2004/11/25

ちょっとした皮肉と提案

仕事柄、業界誌にも目を通す。
宣伝会議の1月号(2004年12月1日発売)の
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■メディア特集
見直される 新聞メディアの実力
各新聞社主催!新聞広告賞一覧
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を見ると新聞の広告賞が増えている。
しかし、新聞広告の月間売上が前年対比で落ち込んでいるのを、
カバーできる施策ではないだろう。
電通の単体月次売上高の推移を見ると、
半期の始まりである10月で新聞広告の売り上げが落ちている。
近年では稀な現象であることが数表から分る。
なお、アサツーディ・ケイ では、落ち込みっぱなしになっている。

これで証明するレベルではないが、
生活者の変化、メディアの変化、広告の変化は
決定的な状況ではないだろうか。
だとしたら、広告賞で広告主を盛り上げたところで、
マーケティングの中の広告である以上、
マーケットの変化が広告主を否応なく動かしてしまう。

もちろん、新聞が駄目だと言いたいわけではない。
適材適所があるのでは?と考えて欲しいのである。
でなければ、統合マーケティングコミュニケーション(IMC)など
矛盾である。
ブランディングも詭弁でしかなくなってしまう。

広告における効果は成果ではなく、
貢献によって語られる必然性はないのか?
体系的に、あるいは、論理的に研究し検証する方が、
賞金よりも広告業界の未来に役立つと思うのだが・・・。

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