2017/02/06

ビューアビリティ、Viewability

ビューアビリティって何だという方はこちらを。

ビューアビリティに関するJIAAステートメント
http://www.jiaa.org/topics/viewability.html

日本語だと「広告の視認可能性」だそうです。
定義が定まっていないということで、ネットを閲覧できる機器が増加しブラウザーじゃなくても広告表示される昨今、もはや定義が追いつくことはないかもしれない。

とはいえ、広告は見られてナンボ、という現実もある。
見られることは基本である。

では、見られていることはネット広告だけの問題なのか?
いえいえ、猫が見てても視聴率。(今は個人視聴判定がピープルメーターで行われているので、猫とか犬はない。ただ、録画視聴や遠隔視聴は課題がある。)
雑誌も閲読率とか精読率とか効果に関する用語があることから分かるように、同様の問題を抱えている。
ネットだけじゃないよ。

その上で、広告が見られていることは、媒体に接触することと広告に接触することは別だという基本が大事である。
広告だけの媒体があれば、そんな心配もない。
しかし、広告が見られているかどうかというのは、
・人間の視野に入っていること。
・仕様上、表示されていること。
・認知されていること。
などなど、どの基準を採用するのかという問題からスタートする。

広告主と広告会社と媒体社の利害は一致しないので、揉めるわけだ。
技術的に可能なことでも、
・コストの問題(計測方法や検証など)
・プライバシーの問題(どこ見てんのよ~)
・システム上の問題(セキュリティとか)
というのが出てくる。

cf.視聴率調査でも調査対象者の端末に計測ソフトを入れたりするし、全数調査の場合はISPサーバからデータを匿名化した状態で取得したりするけど、同じことになる。

ここまで話は進まないと思うが、この段階まで関係者の認識が一致しないで進むと、もう纏まることはないと思う。
一番最初に、「広告って何なのか」という議論と認識の共有が、利害関係者で行われないと厳しいと思う。
広告も勧誘行為とみなされる判例もできたことだし、再定義で良いと思う。
まぁ、クリックされない広告は存在しないとされるより、見られるかどうかの議論は一歩進んだと思いたい・・・という期待もあるんだけどね。

追記

デジタル広告の計測に潜むリスクと、計測が広告主にもたらす価値
http://www.netratings.co.jp/email_magazine/2017/04/20170411.html?utm_source=email_magazine&utm_medium=email&utm_campaign=20170411

図があるので、わかりやすいと思う。参考にして欲しい。
蛇足ではあるが、

テレビとネットを組み合わせた最適な広告出稿を支援--ヤフーら3社が新ツール
https://japan.cnet.com/article/35099535/

これって、テレビを見る、パソコンでインターネットを使う、スマホも使う、ハイパーなパネルだよね。

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