるのではないだろうか。

物事を判断する時に、評価軸の設定は自明の理である。
しかし、国際比較軸を持たなければ、判断は誤る。
情報がないから、当然であろう。
ずれている事すら認識できないのが普通である。

もちろん、時間地球は限りなく小さくなっている昨今。
いずれ、誤認がもたらす壁にぶつかることだろう。
楽天が海外に進出するために(できずに)、リンクシェアを買収したが、
この時もアナログ系は「ネット広告大手リンクシェア」と報じた。
さて、どう解釈すれば良いのだろうか?