2016/08/26

デジタル広告が広告会社売上ランキングに波乱を起こすのか

広告代理店の世界ランキング2016:電通と四強を脅かす「デジタル」の新興勢力 アクセンチュアやIBMがランクイン!|ビジネス+IT
http://www.sbbit.jp/article/cont1/32562

残念ながら、登録しないと記事の後半は読めません。
なので、前半だけ。
とはいえ、ランキング表は見られるので十分。

さて、他の記事でも同様のことはレポートされていたので、傾向的に変わったところはない。
ここにグーグル、フェースブックを入れてないのは、「どうなの?」と思う人はいないのかな。
媒体社のように見えて、直接広告販売をしているという営業機能があるのに。

記事では、「五大グループ」と電通に気を使っているのか、五大陸とゴロがいいので使っているのかわからないが、WPPとオムニコムの二大シンジケーションに見えるのは波乗りペンギンだけか。
ピュブリシスと電通が資本提携してグループになっていたら、見え方は違っていただろう。
日本にいると、だから何なの?でしかないけどね。

ランキング表に戻ると、デジタル系が入っているのだが、これってコンサル。
コンサルはレポート出して終わりから、実践してナンボという時代。
アナログ時代はクリエイティブと媒体口座でロックアウトだったんだが、デジタルでは人もビジネス慣習も障壁は少ない。ここぞとばかり入ってきた。
このペースで成長されたら、旧来の広告代理店は潰れていくんじゃないのかと思える。
さらに、ネット制作系のプロダクションもヤバい。

ネットワークでつながってクラウドに保存されるデータは、誰でも使える。
取引先をすげ替え易いといってもいいだろう。
ネットが分からない広告営業からのネット制作プロダクションへの発注は、広告主が態勢を整えたら不要になる。そうできないレベルの付加価値がないと厳しい。
特定の業務はAIがやるので、最初の戦略と戦術に合わせてシステムを設定すると、たぶん、後の業務は自動的にPDCA回しちゃうんじゃないかな。
車の自動運転(現段階では補助的な自動運転だが)みたいに、目的地を設定したら乗っているだけでいい感じ。
サイトのLPとか広告も自動最適化だろうし。
宣伝費用が潤沢にあって、こだわりのブランド以外は、人の手による制作物は必要されなくなるだろう。( 裏返せば、一定の広告主はAIを使うのが限定的になると予測 )

いまや広告会社はデジタルに限らず、人手をかけた手作業が必要だから成立している部分が大きい。( バナー、サイト、LPといった制作 )
これが手間いらずになると、広告主が内製化に走るケースも珍しくなくなるだろう。
そうなると、同じ社員だから販売データとか見られるため検証の精度が高まり、デジタルマーケティングの実行は工程と時間の圧縮によりアップしやすい。
これは、店舗でも棚割りシステムが登場したり、POSによる販売データが、チェーンストアの発展をもたらしたものと変わらないとみている。
ECの場合は、一気通貫できる環境がもともとある( リアルではシステム間の連携がない、データ形式が異なるため変換できないとか面倒な問題が多い )し、怖いと思う。


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