2016/03/11

広告ブロック問題の本質

Operaブラウザの開発者版にネイティブな広告ブロック機能追加 - ITmedia ニュース
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1603/11/news070.html

広告ブロックについては、媒体社の収益を奪う行為として忌避する向きもあるが、ちょっと待て。
そもそも、広告って何のためにあるのだ?

媒体の視聴読者(ユーザ)に売り込みたいからだろう?
嫌われる広告を使ってどうするのだ。
今日の売上のために、明日の売上を犠牲にして、ユーザを追い詰めてどうする。
平手打ちか、ひじ打ちを喰らうだけだ。

だから、一定の距離感を持って、広告させて頂くのだ。
コンテンツを見たいなら、同じ分だけの広告を見ろと言うのは、媒体社のスタンスとしてもおかしい。
広告で収益を上げるためにコンテンツを作っているのか?
それなら、広告主のメディア(アーンドメディア、コンテンツマーケティング)となんら変わらないね。

広告を出し過ぎた結果、アナフィラキシーショックがユーザに出たら、打つ手が無くなるぞ。
行政規制ならまだいいが、ユーザから拒絶されたら、これは回避不能だ。
心理拒絶は、アドブロックツールよりもきつい。
マスメディアの広告露出制限は何故あるのかな。

広告ばかりのページが増えていて、コンテンツの半分は広告バナー(標準、レクタングルなどの画像系)とテキストアド、広告企画、ネイティブアドになっている。
広告を抜いたら見るべき部分は無くなってしまう媒体など、ユーザは課金してまで見ることはない。(だから、媒体の課金モデルが成立しない。)
まとめサイトやキュレーションアプリで流し読みすれば十分になってしまっている。

切り口も何もない情報の垂れ流し、追いかけてくる広告、コントロールされた検索結果、日本にもジェネレーションYが商業的情報ルートを回避し始めている。

【追記】

こういう勘違いした記事のなかでも、ピュブリシス傘下のアドテクCEOがいた。
悪しきユーザー体験の元凶はどこにある?:アドブロックという名の大いなる偽善
困ったもんである。
お前らのアドテク野郎は効果効率しか見てないから、人が見えなくなるんだ。

一方、分かっている人もいる。
スマートニュース川崎氏が語る「アドブロック問題の本質」--アドテック東京
やはり、藤村さんがいる会社だけに議論されたのだろう。

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